ダイハツ ハイゼットトラック 「ニーズに応えたベストセラー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

ニーズに応えたベストセラー

2021.3.14

年式

2014年9月〜モデル

総評

豊富なオプションや古くからジャンボを設定するなど、ハイゼットトラックはユーザーニーズにきめ細かく応えているだけに、軽トラックのベストセラーになっているのもよく分かる。それだけに自動ブレーキの性能だけは早急に向上してほしいところだ。

満足している点

スタイルのところで書いたボディカラーに加え、スーパーUV&IRガラスなどをセットにした農業女子パックなど、軽トラックとしてはオプションが多く、納車時から自分の好みに合う仕様を造りやすい点は大きな魅力だ。

不満な点

ハイゼットトラックは軽トラック初の自動ブレーキを装着したのはよかったのだが（しかもトラック専用セッティングだ）、現在のレベルでは他のダイハツ車同様にその性能が水準に達していない点が最大の弱点だ。

デザイン

4

デザイン自体は｢軽トラックとして標準的ですね｣としか言いようがない。しかし、オレンジ、ミントグリーン、カーキなどのボディカラー、メッキグリルといったエクステリアが明るい雰囲気になるメーカーオプションが用意されている点は評価できる。

走行性能

3

ほかのダイハツ車同様エンジンに若干の古さを感じるところはあるものの、車重が800kg前後と軽いためMT車であれば高速道路のペースでも問題なく走ってくれるので、動力性能に不満を感じることなく、クルマを動かすという楽しさを味わえる。

乗り心地

2

標準車は硬さを感じることが多々あるものの、過積載も想定している軽トラックと考えれば、以前より劇的に快適になっている。リアシート後方のスペースを持つジャンボだと、硬さを感じることはほとんどなく、高速道路のペースだと若干のフラフラ感を覚えるほどだ。

積載性

4

標準車の荷台の容量は標準的なので、ジャンボのシート後方のスペースを見ていくと、ここは車外に置きたくない荷物や上着を置くのに非常に便利で、シートのリクライニングが可能になる点も有難い。荷台も下部はえぐってあるので、高さのない長いものなら、標準車と変わらずに積載できる。

燃費

2

総合した実用燃費は2WD/リッター13km台、4WD/リッター12km台といったところだ。軽トラックに対するイメージからすると｢意外と良くない｣と感じるかもしれないが、軽トラックはエンジンが暖まらない近距離での使用が多いこともあり、燃費は決して良くない傾向だ。

価格

2

標準的なスタンダードグレードの4WDの価格はMTで100万1000円と、以前よりは値上がりしているが、納得できるところだ。また軽トラックは想像よりもリセールバリューがよく維持費も安いので、長い目で見れば安い買い物だ。