スズキ エブリイ 「道具として使いこなせる軽ワンボックス」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
2
走行性能
3
乗り心地
2
積載性
5
燃費
2
価格
4

道具として使いこなせる軽ワンボックス

2023.6.23

年式
2015年2月〜モデル
総評
ビジネスユースを前提とし、運ぶ性能を重視するユーザーにピッタリ。道具としてはすぐれていても居心地のよさを求めるのであればエブリイワゴンのほうが快適だ。自分で手を加えてキャンピングカー的に仕上げるには“いい素材”となってくれるに違いない。
満足している点
後席を折り畳むことでスーパーハイトワゴンを上まわる広大なラゲッジルームが出現する。エブリイは4グレードを設定し、最上級グレードのJOINならばワゴン感覚の内装が得られ、それでいて約126万円(5速MT)という安さが嬉しい。
不満な点
見た目でもワゴンと差別化されており、快適性でも少なからぬ違いがある。ベースグレードのPAとPAリミテッドは100万円前後で購入できるが、スズキセーフティサポートもオプションとなる。
デザイン

2

エブリイは全車ハイルーフ仕様。ボディカラーはグレードに応じて2〜6色を用意する。スクエアな機能性重視のデザインは他の商用バンと似たり寄ったり。デビューからすでに8年が経過していることもあって新鮮味はない。
走行性能

3

エブリイのパワーユニットは49馬力の3気筒NAのみ(2023年6月現在)。組み合わされるトランスミッションは5速MT、クラッチ&シフト操作を自動で行う5速オートギヤシフト、4速ATをグレードに応じて設定する。動力性能は物足りないが、街中主体の走行では必要にして十分。取り回しのしやすさはワンボックスならではで、最小回転半径はわずか4.1mだ。
乗り心地

2

荷物の積載を考慮した設計なので1人乗車では硬く、ある程度の荷重がかかった際にちょうどいい乗り味となる。前席下にエンジンを搭載し、遮音性能も十分とは言えないので走行時のノイズレベルは高め。リヤシートは足元が狭く、つま先は前席下に入らない。
積載性

5

リヤシート格納時は広大かつフラットな荷室が出現する。助手席シートバックも前方に倒すことが出来るので、サーフボードなどの長い荷物をそのまま室内に収納可能。荷室長は1820〜1910mmを確保しているので、大人がまっすぐに寝ることもオーケーだ。
燃費

2

ボディが870〜950kgと重く、非力なエンジンの組み合わせでは良好な燃費は得られない。ライバルのアトレーはフルモデルチェンジでCVTを採用して燃費を向上させているが、エブリイのメインは4速ATと古い。
価格

4

100万円を切るグレードも用意されているが、装備内容は物足りない。エブリイワゴン代わりとして乗るなら4速ATのJOIN(138.71万円)がベスト。ディスチャージヘッドランプ、リヤヒーター、リヤヘッドレスト、分割可倒式リヤシートなどを唯一装備する上級グレードだ。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
スズキ エブリイ 新型・現行モデル

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