BMW M3 セダン 「実用できるスーパースポーツセダン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

橋本 洋平
橋本 洋平(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
5
積載性
5
燃費
3
価格
5

実用できるスーパースポーツセダン

2021.11.24

年式
2021年1月〜モデル
総評
4ドアセダンとしての実用性を失うことなく、時にはスーパースポーツとだって張り合えてしまう動力性能を持っているという時点で、M3は相変わらずの世界を見せつけてくれている。この世界観がいつまで続くのか? 少しでも気になるなら早めに手に入れておいたほうが良いだろう。
満足している点
クーペのM4と比べると重量が10kgほど重いことや、セットが違うのか足がややマイルドな感覚が得られるところがマル。機敏すぎずにクルマが反応するところも扱いやすい。
不満な点
リアシートにはアームレストが無く、ゆったりとくつろげる空間とはなっていないところはやや残念。5人乗りとなり真ん中の席はあくまでオマケ程度と考えたほうがいい。だが、左右のシートはホールド性もなかなかだ。
デザイン

5

現行モデルで縦長になったキドニー・グリルに加え、M3用に開口部を広げることとなったフロントバンパーが特徴的。前後のワイドフェンダー化やテールのディフューザー形状など、4ドアでありながらパワフルなプロポーションが魅力的だ。
走行性能

5

510馬力、650Nmを生み出す直列6気筒ツインターボエンジンは、パワフルであることはもちろん、スムーズな回転フィールがとにかく心地良く、そのサウンドもまた魅力的。全てを解放するとテールが即座に踊りそうになるが、スタビリティコントロールによってうまく抑制しながら速度を重ねていく。
乗り心地

5

基本的にMシリーズはランフラットタイヤを装着していないため、突き上げ感は他のモデルよりも軽減されている。走りに特化しながらも、上質な日常の乗り心地を稼いでいるところはさすが。電子制御ダンパーを引き締めれば走りも十分に受け入れる。
積載性

5

走り特化型のクルマかと思いきや、しっかりとしたラゲッジスペースを持ち、さらにトランクスルーも備えている。その開口部は十分であり、それでも剛性をしっかりと確保しているところがM3の良さといえるだろう。
燃費

3

WLTCモードで10.0km/Lとお世辞にも良い数値とはいえない。積極的にエンジンを回せばその数値はみるみる下がって行くことだろう。だが、低回転からシッカリとしたトルクもあり、高速道路モードでは12.1km/Lを記録している。
価格

5

コンペティションの車両本体価格は1324万円で、試乗したクルマはそこにカーボンセラミックブレーキなどのオプションが装着され1550万円となっていた。スーパースポーツと肩を並べそうな価格ではあるが、日常からサーキットまでそのままの姿でこなせるとなれば、逆にリーズナブルな一台かもしれない。
橋本 洋平
橋本 洋平
自動車ジャーナリスト
JAF国際B級ライセンスを持ち様々なレースに参戦。ワンメイクレースではチャンピオンを獲得したこともある。主にスポーツカーやタイヤのインプレッションを寄稿するほか、ドライビングレッスンのインストラクターも務めている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
BMW M3 セダン 新型・現行モデル

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