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トヨタが最新技術を公開 「次世代電池」「マニュアルBEV」など新たな可能性示す

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トヨタが最新技術を公開 「次世代電池」「マニュアルBEV」など新たな可能性示す

車のニュース [2023.06.13 UP]


トヨタが最新技術を公開 「次世代電池」「マニュアルBEV」など新たな可能性示す

欧州トヨタ 新型「C-HR」6月26日世界初公開 デザイン刷新を予感

副社長・CTO 中嶋 裕樹氏
 トヨタはこのほど、「クルマの未来を変えていこう」をテーマにした技術説明会「トヨタテクニカルワークショップ」を開催し、トヨタモビリティコンセプト実現のカギを握る3つのアプローチ「電動化」「知能化」「多様化」に沿った様々な新技術を公開した。


BEV提供に新たな一手!「マルチパスウェイプラットフォーム」「マニュアルBEV」とは?

マルチパスウェイプラットフォームを使ってクラウンをBEV化
 多様な電動車を提供できる新たなプラットフォームとして「マルチパスウェイプラットフォーム」を開発。

 これにより、現行のbZシリーズのみならず、ユーザーニーズに即したFun to Drive なBEVを提供できる技術を実現。今回のワークショップではその一例として、クラウンのパワートレインをBEVに転用し提示した。

 この技術を活用し、2026年150万台を基準とし、次世代BEV投入前にもラインアップを充実させるとしている。


マニュアル BEV
 次世代BEVでは、車両OSの進化とともに「走る」「曲がる」「止まる」にこだわった、「乗り味」のカスタマイズも可能に。

 その一例として公開されたのは、BEVにマニュアルのシステムを組み合わせた“マニュアルBEV”。これは駆動制御やクラッチにより、BEVでもMT車のような車を操る楽しさを提供するのがねらいだという。


走りをオンデマンドで変更可能な車
 また、BEVのソフトをアップデートすることで、乗り味やエンジン音など、オンデマンドで変更可能な車も公開。

 昔乗っていた懐かしの車や、走りを追求したスポーツタイプ、将来乗ってみたい車など自在な変更が可能で、1台のBEVが持つ可能性を無限に追求するものとしている。


3種の電池開発を進行 2026年導入の次世代BEVで航続距離1,000km実現へ

全固体電池

次世代電池【パフォーマンス版】
 トヨタは、2026年の次世代BEV導入を目指して取り組みを進める中、新技術の導入によりパフォーマンスに優れた「次世代電池」の進化にも着手。開発中の電池は角形とし、航続距離1,000kmの実現を目指しているという。

 これは電池のエネルギー密度を高めながら、空力や軽量化などの車両効率向上により航続距離の延伸を目指すというもの。同時に、現行bZ4X比でコスト20%減、急速充電20分以下(SOC=10-80%)という効率性向上も図る。


次世代電池【普及版】/バイポーラ型リチウムイオン電池【ハイパフォーマンス版】
 さらに、電池においてもユーザーに多様な選択肢を提供できるよう、BEVの普及拡大に貢献する良品廉価な電池も開発中。

 これまでハイブリッド車のアクアやクラウンに搭載してきた、バイポーラ構造の電池をBEVに適用。材料には安価なリン酸鉄リチウム(LFP)を採用している。

 現行bZ4X比で航続距離は20%向上させるとともに、コスト40%減、急速充電30分以下(SOC=10-80%)を目指し、2026-2027年の実用化と普及価格帯BEVの搭載を検討中とした。

 また、この電池と並行して、ハイパフォーマンス版リチウムイオン電池についても開発を進めているという。


BEV用全固体電池
 BEV用全固体電池については、課題であった電池の耐久性を克服する技術的ブレイクスルーを発見したため、従来のHEVへの導入を見直し、BEV用電池として開発の方向性をシフトチェンジ。

 量産に向けた工法を開発中で、こちらは2027-2028年の実用化を目指すとしている。


革新的な次世代FCシステム開発で商用ユース中心に水素需要拡大目指す

水を電気分解して水素を製造する水電解装置を新たに開発
 また、トヨタは、カーボンニュートラルの実現を目指してCO2排出量の削減を進める中で、水素を重要な燃料と位置づけており、商用ユース(高寿命、低コスト、低燃費)に応える業界トップクラスの性能を実現する次世代燃料電池セルを開発中だという。

 ディーゼルエンジン車を凌ぐメンテナンスの容易さ、スタックコストは 1/2(現行比)を追求、航続距離は 20%向上(現行比)を見込む。


人と会話しているような感覚を実現するなど、クルマの知能化を加速

次世代音声認識
 クルマの知能化においては、先進安全技術やマルチメディアをはじめ、時代の進化に合わせた機能のアップデートをすべてのクルマに順次拡大。

 次世代音声認識では、最新AI技術を活用し、素早い反応や臨機応変な提案により、まるで人と会話しているような感覚の実現、車載ソフトの開発プラットフォーム「Arene(アリーン)」  により、200以上の車両機能を操作し、クルマの知能化を進める。

 さらには、リアルタイムの交通情報を活用し、輸送効率を高める物流システムや、最適なエネルギーマネジメントを行う「高効率輸送オペレーション支援システム(E-TOSS)」や、新たな次世代自動駐車機能、自動運転「e-Palette」などを公開。

 トヨタ、ウーブン・バイ・トヨタ、デンソーで開発中の自動運転システムを搭載する「e-Palette」は、多様な用途向けに運転席なし(自動運転)と運転席あり(手動運転も可能)の2タイプを公開し、大量データによる知能化と、長年蓄積してきた安全の知見をもとにした、クルマ屋ならではの自動運転でMobility for Allへの貢献を目指すという。


高効率輸送オペレーション支援システム(E-TOSS)

e-Palette(自動運転システム搭載モデル)
トヨタ公式HP:
https://toyota.jp/index.html

【あわせて読みたい】

https://www.goo-net.com/magazine/newmodel/car-news/182018/ トヨタの新車情報を見る

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みんなのコメント

6件
  • トヨタの技術?そんなもんあるんか?w
  • どんどん新しいものを開発するのはいいけど、壊れた時に整備する人を育成しないの?いつも独学で勉強してるんだけど、もうちょっと詳しい事知りたいのに調べても出てこない等あるから大変なんだよね…
    整備士資格あっても分からんことだらけ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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