2021年9月
■2021年9月
スズキは、新型軽乗用車「ワゴンRスマイル」を2021年8月27日に発表、同年9月10日より発売した。
ワゴンRスマイルは、「高いデザイン性とスライドドアの使い勝手を融合させた、新しい軽ワゴン」をコンセプトに開発されている。ラインアップは「ハイブリッドX」、「ハイブリッドS」、「G」の3グレード。ワゴンRの広い室内空間と高い機能性に加え、ヒンジ式ドアでは得られない利便性と個性的なデザインを特徴としている。
「マイスタイル マイワゴン」をデザインテーマとするエクステリアは、四角いボディのフォルムに丸目のヘッドランプにより、シンプルかつ愛着のわくデザインとした。全高はワゴンRよりも45㎜高い1695㎜に設定し、頭上空間に余裕を持たせながら前席シートポジションを上げることで見晴らしのよさと開放感のある室内空間を両立。後席はスペーシアと同等の600㎜の開口幅とリヤステップ地上高345㎜のスライドドアにより、すぐれた乗降性を実現した。
インテリアは柔らかな造形のインパネカラーパネルにカッパーゴールドのアクセントを組み合わせるなど、居心地のよさと質感の高さを印象づけるデザインとした。メーターは運転席前方に設置され、中央には9インチのスマートフォン連携メモリーナビゲーションをメーカーオプションとして設定。インパネにはスマートフォンなどが充電できるUSB電源ソケット(ハイブリッドX、ハイブリッドS)とともに、大型スマートフォンも収納できるセンターポケットを設置した。また、ハイブリッドXには紫外線をカットし、赤外線を和らげる「360°プレミアム&IRカットガラス」を装備。両側パワースライドドアはGを除く全車に標準装備。スズキでは初となる予約ロック機構も採用された。
予防安全技術「スズキセーフティサポート」は全車に標準装備。夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能、リヤパーキングセンサーがパッケージ化されて盛り込まれている。ハイブリッドXとハイブリッドSには、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)、標識認識機能、ヘッドアップディスプレイ、カラー表示のマルチインフォメーションディスプレイなどを「セーフティパッケージ」としてメーカーオプション設定した。
パワーユニットは最高出力36kW(49ps)/6500rpm、最大トルク58Nm/5000rpmを発生する「RD06型」3気筒自然吸気エンジンにCVTの組み合わせ。ISG(モーター機能付き発電機)とリチウムイオンバッテリーを組み合わせた独自のマイルドハイブリッドシステムも搭載され、WLTCモード25.1km/L(FF車)の経済性を実現。
ボディは構造用接着剤や高減衰マスチックシーラーの採用により操縦安定性、乗り心地を向上させたほか、振動やノイズを低減する遮音材を最適に配置することで静粛性にも配慮した。
ボディカラーは2トーンカラー8色、モノトーンカラー4色を設定。2トーンカラーはハイブリッドX、ハイブリッドSの2トーンルーフパッケージのみ選択可能だ。