トヨタ クラウンセダン 「乗り心地の良い商用車」のユーザーレビュー

乗り心地の良い商用車

2021.2.14

総評

5ナンバーセダンでキャビンが最も広いと思われ、身長183cmの自分が座っても頭上に拳一つ以上の空間がある。
兎に角居住性と積載性を考えられてから作られた形をしている。結果、全長はそこそこ長いのに死角が少なく小回りも効くので運転もしやすい。
80マークIIセダンに乗りたいけど、製造年が新しくて広いキャビンと「クラウン」の名が欲しい欲張りな方におススメ。全部味わえます。

満足している点

誰がどう見てもセダンであること。街中に溢れている車種であるが、自家用白ナンバーは結構珍しい。

不満な点

「クラウン」なのにキーレスは無い、電格ミラーじゃない、エアコンフィルターはない等、昨今の軽自動車よりも装備が無い。
低グレードの無オプション車だったから致し方ないけれど、寧ろそれはそれで貴重…かも。
唯一の欠点は前席シート背面に地図等を入れるラックが無いこと。紙の地図やご当地観光ガイドを入れるスペースが無く、どうしても助手席に置くしかありません。
コンフォート教習車ですら付いている装備なのに、クラウンセダンはGパッケージのモケットシートにならないと存在しません。
こういうのが案外困るんだよなぁ…

先代ラパン(癒し)の対局に位置しているのがこの車だと思う。私服よりもスーツ着ていた方が違和感無いです。

デザイン

4

使用目的がそのまま車の形になっており、決して昨今のスタイリッシュセダンではない。
…が、セダンってのはこう言うものなのでは？

走行性能

5

トヨタでは最末期まで作られていた直6の2リッターエンジンを搭載。別に速くはない。それで良い。
けどガソリン車はLPG車と異なるATらしく、ミッションオイルが温まるとほぼトルクだけで街乗り走行を行うため、エンジン回転数はかなり低く、トルコンATの滑るような変速が一昔前の高級車って感じ。
高速で2400〜2500回転させて85km/hくらいで走る時が一番静か。

乗り心地

4

昔の高級車ってとにかくフワフワの雲みたいな乗り心地だったでしょ。あれ。高級ふわふわタイム。
あれを2018年頭までガス車だけとはいえ生産していたのは驚き。
橋とか高架道路の継ぎ目を越えると明確に車体が上下します。ブレーキを掛けるとフロントノーズが下がる昭和の車感。
これが街乗りなんかだととても良いんだけど、山道は運転手以外が吐く。

積載性

4

燃料タンクが後部座席とトランクの間にあるのでトランクスルーが出来ないという欠点が。長尺物は苦手だけど、トランク自体が大きいのでマネージャーチェアは箱のまま積めました。
大人4人乗っても旅行カバンは全部トランクに入るので居住空間がちゃんと取れるのは偉い。

燃費

3

街乗りならリッター7〜8km、高速をゆっくり流せば13km出る。乗り始めた頃は燃費悪いなーと思ったけど、慣れた今はエコカーに感じる。

価格

2

故障経験

故障という故障は今のところありません。
ディーラーで定期的に点検して、消耗品を交換するだけです。