2019年7月
■2019年7月
BMWは、BMW M社のフラッグシップオープンモデル、「BMW M8カブリオレ」を2019年7月24日に発表、同年12月以降に納車を開始する。
8シリーズをベースとしたBMW M8カブリオレは本格的なサーキット走行を可能としながら、公道走行も可能なオープンモデル。パワーユニットにはBMW M社が開発した4.4リッターV8ツインターボエンジンが搭載される。最高出力441kW(600ps)/6000rpm、最大トルク750Nm/1800~5600rpmを発生し、ドライブロジックを備えた8速Mステップトロニックと後輪駆動を重視した4輪駆動システム「M xDrive」が組み合わされる。
Mモデルの特徴でもあるエンジンレスポンス、ステアリングレスポンス、サスペンション特性をドライバーが任意に設定変更できる機能に加え、新たにブレーキの作動、ブレーキブースター、ブレーキ制御の各機能をコンパクトに統合、非バキューム式のブレーキブースターを採用して約2kgの重量削減を実現した「M専用インテグレーテッドブレーキシステム」を採用。ブレーキはアクセル全開時の高負荷条件下でもすぐれた制動力、安定性を実現するように開発された。このシステムは、より快適性を重視した「COMFORT」モードと素早い反応を重視した「SPORT」モードが設定されている。
さらにセンターコンソールに「M MODE(Mモード)」ボタンを設定。これによりメーターパネル、ヘッドアップディスプレイの表示方法や運転支援システムの介入レベルを「ROAD」、「SPORT」いずれかのモードに変更することが可能。「ROAD」は基本設定としてすべての運転支援システムが有効になり、「SPORT」ではドライバーが任意に設定した情報に基づいて、前車接近警告および衝突回避・被害軽減ブレーキを除く、すべてのブレーキやステアリングシステムの介入が無効になる。
インテリジェント4WDシステム「M xDrive」はアクティブMディファレンシャルの搭載によって2つのリヤホイール間のトルク配分を最適化。M8カブリオレではダイナミックスタビリティコントロール(DSC)の介入は極端な状況のみに限定され、俊敏性や走行安定性を向上させる。ドライバーは必要に応じて前後アクスル間の駆動力配分を設定することも可能で、初期設定の「4WD」モード、ほぼ後輪駆動に近い「4WD SPORT」モード、DSCを完全オフにした後輪駆動の「2WD」モードが用意されている。
M8カブリオレにはよりアグレッシブなスポーツ走行を想定した「M8カブリオレ コンペティション」も設定される。搭載される4.4リッターV8ツインターボエンジンは最高出力460kW(625ps)/6000rpm、最大トルク750Nm/1800~5860rpmを発生。0-100㎞/h加速3.3秒(欧州仕様)を実現している。
デザイン面では、フロント・サイド・パネルに幅広なデザインを採用。ハイグロスブラックのキドニーグリルとモデルバッチ、ドアミラー、リヤスポイラーを装備し、よりアグレッシブなデザインとした。なお、ソフトトップは50㎞/h以下であれば、走行中でも約15秒で開閉が可能だ。
2020年4月1日には価格改定を実施した。
2021年4月1日には価格改定を実施した。