スズキ ジムニー 「仕事用遊び用としては最高の車」のユーザーレビュー

仕事用遊び用としては最高の車

2023.4.30

総評

その走破性と耐久性で仕事や遊びで活躍間違いなしの車。ファミリーカーとしては全くと言っていいほど不向き。この車に乗ってると運転の上手い下手が一発で分かる。いい意味でスズキのヤバさが凝縮された車。

満足している点

純正足回りでも多少の悪路もゴリゴリ進める走破性、シンプルで操作性のいい内装、豊富な社外パーツもあり高い整備性、ちゃんとオイルとクーラントさえ管理してれば100,000kmシバき倒しても新品同様のエンジン。

不満な点

前後リジットの足回りだから仕方ない部分はあるが、とにかく乗り心地が悪い、車高の高さも相まってカーブでの横Gが凄い、高速走行は車重の重さもあり90km/h程度が実用限界それ以上は揺れと騒音がエッグい、軽なのに平均燃費は実用10km/L街乗りで8km/Lターボ

デザイン

3

外装は丸みを帯びて、新型より現代ぽっさのある愛嬌のあるデザイン。無骨さはあまり感じないが、実際乗ってみればギャップに惚れる。
内装は93年販売開始の車だけあってダッシュボードやドアの内張りなどはプラスチックに皮っぽい模様を付けただけのドシンプルなものだが、年式が新しく、グレードが高いものに従って合皮のシートや、派手過ぎない加飾がされたインパネなどちゃんと時代に合わせて細かく変更されている。また、エアコンはマニュアル操作で、その他の操作ボタン類も機能が少なめなのもあって操作性は非常にいい。
悪い点は２点、シートベルトの巻取りの悪さと前席用のドリンクホルダーの位置。運転席と助手席のシートベルトを外して手を離してもあまり巻き取られない勿論衝撃時のロック機能はちゃんと効くようだけどいちいちドアに挟まないか気にするのが面倒。ドリンクホルダーは運転席と助手席の間に設置されていて、座席の背もたれと横並びになる位置のため、運転しながらドリンクを取ろうとすると、肘と肩関節をひねる形になるので非常に辛い。社外パーツで即改善すべき。

走行性能

4

悪路の走破性については文句なし。純正足回りでも険しい岩場でもない限り未舗装でボコボコの道でも難なく走れてしまう。四輪駆動車としては圧倒的に軽い車重でぬかるみや深雪にも強い。加速性はターボエンジンだけあってそこそこいい。ただ、静粛性は商用車と同程度と言ってもいいレベル。高速走行は相当にエンジン音がうるさく、90km/h程度でまったり走るのが相応しい。

乗り心地

2

文句なしに最悪と言っていい。足回りの構造が悪路の走破に特化した設計のため、オンロードでちょっとボコ付いた路面だと、下から突き上げる様な衝撃がガンガン伝わって来る。車高が高く、サスペンションの伸びがいいので、カーブで減速が足りないと強めの横Gを感じる。同じ理由で高速では比較的強く横風の影響を受ける、ミッションの変速ショックを拾い易い。全体的にオンロードではドライバーの運転の上手い下手が露骨に出る。

積載性

4

仕事で使用してた時は総重量200kgはある機材を乗せてガンガン走ってたので、仕事や趣味では使い勝手がいいとは思う。後部座席？飾りです。

燃費

2

軽とは思えないような大食漢。田舎道と地方都市含む通勤ルートを１時間後走行しての実用燃費は10km/L程度、街乗りだとあっという間に8km/L燃費。「四輪駆動車でも軽なら維持費は安く済むだろう」なんて考えてると痛い目に遭う。

価格

4

買い取り相場は新型が出てから大分下がったとはいえまだまだ高い部類。中古の販売価格は比較的落ち着いていてお手頃価格でも結構な上玉があったりする型式なので、とりあえず型には拘らずジムニーが欲しいならこの型式で検討するといいかも。

故障経験

大した故障は特になく、リアデフのシャフトシールのオイル漏れと、プロペラシャフトのブーツの破れくらい。