昨日の読売新聞の夕刊に、クライスラー・300C SRT8（だったと思います)の記事が載ってました。 そこには、

Question

昨日の読売新聞の夕刊に、クライスラー・300C SRT8（だったと思います)の記事が載ってました。
そこには、「100Km/hからブレーキングしても、33mで止まれる」と書いてありました。
そんなこと可能なんですか？
ちょっと信じがたいんですが。

Answer 1

米国"Car and Driver"誌のHPに、Chrysler 300C SRT8のロードテストの結果がありました。

それによると、「時速70マイルからの制動距離は162フィート」となっています。
日本での単位に直すと、「時速約112.7キロからの制動距離は約49.4メートル」になります。

「自動車停止距離算出」用のソフトがあるので、この制動距離が出せる条件から逆算してみました。
「時速100キロからの制動距離は約38.9メートル」と出ました。

読売新聞の「33メートル」と38.9メートルとではその差は6メートル近くあり、「誤差」の範囲を超えています。
「通常のテスト路面以上の高ミュー路で計測した」か、「読売が誤った数字を検証せず丸写しした」かのどちらかでしょう。
もしかすると、"38メートル"を"33メートル"と見間違えた「超初歩的でお粗末なミス」かもしれませんね。
個人的には「検証せず丸写しした」だけだと思います。

参考までに、マツダRX-8の時速100キロからの制動距離は38.6mだそうで、距離だけを比較すると同程度です。
しかしSRT8の車重は600キロほど重い約1,900キロなので、非常に強力なブレーキであることに間違いはありません。
何れにせよ、一般道で一般ドライバーの出せる数字ではありませんが。
http://www.caranddriver.com/roadtests/9479/chrysler-300c-srt8-page4.html
http://www.csgnetwork.com/stopdistcalc.html
http://www.mazda.co.jp/publicity/release/200404/0427.html

Answer 2

国の機関による試験では40m以上が普通ですね。
ポルシェは30m前半で止まることができます。
アウディの一部車種もそうです。
ですからその車もその距離で止まれるといっても不思議ではありません。
ブレーキの強さもそうですが、大事なのは路面とタイヤとの摩擦力です。
タイヤが細かったり、路面がつるつるならこんな距離で止まることはできないでしょう。

実際は「危ない！」と思ってからブレーキを踏むまでに
目→脳→（判断）→（指示）→足
と情報の伝わる時間がかかるので1～2秒かかります。
その間に数十メートル進んでしまうので（この距離を空走距離と言います）、この33mという数字はあまり意味を持ちません。
http://www.nasva.go.jp/mamoru/car/brake/index.html
http://www.drivingfuture.com/car/audi/ip020917_01/index.html