フィアット５００Ｘは９速ＡＴを採用するそうですが。 ２０００㏄の小型車に９速ＡＴなんか必要なのですか？

Question

欧州車ではＣＶＴよりも多段式のＡＴのほうが主流だと聞きますが。
確かにベンツみたいな大型車なら多段式の９速ＡＴなら分かりますが。
２０００㏄の小型車に９速ＡＴてどうかと思うのですが。
９速ＡＴだとコスト的にも。重量的にも。スペース的にも２０００㏄のクルマには不利だと思うのですが。
むしろ２０００㏄ならコスト的にも。重量的にも。スペース的にもＣＶＴのほうがメリットがあると思うのですが。

と質問したら
９速ＡＴのほうが燃費がいい
という回答がありそうですが

でもなんだかんだ言っても本当のところは実燃費ではＣＶＴのほうがまだまだ燃費がいいでしょう。

なんでフィアット５００Ｘて小型車なのに９速ＡＴなんか糞重いミッションを採用したのですか。

Answer 1

９速ATが思ってるより重くないからじゃない？CVTが燃費が良いのは低速走行だけなのでヨーロッパのように高速走行が多い場合は燃費はクソ悪くなります。そもそも欧米ではCVTはクソというのが市民の共通感覚なので良くても悪くてもCVTの時点で売れないので売る気のある車は採用しません。

Answer 2

フィアット500Xには、5速MT,6速MT,6速DCT,9速ATが用意されています。
9速ステップ式ATは、プラネタリーギヤ2段の軽量コンパクトな物と思われます。
基本プラネタリーギヤは1段で3速の切り替えができます。
4速ATはプラネタリーギヤ1段に別に1段のギヤを付加する事で実現します。
プラネタリーギヤを2段使えば、3速×3速＝9速が実現できます。
ただ、リングギヤ,プラネタリーキャリア,サンギヤの接続を全て切り替える事になるので変速速度は不利になります。(簡易構造・低コスト・軽量というメリットはありますけど)
BMWの8速ATは、プラネタリーギヤを3段持ちます。
3速×3速×3速＝27速の組み合わせがありますが、同じ変速比になるように設計し8速を実現してます。
27速あっても8速にするのは、プラネタリーギヤの入出力の切り替えを3段の中の1箇所を切り替えるだけで1速毎の変速ができるようになっています。
これにより変速時間は飛躍的に短くなります。
単純に段数が多ければ重いと思うのは間違いです。

プラネタリーギヤ1段に専用ギヤを追加して4速〜6速を実現するよりも、プラネタリーギヤ2段で実現した方が、段数を多くするのには効率的です。

CVTは基本的に伝達効率は悪いトランスミッションです。
渋滞が多く速度変化が多い交通環境だと、無段階変速という特徴でエンジンの回転数を一定に維持することでエンジン燃焼効率を向上できます。
パワートレイン全体での燃費を向上させる事ができます。
欧州のように巡航速度で走れる交通環境なら、そもそもエンジン回転数は一定にできるので、CVT出なくてもエンジン燃焼効率は良くなります。
CVTの伝達効率の悪さが露呈してしまいます。
日本では燃費の良いCVTですが、他では燃費向上に繋がらないので利用されません。
一種のガラパゴス変速機です。

(action_1919さんへ)

Answer 3

欧州の人がCVT嫌いだからでは？
MTに慣れてるのでCVT独特のフーリングが合わないらしいです。
フィアットは早い時期からウーノやパンダにスバル製のCVT積んでましたから…多分この辺がよくわかってるんだろうと思います。
二代目パンダ以降デュアロジックが出てからCVTが使われる事はありませんでした。

逆にMTベースのデュアロジックは北米だと評判が悪く、わざわざ北米向けはトルコン式AT使ってた位ですから。
今回の500Xはベースはクライスラーの小型ジープのレネゲードで、トランスミッションは北米向けに開発したATです。
欧州だと今だMT主体なので、ATはこれをそのまま使ってるって事だろうと思います。
わざわざ日本仕様を作るほど売れる車ではないですから…本国仕様のMTと北米仕様のAT…日本はATをという事です。