ダイハツ タフト 「気分はまるでオープンカー。それがタフト。」のユーザーレビュー

気分はまるでオープンカー。それがタフト。

2021.9.27

総評

　結論として、近年流行りのＳＵＶに乗りたくても、金銭的な事情で軽自動車にしか手を伸ばせなく、ましてやスズキのハスラーにあまり魅力を感じない方はこの車に手を出しても問題ないだろう。しかし、良い車でもあるが所々に弱点は存在する。
　ちなみに、主に一人乗りでアウトドアをする方にはこの車はまさにぴったり。絶対に後悔はしないと思う。

満足している点

　まずこの車に乗って感動したのは天井のスカイフィールトップ。これを標準装備としたダイハツの決断は素晴らしいと思う。正直、この装備をオプション設定にすればタフトの付加価値がなくなるだろう。これぐらいインパクトがないと消費者はこの車を選ばないと私は思う。
　タフトの魅力は青空ＳＵＶという名のとおり、全車標準装備であるスカイフィールトップと、近年消失気味であるそのカクカクとしたエクステリアデザイン、そして派手でもあり武骨なインテリアデザインだと私は思う。一見、そのデザインから男性向けに発売されたと思いきや、市街地では以外と女性ユーザーが多いのが驚いた点。
　私のお気に入りの乗り方は運転席と助手席の窓を全開にする。なにせ天井が一面窓なので、なんちゃってオープンカーである。

不満な点

　この車を選ぶ方は後部座席の活用を諦めたほうが良いと思う。おそらく運転席にコストをかけた為、後部座席のオマケ感がすごい。とてもではないが長距離座っていることはできないだろう。

デザイン

4

総合評価で述べたとおり、近年ではみないカクカクとしたエクステリアデザイン。かなり精密に計算されているのか、遠くからみると黄色ナンバーではない限り軽自動車に見えない。内装もアウトドアチックで飽きがないデザイン。
　ただし不満点が一つ。エンジン始動時にマルチインフォメーションディスプレイにおしゃれなオープニング音と一緒に「ＴＡＦＴ」と表示されるのだが、この時一瞬ではあるも右半分？（言葉で表現できない）が遅れて表示される。故障なのかとディーラーに問い合わせるも、なんと仕様との事。機械的な理由なのか不明だがこの表現はあまりにもダサい。

走行性能

4

　主に通勤車として活用しているが、特段パワー感で不満点はない。ＣＶＴ車なので出だしのもっさり感はあるもののスピードが出始めて車速７０ｋｍまでは１．５ℓのコンパクトカーとそれほど相違ない。ただし、その先はやはり軽自動車感がある。高速道路も走れないことはないが、少し厳しいところがあるので、そちらを主に走る方はＧターボを選択したほうが良いかと思う。
　また、ノンターボ車のため坂道を登ろうとするとやはり非力になるが、パワーモードがあるため、それほど苦痛は感じない。
　一応、４ＷＤではあるがその恩恵はまだ受けていない。雪国のため、これからのシーズンになにか感じれば追記をします。

乗り心地

3

　ひと昔前の軽自動車と比べるとかなり乗りやすい。ただ、悪路や段差があるとグラグラとしてしまうが、あくまで軽自動車であるのと車高が１９ｃｍもあるため、これは致し方ないかと。
　あと、後部座席の乗り心地はあきらめてほしい。総評で述べたが、とても長距離は座っていられない。

積載性

5

　私は後部座席を倒し、カタログ記載のとおりバックパックスタイルとして荷物置きに使用している。また、傷や汚れが付きにくい素材で、長靴や汚れたものも積載しやすく、かなり満足している。半面、滑りやすい素材でもあるので、荷物を積載するときは滑らないように対処する必要もあるので注意。

燃費

5

　通勤メインでこの車を使っている。通勤路は信号が３つある程度、往復５０ｋｍではあるが、普通に運転（エアコンＯＮ、パワーモード数回使用、平均車速７０ｋｍ前後）をしても平均燃費が18キロを下回らない。この点には非常に感動している。ちなみに前車はリッター９キロ前後であった。近年のエコカーほどの低燃費ではないが、ガソリン代が月１万円もでないので私は満足である。

価格

4

　ディーラーの新古車として販売していたため、総額については175万円程度だった。上級グレードについてはおそらく200万円近くいくので、軽自動車にしては高いなと当初は感じていた。しかし、おそらく安全装備系（カメラ等）で車両価格が値上がっていると思われるので、これは致し方ないのかもしれない。むしろ、スカイフィールトップという＋αな標準装備に付け加えてこの価格帯で販売できるというダイハツの企業努力が見受けられる。正直、今の軽自動車はこの価格帯が普通なのかもしれない。安いに越したことはないが。

故障経験

現時点で故障は発生していません。