オペル カリブラ 「まともなものは超希少 1994～1995年のわずか二年間しか輸入されなかったカリブラターボ。その後、中古車市場に、こなれた価格で流通しました。 しかし」のユーザーレビュー

まともなものは超希少 1994～1995年のわずか二年間しか輸入されなかったカリブラターボ。その後、中古車市場に、こなれた価格で流通しました。 しかし

2007.10.1

総評

まともなものは超希少
1994～1995年のわずか二年間しか輸入されなかったカリブラターボ。その後、中古車市場に、こなれた価格で流通しました。
しかし、そのこなれた中古車価格が災いしたのか、2ndオーナーに相当いじめられた個体が多いようです。KKK製ターボ、4WD、ゲトラーク6MTとラリーカーまたはDTMカーのイメージが先行しすぎたのでしょうか、丈夫な車という妙な先入観を持たれて、スポーツ走行などで酷使されたゆえに、【壊れやすいクルマ】というイメージを捨て台詞に、去っていく2ndオーナーが多い車でもあります。
エアロパーツをつけた中古車もありますが、空気抵抗自身は確実に悪化しています。速そうに見えるという印象を良くするためだけのものという割りきりが必要です。
また、視覚的理由から、前後で異なるサイズのタイヤホイールを履いた中古車もありますが、前後の回転差を常にビスカスセンターデフで吸収し続けたことにより、このセンターデフを傷めていることが考えられます。
車高を下げた車両の場合には、最も低い位置にある排ガス触媒を路面の突起物などでヒットして損傷している場合があります。
センターデフ、触媒ともにとても高価な部品ですから、注意が必要です。
ゲトラーク製のミッションは、スポーツ走行を前提としたシフト移動量を持つものではありません。クイックシフトを多用したことによるミッションリンケージ、ブッシュ類を傷めている車両も散見されます。
高温多湿下でのエアコン連続使用により、エアコン制御用レジスターを焼き切ってしまったり、シール類が劣化しフロン漏れを誘発している車両も見かけます。中古車購入にあたっては、エアコン作動もチェックしておく必要があります。

満足している点

・空気抵抗係数0.26(ただしターボは0.29)を誇る空力特性とリアシート大人二名の乗車を可能とした優れたパッケージング
・エグゾーストとターボハウジングを一体成型し、熱交換効率を高めた、インタークーラー付きKKK製ターボチャージャー
・F3000マシンのベースにもなるほど丈夫な鋳鉄製エンジンブロックを持った4バルブツインカムエンジン(空冷式オイルクーラー付き)
・高速から低速までのフレキシビリティを兼ねた、ゲトラーク製6速マニュアルミッション。
・ブレーキング時のABSとの両立を図る電磁クラッチ付ビスカスカップリング方式センターデフを持ったフルタイム4WD(もちろんデフロックは不要)
といったメカのてんこ盛りに関わらず、非常にとり回しがしやすい性格。

不満な点

上述したような車両自体の数値スペックに惑わされ、モータースポーツ等で手荒に扱われてしまった傾向が特に中古車に顕著に見られます。したがって、中古車の購入にあたっては、新車登録時からの整備状況がすべてそろっている車両が望ましく、できればすべてヤナセできちんと整備されていた物が安心でしょう。購入を検討されている方は、慎重に探されることをお勧めします。
なお、製造からすでに10年以上が経過し、保守整備パーツの入手が年毎に困難になっています。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験