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【試乗】ノートe-POWER ニスモSは、モアパワーを得た電動ホットハッチ!

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【試乗】ノートe-POWER ニスモSは、モアパワーを得た電動ホットハッチ!

日産のノート e-POWER にはNISMOバージョンがラインアップされていたが、よりホットな“NISMO S”が追加された。まずはテストコースで、その走りを味わってみた。

ニスモとの外観の違いは前後のエンブレムだけ!

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ニスモとニスモSの、外観の違いは前後のNISMOエンブレムの下に“S”が付くだけ。ニスモSではLEDヘッドランプが標準装備となるが、これはニスモでもオプション設定できる。
内装は、オプション設定も含めてまったく変わらない。コクピットに座っている限りは、ニスモかニスモSかは、まずわからない。

その違いは、パワートレーンにあった。
ニスモSでは、インバータとコンピュータに専用チューニングを施して発電量を増加させ、減速機を強化した。これによりモーターのパワースペックは100kW/320Nmにアップ(ニスモは80kW/254Nm)。
発電用エンジンも、本体そのものは同じだが79psから83psにアップされている。

パワーアップに伴いドライブモードも変更された。今まではSとエコではBモードは使えなかったが、ニスモSでは可能になった。
S-Bモードではエンジンを止まりにくくして発電アシストを積極的に採用し、スポーツ走行に対応する。エコ-Bモードでは雪道でのワンペダルドライブを可能にしている。

今回はテストコースでの試乗だったが、ニスモとニスモSを乗り比べられたので、その違いは明確だった。
メーター読みの手動計測だが、0-80km/h加速はニスモが6秒61(SのDレンジ)、ニスモSが5秒38(SのBレンジ)と、明らかに加速力が違う。メーカーのテストでは、アクセル全開のゼロ発進加速Gは0.5Gを超えるという。

足回りやボディ強化などもニスモと同じだから、以前から定評のあったハンドリングの良さは変わらない。
コーナーの立ち上がりでアクセルを開けると、スタンバイしているエンジンからの発電アシストが早めに入るので、より俊敏な加速レスポンスを味わえる。ワインディングを走るのが楽しそうだ。
ただし、Sではペダルレスポンスが良すぎて車庫入れなどの低速時には動きがギクシャクするから、エコにしたほうがスムーズに動く。
また従来のエコモードは市街地走行で少しタルさを感じたが、ニスモSでは不満ないレベルになった。

ニスモとニスモSの価格差は、約18万円。エコカー減税などの関係でイニシャルコストはもう少し差が付くが、e-パワーでもスポーツ走行を楽しみたい人にはオススメしたい。
残念なのは、見た目の違いがほとんどないこと。せめて専用のボディカラーとか、ニスモSを買った人が満足できるようなサムシングの設定を、ぜひとも検討して欲しいところだ。
(文:篠原政明、写真:安西英樹)

ノートe-POWER ニスモS 主要諸元

●全長×全幅×全高:4165×1695×1535mm
●ホイールベース:2600mm
●重量:1250kg
●エンジン型式・種類・排気量:HR12DE・直3DOHC・1198cc
●エンジン最高出力:61kW(83ps)/6000rpm
●エンジン最大トルク:103Nm(10.5kgm)/3600-5200rpm
●モーター最高出力:100kW(136ps)/2985-8000rpm
●モーター最大トルク:320Nm(32.6kgm)/0-2985rpm
●JC08モード燃費:未発表
●トランスミッション:電気式無段変速
●タイヤサイズ:195/55R16
●価格:267万1920円

※ノートe-POWERニスモSについては、10月10日発売のホリデーオート11月号でも紹介しています。

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