三菱 ギャラン 「ギャランVR-4 (あの頃は異次元の速さだった。)」のユーザーレビュー

ギャランVR-4 (あの頃は異次元の速さだった。)

2021.3.7

総評

とにかく早かった。
車体の造りもエンジンも流石に、WRCベース。
高速道路で調子に乗ると免許が危ない。と言うよりも即逮捕の危険あり。
自分は運が良かったのか？
・・・でも、今の車はもっと早いんだな。

満足している点

速い。
と言っても、当時R32等と比べると劣るが、車両価格を考えれば納得の一台。
車体の造りが良い。
一般的な装備以上の過剰な装備が無い。
基本構成部品の品質は良い。
サイズ感が丁度良い。

不満な点

ちょうど三菱が調子に乗って手抜きを始めた頃なので、組付け等のいい加減なところが有る。部品の品質が良いので、勿体ない？と言う感じ。
内装の樹脂パーツの耐候性が悪く、紫外線でいろんな所が歪んでくる。
リアウイング？がソフビなので、一度塗装が剥げると、素人が再塗装しても載りが悪い。
曲がるのがチョット苦手。
騒ぐ程のアンダーステアでも無く、ステアリングレスポンスも悪くないが、車体が曲がり始めるのがワンテンポ遅い。
これで４WSが無かったら、田舎の細くて鋭角な交差点では曲がれない所も？
若干フロントヘビーなので、それも原因の一つかもしれない。

デザイン

4

外装は、当時としても地味？な方だったが、これはこれで、気に入っていた。
リアウイングを除けば、他のグレードと大差ない普通の4ドアセダンと言うのが素敵。これで要らんエンブレムを全部剥がせば、何も知らんハイエースなんかが煽ってくるのを、軽く引き離すのが痛快。
内装は２Lクラスと思えばちょっとチープ。
元々が1,8Lクラスなので、プラスチック感は否めないが、豪華さを追求するクルマではないので丁度良いのかな？と。

走行性能

4

アクセルを踏めば踏むほど天井知らず。
高速道路ではリミッターが動作して、初めてメーターを振り切っていることに気づく。
時速100キロ位の感覚で、現実では180キロ出てるという感覚？
速度感覚が異次元なので、視線がより遠くになるのも原因？らしい。
一度も検挙されなかったのは、幸運だったと思う。（深夜の1人走りは危険）
２Lターボなので、極低速トルクはそれなりだが、困るほどではない。
また、ターボラグはそれ程気にならなかった。むしろ、結構下の方から加給してくれて最後までキッチリ回ってくれる。
車体剛性はかなりなモノで、多少無理をしても車体が歪まないのか？サスペンション（タイヤ？）の動きが判るので、不安感が無く気持ちよく走れる。
ただ、惜しいのは回頭性はモッサリしている事。高速や中速コーナーは安定性抜群だが、タイトコーナーや切り替えしが多いコースが苦手。
この頃のリヤデフはオープンデフだったので、LSDを入れれば多少違ったと思うが、街乗りを考えると４ＷＳが落とし処なのかも？

乗り心地

4

ノーマル車？と比べれば、若干硬めのサスペンションで、適度なインフォメーションがあり安心感がある。
そのぶんシートは柔らかめ（普通）なので、乗り心地はそれ程悪くない。
音や振動も、車体の造りがシッカリしているので、不快になるようなことは無い。

積載性

3

まあ、4ドアセダンですから、ソレナリです。

燃費

3

2000㏄で205PSのエンジンとしては、悪くないと思います。

価格

2

やはり、こういう車は買うときはボッタクられ、売る時は買い叩かれます。
ちなみに、外車の同レベルのスペックだと、天井知らずにボッタクレれるが、売却時もソレナリの金額で売れる。

故障経験

元々がヘビーユーザー向けなので、普通に走っているとあまり壊れない。
スポーツ走行？すると、ゴム系パーツと摩耗系パーツの消耗が激しい。
エンジンルームもギッシリ詰まっているので、なかなか素人が手を入れられない。