マツダが北米市場向けの新型クロスオーバーSUV「CX-50」を世界初公開しました。
現時点では内外装のスタイリングと、走りのイメージを示しているだけで、各部の寸法や出力性能などのスペックは未公開ですが、エンジンは2.5LガソリンでNAとターボが用意されることは発表されています。また駆動方式は全グレードでAWD(全輪駆動)となることも明らかにされました。
クロスオーバーSUVの中では、オフロード寄りのキャラクターとなっているようです。
それはスタイリングからも明らかでしょう。タイヤを覆うフェンダーはブリスター状に大きく膨らみ、さらに樹脂製クラッディングでワイド感を強調。タイヤについても詳細は不明ながらパターンから走破性に優れたオールテレーンタイプが装着されているように見えます。イメージムービーの中では、滑りやすい路面をがっちりつかんで坂道を登っていく様子もアピールしていました。
北米マツダでシニアデザインディレクターを務める土田康剛さんは、プレゼンテーションにて「スーパーワイド」という表現を使っていましたが、新しいCX-50はワイド&ワイルドなモデルに仕上がっています。
また、日本仕様のCX-5が先日の大幅改良で採用したドライビングモード切り替え機能「MI-DRIVE」が搭載されていることも発表されています。それもオフロード性能アップに大いに役立っているはずです。MI-DRIVEの中にトーイング(けん引)モードがあるのは北米仕様らしいところかもしれません。
さて、マツダといえば直列6気筒エンジンを縦置きにするラージ商品群と呼ばれる新しいラインナップを追加することを発表していますが、CX-50はラージ商品群ではありません。ワイドになったボディに透けてみえる骨格、インテリアの構成などから感じられるようにアーキテクチャ的にはCX-5の兄貴分と理解するといいでしょう。
とはいえ、単純にCX-5のワイド版というわけではありません。前述したようにCX-5は最近の商品改良によってキャラクターラインの存在を抑え、豊かな面によってボディが構成されているイメージへと変身しています。
一方、CX-50については前後バンパーにダクト形状を与えるなどワイルドでタフな演出をしていますし、ボディについてもブリスターフェンダーが主張することで実際以上にワイドに見せるような工夫が感じられます。
細かいところでいえば、CX-5では先進安全機能用のミリ波レーダーがフロントグリル中央のエンブレム裏にありますが、CX-50ではアンダーグリル中央に置くことでエンブレムに立体感を持たせているというのも異なる表情を見せるポイントとなっているでしょう。
そもそもCX-50はCX-5の後継モデルではありません。ミドル級のクロスオーバーSUVとして十分な存在感を持つCX-5がオーソドックスで王道的なモデルだとすれば、CX-50はアウトドアレジャーを楽しむ愛好家のような、よりマニアックなユーザーに対する回答です。CX-5では満足できないという人のための補完的モデルといえます。
これは北米市場におけるトレンドなのでしょう。
日本メーカーでいっても、スバルがアウトバックとフォレスターに「ウィルダネス」という、まさしくワイド&タフなシリーズを追加していますし、ホンダも北米向けモデルであるパスポートに「トレイルスポーツ」というオフロード指向のバリエーションを追加しています。
こうした市場ニーズがCX-50を生んだといえるでしょう。そして、CX-5のバリエーションとしてではなく、車名からして新しいモデルとしたことにより、さらにわかりやすく市場にアピールすることが期待できます。
なお、CX-50には将来的に“ストロングハイブリッド”を設定することも発表されています。このモデルはトヨタとマツダの合弁会社であるマツダ・トヨタ・マニュファクチャリングUSAにて生産されることも発表されていますが、このワイルドな姿にトヨタ系のハイブリッドシステムが載るとなると、電動化に突き進む世界的にも「欲しい」という声が大きくなるかもしれません。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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みんなのコメント
ここまで違う車に見せてしまうあたり、デザイナーは良い仕事をしましたね。