シボレー カマロ クーペ 「四輪版ハーレー・チョッパーでんなあ も...」のユーザーレビュー

四輪版ハーレー・チョッパーでんなあ も...

2002.10.20

総評

四輪版ハーレー・チョッパーでんなあ
もしや、と思って外国へ行く度にいろんな「高級外車」をレンタカーしてみた。どれも速いし凄くナイスな車だが、ごめんね、胸がときめかない。成田に戻ってカマちゃんのハンドルを握ってキーをまわすと「ドヒューン」というイグニッション音を聞いたら、長年乗ってて飽きてもいいころなのに、思わずニンマリ。アクセルを踏むと、ほとんど瞬間的に実用速度まで加速。そのままいくらでも吹き上がっていくが、ユッタリ座って１２０キロ前後ののんびり速度で走ると、まるでチョッパーバイクに乗ってる気分に浸れます。
要するに、国産や欧州車とはスポーツコンセプトが違う。カリカリにチューンすることなんて初手から考えてない。でもそこそこ馬鹿っ速いイージーライダー。そういうテーストを求める人には、絶対に３世代カマロはお勧めです。
5.7Lエンジンのくせして、ガソリンタンクが６０リットルと小さい。でも高速ではやおら燃費がよくて、12km/lはお約束なのです。
取り回しの悪さを言う人が少なくないが、そんなにひどいわけではない。左ハンドルなので路肩ぎりぎりまで寄せる走り方もできるし、ショートテールなので、慣れれば縦列駐車もとても楽です。
ドアが阿保げにデカくて、重い。とても非実用的ですが、ガバッと開けてドカンと閉める、このおおらかさがアメ車の最大の特徴でしょう。蝶番も剛性の高いしっかりしたもので、形だけ真似した某国産車みたいにドアが下がってくる、ということはありません。
カマロの樹脂バンパーは驚異的。何かにぶつかってへこんでも、翌日には元の形に甦生している。これ、ホント。
最後に、車のイメージが派手なので、お葬式の時などには不向き。でも普段は、他の車がよけてくれるし、まあいいか、って感じです。

満足している点

なんと言っても、スタイリングのよさ。
低くてデカいやんちゃなスポ車イメージ。そして、所ジョージ曰く「スポ車の皮をかぶったファミリーカー」という居住性の良さ。この二つを兼ね備えた車といえば、カマロの右に出るものはないでしょう。１０年乗ってますが、いまだ買い換えたい車が見つかりません。
しかも、２５周年記念車でもある３世代目カマロの最終版なので、きわめて完成度は高いやつで（いろいろ難はありますが）、満足の一言につきます。
オイルショック以前のアメ車みたいな地響きするようなエンジン音ではないが、それでも5.7L/V8の鼓動は十分。特にエンジンを始動する時の「ドヒューン」という音は、いまでも毎日感動してます。
ブレーキも優秀。国産車みたいな最初にカツンと効くタイプではなく、最初はマイルドで踏むにつれてググッとくる。何度か「ああ、もう駄目」という局面がありましたが、ちゃんときれいに止まってくれる、これには救われました。
車内は結構広い。ハッチバックの部分までフルに使うと、ＤＩＹ店で３尺×６尺の板を買っても、ちゃんと積めます。
メーカーオプションで、カード型のスペアキーがある。これのおかげで、鍵を閉めこんでＪＡＦのお世話になる手間が何度省けたことか。
ちなみに、最近ＧＭはこのカードキーの生産をやめたそうです。

不満な点

ライトが暗い。時代遅れのシールドビーム。これはBOSCHのライトキットに交換して、無事解決しましたが。
なぜかダイナモは２年に一度、定期的に昇天して、突然路上で立ち往生します。最近は諦めて、車検毎にダイナモを交換してます。
メカが未熟すぎる。サイドブレーキはほとんど効いてないに等しい。ヤナセに修理を依頼したが、｢こういう仕様なので、しようがない」という親父ギャグに終わった。停車の際にはＰポジションに頼ってます。
ボンネットが超重いので、フードサスペンションがすぐにへたる。自作のつっかえ棒、これは手放せません。
ハッチバックの中の荷物スペースはとても狭いので、大きな荷物は絶望的。２ドアの狭い隙間から後部座席に大きなスーツケースを積み下ろしするの、キツいですよ。一度指の骨にひびが入った。でも狭い荷物スペースって、スーパーで買ったものを積んだりするときは妙に安定がよくて、これは負け惜しみかぁ。
ダッシュボード下に、無用な巨大空間がある。せめて、どの車にでも標準のグローブボックスくらいつけてよ。しかし、この無用空間は、結構使い物になります。通常はダッシュ上で視界を遮る様々なオプションをここにまとめることができます。ナビのモニターって凄く邪魔くさいが、カマロの場合は８インチモニターがセンターダッシュ下にぴったり納まり、まるで純正品みたいです。これはいいですよ。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験