スズキ ハスラー 「毎日が楽しくなる軽ワゴン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

毎日が楽しくなる軽ワゴン

2023.5.22

年式

2020年1月〜モデル

総評

ハスラーの素晴らしいところは、実用的な空間や使い勝手とともに、スタイルにハイレベルな遊び心があること。どうせ買うなら、毎日が楽しくなりそうなクルマを選びたいという人に最適だし、そういった人が多いから販売台数も多いのでしょう。実用性でいえば「ワゴンR」でもいいですが、ハスラーのほうが楽しそうですよね。

満足している点

ワゴンRと同等の、高い実用性。後席は広いし、乗り降りだってしやすいです。そのうえで、遊び心のあるキャラクター。クルマがあることで楽しい毎日を送りたいという人にぜひオススメします。

不満な点

今どきの軽自動車のトレンドでいえば、スライドドアでないことを気にする人がいるかもしれませんね。でもそういう人には「スペーシアギア」があるわけで、ワゴンRは「スライドドアはいらない」という人に向けたクルマといえそうです。

デザイン

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遊び心を持ったワゴン派生クロスオーバーSUVとしてよくまとまっていると思います。なによりのハスラーらしさは丸型ヘッドランプを組み合わせたコミカルなデザインですが、初代からそれがしっかり継承されているのはうれしいですね。2020年にデビューしたモデルは、初代に比べて側面（ドアの上のほうなど）が立てられて垂直に近づきました。その狙いは居住スペースを広げるためですが、キャビンが箱に近づいたことで抑揚がなくなってしまったのはちょっと残念な気がします。あくまで個人的な好き嫌いの話ですが。

走行性能

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搭載するエンジンによって判断は大きく異なります。自然吸気エンジンは“必要最小限”という印象で、街中はいいですが峠道やバイパス、高速道路の合流などではちょっと心もとない印象。いっぽう動力性能が増すターボエンジンだと“ゆとり”が加わって、運転が楽になります。オススメはターボだし、他の軽自動車に比べるとターボ比率が高いというのも頷けますね。

乗り心地

3

FFと4WDでちょっと印象が違って、FFだと軽自動車のワゴンとしていたって普通。4WDは上下動が多いなどちょっと粗さがあるかなと思います。おそらく、サスペンションの違いによるものでしょう。ただ、劇的に悪いわけではないので乗り心地を気にして4WDを敬遠する……というほどのことはありません。

積載性

3

軽自動車のハイトワゴンとしてはごくごく一般的。比較対象を何にするかによって印象は異なりますが、コンパクトカーなどに比べると少し物足りないですね。ただ、後席にシートスライドが備わるので、必要に応じてシートを前に出せば後席に人が座れる状態をキープしつつ荷室を拡大できます。もちろん、後席を倒して荷室を広げることも可能。

燃費

4

FFモデルのカタログ記載値（WLTCモード）は自然吸気エンジンが25.0km/Lでターボモデルが22.6km/L。数字だけを見ると特別驚くほどではありませんが、上手なドライバーが乗れば渋滞にはまらない限りは街中でも簡単に10km/L後半に届く燃費は十分といえるでしょう。ターボモデルでもそれほど燃費が悪くないことに注目。

価格

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ベーシックな仕様であれば、150万円ちょっとから。十分に納得のプライスです。覚えておいて欲しいのは、ターボエンジンを選んでも10万円ほどしか価格アップがないこと。動力性能のゆとりを考えれば、絶対にターボエンジンがおすすめです。