BMW 5シリーズ セダン 専門家レビュー・評価一覧

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BMW 5シリーズ セダン 新型・現行モデル
5 件中 1~5件を表示

※掲載内容は執筆日時点の情報です。

  • 工藤 貴宏
    工藤 貴宏(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    4

    デザイン
    3
    走行性能
    4
    乗り心地
    5
    積載性
    5
    燃費
    5
    価格
    4

    完成度は高いけど「駆け抜ける歓び」の濃度は薄め?

    2024.7.29

    年式
    2023年5月〜モデル
    総評
    「3シリーズ以上、7シリーズ未満」というポジションの大型セダン。つまり「3シリーズでは物足りないし、7シリーズだと上位過ぎる」という人のためのクルマですよね。そういう考えで選ぶなら大いにアリだと思います。クルマとしての完成度は高いですね。
    満足している点
    機械としてとてもよくできていると思います。シャシー性能から乗り心地、そしてパワートレインまでスムースで、めちゃめちゃ精度の高い機械といった印象。完成度の高い移動手段といった感じです。そういえば、現行のアウディA6もこんな仕立てですよね。
    不満な点
    乗り心地も良く、移動する機械としての能力は高いのですが、その反面「駆け抜ける歓び」感は薄味に思えました。ストレートにいえば、あまりにも機械として出来が良すぎるがゆえにドライなタッチで、エモーショナル性能の盛り上がりに欠けるといったところでしょうか。あと、タッチパネルにいろんな機能が入った操作系は、稀にどう操ったらいいかわからないときがあります。それからもうひとつ。エンジンが2.0Lの4気筒しかないのは……性能的には十分だけど、なんだかさみしい。シルキー6が味わいたいですね。
    デザイン
    洗練されていていいですよね。セダンもいいけど、ステーションワゴンも好きだな……と言ってみます。

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  • 西村 直人
    西村 直人(著者の記事一覧
    交通コメンテーター
    評価

    4

    デザイン
    3
    走行性能
    5
    乗り心地
    4
    積載性
    3
    燃費
    4
    価格
    3

    オーソドックスなセダンに最新技術を

    2024.4.30

    年式
    2023年5月〜モデル
    総評
    BMWの看板モデルである5シリーズ。すでに過去の7シリーズを超えるボディサイズになってきているが、それでも世界の各地域で強化される衝突安全基準をクリアしながら、可能な限り車両重量を抑えた(1760kg/日本仕様の523i)。同じプラットフォームでBEVモデルあるi5シリーズも用意する。多角的な電動化プランだ。
    満足している点
    ものすごく滑らかな乗り味と、BMWならではの優れたハンドリング性能の両立、これに尽きる。試乗したのは523i Exclusive(エクスクルーシブ)で直列4気筒2.0Lターボ(190PS/310N・m)の8速ATモデル。目を見張るスペックではないが、アクセル操作に対する躍度(連続する加速度)の生み出し方は、往年のV8/4.0Lエンジンのようだ。
    不満な点
    価格のパートで触れるが、やはり車両価格が高くなること。スターティングプライスはなんとか800万円以下ながら、最新モデルらしい装備を加えていくと1000万円の大台はすぐに超えてしまう。また、これはBMWに限らないが下取り価格が安定しないのも欧州プラミアムブランドモデルの弱点だ。反面、乗り潰すなら不満が満足に変わる。
    デザイン
    全体のまとまり感は5点ながら、競合各車が際立つ個性を表現していることから、アイコン的な存在となったBMWセダンのデザインにも変革を求めたい、そんな希望を託して3点とした。一方、インテリアデザインは凝っている。エアコンの吹き出し口を目立たないように処理し、より立体的な面構成で独自性を主張。一見の価値ありだ。

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  • 西村 直人
    西村 直人(著者の記事一覧
    交通コメンテーター
    評価

    4

    デザイン
    3
    走行性能
    5
    乗り心地
    5
    積載性
    3
    燃費
    4
    価格
    3

    名実ともにBMWの中核モデル

    2023.6.21

    年式
    2017年2月〜モデル
    総評
    いつの時代も5シリーズはBMWの中心的な存在だ。そしてメルセデス・ベンツやアウディとも比較されてきた。7代目に相当する5シリーズは2017年に日本に導入された。直列4気筒2.0Lターボから6気筒、8気筒モデルとハイパワーモデルが相次いで導入された。2023年5月、日本においても8代目が発表された。THE FIRST EDITIONは300台だ。
    満足している点
    ほぼ上限ながら、日本の街中でも取り回しに苦労しないボディサイズ、余裕ある車内空間、豊富なパワートレーン、そして日本の道路環境にもフィットする走行性能。さらにi5としてBEVもラインアップする。2017年の従来型では車両価格500万円台からのラインアップだった。8代目も導入から時間が経過すれば、手頃な価格帯モデルも導入されるだろう。
    不満な点
    ベーシックなセダンボディなので高い実用性を求めるユーザーも多いはずだ。これはBMWに限ったことではないが、SUVに押される販売状況の中、特別な性能を与えないとセダンが市場の中で沈んでしまうという懸念があるという。よって、人目を惹くデザインと大きな車内ディスプレイ&LEDできらびやかに。確かに目立つが、運転していてどこか落ち着かない。
    デザイン
    前後のオーバーハングを切り詰めた3ボックスのセダンで、走行性能と居住性能の最適化を図った。全体のバランスは良好だし、すっきり感も演出されている。最新モデルではキドニーグリルが誇張されている点が気になるが、BMWらしい品格が現代的に解釈されたとも理解できる。しかし、街並みに溶け込むデザインかといえばそうは感じられない。車内デザインにしてもやや演出が過剰だ。

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  • 栗原 祥光
    栗原 祥光(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    5

    デザイン
    5
    走行性能
    5
    乗り心地
    5
    積載性
    5
    燃費
    4
    価格
    4

    極上のビジネスエキスプレス

    2022.7.28

    年式
    2017年2月〜モデル
    総評
    グローバル化によって、メーカーによるクルマの個性は失われつつあるが、その中でも色濃くドイツの完璧主義を感じさせる1台。BMW 5シリーズの重厚な乗り味、ゴージャスな雰囲気は、他のジャーマンスリーが軽薄に感じるほどだ。
    満足している点
    他のジャーマンスリーの同クラスと比べて、もっともドイツから想像するイメージに近い豪華な1台。
    不満な点
    欠点が見当たらないことが欠点。
    デザイン
    3シリーズと異なるのはボディサイズだけではなく、コンサバティブなスタイリングとインテリア。ショーファーである7シリーズに通じる重厚な雰囲気をしっかりと受け継いでおり、3シリーズとはワンランク上の自動車体験が得られる。

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  • 工藤 貴宏
    工藤 貴宏(著者の記事一覧
    自動車ジャーナリスト
    評価

    4

    デザイン
    4
    走行性能
    4
    乗り心地
    4
    積載性
    4
    燃費
    3
    価格
    2

    走りが魅力のスタンダードセダン

    2021.9.30

    年式
    2017年2月〜モデル
    総評
    ゆとりのあるボディサイズでスポーティに走れるEセグメントセダンを望むなら、5シリーズは魅力的な選択肢となるだろう。操縦性はライバルに比べて俊敏で、操る歓びを感じることができる。ただし、一昔前の7シリーズ並みのボディサイズは「運転しやすさ」という観点では意見が分かれるかもしれない。
    満足している点
    スッとドライバーの思い通りに動くハンドリングのキレのよさは運転が楽しくなってくる。まさに「駆け抜ける歓び」だ。弟分の3シリーズと比べると、後席の広さなどに余裕を感じる。ガソリン、ディーゼル、そしてプラグインハイブリッドと好みにあわせてパワートレインが選べるのもうれしい。
    不満な点
    全長がほぼ5mの大きなボディは、日本の道路環境では大きいと感じることがあるだろう。例えば、昔のクルマにあわせた古いパーキングに駐車するときなどだ。そして好みの問題ではあるが、メルセデス・ベンツ「Eクラス」やアウディ「A6」といったライバルに比べると、液晶パネルの使い方などインパネ周辺の先進感が乏しいと感じるかもしれない。
    デザイン
    全長5mに迫る大型セダンだけあり、バランスの取れた伸びやかなプロポーションを持つ。鋭い目つきや、側面のプレスラインエッジを効かせた絶妙なシャープさは多くの人に好印象を与えるに違いない。ツーリング(ワゴン)モデルも精悍なデザインで、スポーティさと品格が漂う。

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