2024年6月
■2024年6月
BYDの日本法人であるBYDオートジャパンは、まったく新しい電気自動車(EV)の「シール」を2024年6月25日に発売した。後輪駆動の「シール」は同年7月頃、四輪駆動の「シール AWD」は同年8月頃の納車を予定している。
今回導入された「シール」は、同社の日本発売EVの第3弾となる“e-スポーツセダン”だ。ボディサイズは全長4800mm×全幅1875mm×全高1460mm、ホイールベース2920mmで、最小回転半径は5.9mとアナウンスされている。
パワーユニットは、「シール」には最高出力230kW(312PS)、最大トルク360Nmの永久磁石同期モーターをリアに搭載。「シール AWD」では、さらにフロントに最高出力160kW(217PS)、最大トルク310Nmのかご形三相誘導モーターを搭載する。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの容量はいずれも82.56kWhで、申請中のWLTCモードの一充電あたりの航続距離は「シール」が640km、「シール AWD」が575km。WLTCモードの電力消費率は「シール」が148Wh/km、「シール AWD」が165Wh/kmという。
エクステリアのデザインコンセプトは「海洋美学」で、既存の「ドルフィン」と一連のものとなる。フロントまわりは「オーシャンエックスフェイス」と呼ばれるもので、ボンネット上の2本のプレスラインやボディサイドのダブルウエストラインが特徴だ。車名の「シール」は英語で「アシカ、アザラシ」を意味する。インテリアでは、上質さと使い勝手の良さを両立するというシンメトリー(左右対称)デザインを採用。シート表皮は上級のナッパレザーに、キルティング加工を施している。またオーディオシステムには、デンマーク製のハイエンドオーディオメーカーであるDynaudio(ディナウディオ)社の全12個のスピーカーで構成されるHi-Fi オーディオを採用した。
ボディカラーは、アークティックブルー、アトランティスグレー、オーロラホワイト、コスモスブラック、シャークグレーの全5色をラインアップしている。
なお、導入記念キャンペーン価格として、2グレード合計の最初の1000台はそれぞれ33万円安価に販売されるほか、8月31日までの期間限定でETCとドライブレコーダー、初回車検費用が含まれたメンテナンスパッケージの「eパスポート」を付属。さらに充電器と工事費が最大10万円までサポートされる。
■2025年1月
BYDの日本法人であるBYDオートジャパンは、e-スポーツセダン「シール」に特別仕様車「エディション ペールグリーン」を設定して、2025年1月10日から開催された東京オートサロンで発表、同日より販売を開始した。
今回発売された特別仕様車「エディション ペールグリーン」は、日本には未導となる特別色「ペールグリーン」を採用した。限定台数はBYD創業30周年にちなんで、後輪駆動仕様は20台、四輪駆動仕様は10台の計30台。価格は「BYD シール導入記念キャンペーン」により、RWD車が495万円、4WD車が572万円。なお、主要諸元や内外装および装備品については、現行カタログモデルと同一となっている。