【スズキジムニー】大人気軽クロカン、現行型の相場はどのくらい？

2023.02.03 20:01 掲載 18

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徹底分析中古車相場 [2023.02.03 UP]

【スズキジムニー】大人気軽クロカン、現行型の相場はどのくらい？
　軽クロスカントリーといえば、半世紀以上の歴史を誇るスズキジムニーを思い浮かべるひとが多いだろう。どの世代のモデルも高い人気を誇り、高値を維持し続けている。現行型も例外ではなく、デビュー当初から新車価格を上まわる高値が付けられるケースも少なくない。現在は発売から4年半が経過し、中古車物件が充実してきた。それゆえ、そろそろ注目したい頃合い。今回は現行型ジムニーのグレード別中古車相場を紹介していこう。

カーメイトタフさをプラスしたジムニー専用シフトノブカバー発売

スズキジムニーってどんなクルマ？

2018年7月発売モデルのデータ（XC）

新車時価格帯（2018年7月）
　2018年7月、スズキジムニーがフルモデルチェンジを受けた。1970年に初代が登場してから4世代目となる新型は、「FRレイアウト」、「副変速機付きパートタイム4WD」、「3リンクリジッドアクスル」というジムニーらしさを継承しつつ、ラダーフレームを新開発して走りの質感をグレードアップしたのが特徴である。パワートレインは、専用チューニングされたR06A型直列3気筒ターボを搭載。トランスミッションは、5速MTまたは4速ATを組み合わせる。坂道発進をサポートするヒルホールドコントロール、下り坂でブレーキを制御するヒルディセントコントロール、悪路走行時にステアリングのキックバックを低減し、高速走行時の振動を減らすステアリングダンパーなど、走りをサポートする機能も標準装備。高いオフロード走行性能に加え、オンロードでの快適性も備えたのが進化のポイントといえるだろう。

　また、軽自動車のジムニーと同時に、普通車のジムニーシエラも登場した。こちらは、K15B型の1.5L 直4ターボを搭載し、燃費とパワーを両立する。ボディサイズもひとまわり拡大され、全長3550mm、全幅1645mm、全高1730mmとなっている。

改良遍歴は？
　2021年9月、ジムニー／ジムニーシエラともに一部改良が行われた。スズキセーフティサポート非装着車にもオートライトシステムが搭載されたほか、4速AT車に停止時アイドリングストップシステムを追加。また、ジムニーにはスペアタイヤロアカバーも追加されている。

　2022年6月の改良では、5速MT車に停止時アイドリングストップを追加。それにともない、インパネスイッチのレイアウトも一部変更されている。

スズキジムニーのグレード中古車平均価格
　現行型ジムニーは、下から「XG」、「XL」、「XC」の3グレード構成。一方ジムニーシエラは、「JL」と「JC」の2グレードで構成されている。

ジムニー XG
　ジムニーのエントリーグレードが「XG」。メカニズムは上級グレードと同じで、装備内容のみが異なっている。キーレスプッシュスタートシステム、電動格納式リモコンドアミラー、シートヒーターなどの快適装備が省かれ、内外装も簡素な仕立て。ただし、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能などの先進安全装備が与えられるから安心だ。

　中古車は、全グレードのなかで最も割合が少ない。とはいえ、全体の中古車が豊富に流通しているから探しにくいわけではない。中古車平均価格は201万円と、全グレードのなかで最も安い。価格の下限は160万円となっており、100万円台で探すことができる。

ジムニー XL
　中間グレードの「XL」には、「XG」の基本装備に加え、ハロゲンフォグランプ、ヒーテッドドアミラー、シートベルトリマインダーなどの安全装備が充実。また、キーレスプッシュスタートシステム、フルオートエアコン、シートヒーター、左右独立リアシートリクライニングなどの快適装備も採用されており、「XG」と比べて装備内容は豪華なものとなっている。

　中古車は「XG」の2倍以上の物件が流通し、探しやすい状況となっている。中古車平均価格は212万円と、「XG」と比べてやや高め。価格の下限は180万円。

ジムニー XC　
　ジムニーの最上級グレードが「XC」。エクステリアは、LEDヘッドランプ、LEDサイドターンランプ付きドアミラー、16インチアルミホイールが装着されるのが特徴。インテリアは、各所にメッキ加飾が施され、本革巻きステアリング、助手席バニティミラーなども採用。内外装ともにリッチな見た目となっている。

　中古車は、物件数が最も豊富で探しやすい。中古車平均価格は234万円と、現在は新車時以上の価格となっている。ただし、中古車市場に流通しているのはフルノーマル以外にもカスタム車が存在し、高値で販売される。これらのカスタム車が平均価格を上げており、実際はもう少し安い予算でも購入可能。価格の下限は170万円。

ジムニーシエラ JL
　ジムニーシエラのエントリーグレードが「JL」。フルオートエアコン、キーレスプッシュスタートシステム、シートヒーターなどの快適装備が充実し、エントリーグレードながらも満足度の高い仕様。ただし足まわりは、15インチスチールホイールとなるので、気になるひとはご注意。

　物件数は全体の1割程度と、かなり少ない。中古車平均価格は249万円となっており、「JC」と比べて安いのが魅力だが、探しにくいのが難点だ。

ジムニーシエラ JC
　「JL」の装備に加え、LEDヘッドランプ、メッキ加飾のインテリア、本革巻きステアリング、16インチアルミホイールが採用される上級グレード。

　中古車物件の大半を占めており、ジムニーシエラを買うならこれ一択という状況。中古車平均価格は282万円と、新車価格を超える高値となっているが、こちらもカスタム車が平均価格を底上げしている。価格の下限は220万円。

※上の記述は、2023年発売モデルについてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。中古車平均価格は2023年1月時点のデータ。

まとめ
　登場から4年半が経過したスズキジムニー／ジムニーシエラだが、中古車は高値を維持し続けている。多くの物件が新車価格とほとんど変わらない相場となっており、お買い得感は薄い。しかし、長い納車待ちを経なくても入手できること、リセール価値が高いこと、コンディションのよい個体が揃うことなど、中古車としてのメリットもある。また、今後も高値が続くと思われるため、値下がりするまで待つことは有益にならない。これらのことを考慮しながらクルマ選びを検討していこう。