BMW i4 「自動車の未来が見える普段使いして初めて真価の解る車」のユーザーレビュー

N夫 N夫さん

BMW i4

グレード:M50_RHD_4WD 2022年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
5
乗り心地
5
燃費
4
デザイン
5
積載性
4
価格
5

自動車の未来が見える普段使いして初めて真価の解る車

2023.3.18

総評
買える人は買って損は無い車です。
特に、この手の高級欧州車で片道数キロの通勤をしたい方、普通のガソリンエンジンならチョイ乗りは車にも燃費にも悪く気が進みませんが、この車なら何も考えずチョイ乗り出来ます。
夜間電力で上手く充電すれば満タン充電で約1500円で400㎞走るので、150円/L換算なら40㎞/Lの超コスパです。
40㎞/L走る0-100km/h 加速3.9秒の5人乗り、という文字だけみればガソリンでは有り得ない、本当の意味で「EVらしい車」です。
都市部以外でショッピングセンター等の公共充電スポットに行くと、この車より高価なEVはほぼ居らず、テスラモデル3オーナーや国産EVオーナーから熱い視線を注がれます。
また、i4の購入を検討されている方へ一つだけ助言できるとすれば、買うなら4eでは無くM50がオススメです。
理由は、i4最大のポイントである「クーペスタイルならではの低重心とBMWらしい運動性能」を求めるEVとしてはM50の方がマッチしている為で、(勿論、スタイルが好みで4eに乗られている方も居られますが)単純に移動手段としてそこそこ格好の付くEVを買うならEQCやモデル3の方が安くてが良いと思います。
モデル3もEQCも購入検討時にレンタルしましたが、双方とてもいい車で「珍しさ」や「ぱっと見で解る最新の車感」は完全にこちらに軍配です(i4の見た目はガスの4erとほぼ変わりませんから…)逆に、ブレーキを含めた走行性能はi4 M50が優れており、私の様に「運転が好き」な方や「解る人には解る車」が好きな人にはこれ以上無い選択肢かと思います。
また、4eとM50の比較ですが、オプション装備を考えるとM50はお買い得ですし、リセールも圧倒的にM50が上なので迷っている方は是非とも少しだけ奮発してM50をどうぞ…。
長々と書いてしまいましたが、BMWが掲げる「駆け抜ける歓び」を体現した唯一無二のEVだと思います。
少しでも購入を検討されている方の助けになれば幸いです。
満足している点
新車購入し数か月、5000㎞程走った感想です。
先ず最初に、手前味噌ですが買える人なら絶対に買って後悔はしない車だと思います。
私の使い方としては、片道数キロの通勤と妻と子(3歳)とのレジャー&買い物がメインですが、カーライフを一段引き上げてくれる車です。
少し試乗しただけで、解りきった様な記事やレビューを見ますが、試乗で解るこの車の良さは800Nの強烈な加速位です。(勿論この加速がM50の最大の特徴ではありますが)
あまり見かけない車なので、試乗では解らないユーザー視点でのレビューを書き記そうと思います。
不満な点
・あと100万円足せばポルシェタイカンが買える価格
・テールゲートを全開にするとクローズボタンは背の低い女性では届かない(開度のメモリー調整&キックセンサーで解決)
・BMW純正充電認証カード、「BMW charge now」が高い。(新車から1年は無料だが、翌年以降は日産のカードの方が安い)
・快適過ぎて同乗者が寝てしまう
デザイン

5

・エクステリア
→全幅1850㎜のワイドサイズですが、BMWらしい見切りの良さと、全方位モニターのおかげで運転しにくさを感じる事はあまり無く、身長160㎝未満の妻でも気軽に運転して出かけられます。
→流線形で美しいボディラインはずっと見ていられる美しさで、ヘッドライトのデザインやサイズ感を含め、車に興味の無い人が見ても解る「高級感」のあるデザインと、巨大キドニーグリルも一目見るだけで「現行」である事が解り、色んな人に「高そうな車ですね」と言われます。

・インテリア
→テスラの様な奇を衒う事無く、自動車としての先進性と質感のバランスが取れた良いデザイン。
→ガソリンの4erと明確に差別化されたダッシュボードは使い勝手も良く、特別感もあり所有する喜びを満たしてくれます。
→他社EVでよくある、「全ての操作をタッチパネル」ではなく、モードの切替やエアコンの風向など、ワンタッチで操作できた方が便利な機能は既存の車と同じで、直感的に操作できストレスフリーで、アイドライブの操作ダイヤルが残っているのも「わざわざタッチパネルに手を伸ばして操作」する必要が無く◎です。
走行性能

5

・運動性能
→最初にも書きましたが、M50ならではの圧倒的な加速は恐怖すら感じます。F系のM3/4より早い0-100km/h加速は伊達じゃないです。
→デフとは違う4輪同期モーターによるスタビリティ制御も感動モノで、雨の日にハンドルを切りながらアクセルを床まで踏み込んでもゲームの様に車を真っ直ぐに弾き出してくれます。
→ガソリンモデルより更にロールセンターが低く、インタ―チェンジ等のそこそこのスピードでカーブを曲がる時の安定性が抜群で、コーナー旋回中に「M」をしっかり感じられます。(自分の運転が上手くなった様な錯覚に陥ります)

・自動運転に関して
→高速道路上での60㎞/h「以下」のみ「両手ハンズオフ」が可能です。
→「ハンズオフ無し」のレーンキープアシスト(レーンの中央を走る様にハンドルを操作)と前車追従クルーズコントロールは1*0㎞/hまで動作確認済みです。(法定速度+αなので明言は伏せさせて頂きます)
→60㎞/h「以下」でしか使えないハンズオフなんか使えないのでは?日産のプロパイロット2なら法定速度でもハンズオフ可能なのに…と私も思いましたが、ちょうど日産アリアでプロパイロット2を使う機会があり、その理由が解りました。
 理由は簡単で、ハンズオフ自動運転は「絶対に法律違反をしません」つまり、絶対に法定速度で走ります。当たり前ですが法定速度を超過するのは違反ですが、偶に高速道路で強風などで50㎞/h制限になっている場合等で、周りの車が変わらず80㎞/h位で流れている状況でもしっかり50㎞/hまで減速して巡行します。これ、実際に体感すると解りますが、凄い速度で後続車が追い抜いて行き、めちゃくちゃ怖いです。大型トラックなんかは「迷惑」と言わんばかりに幅寄せして追い越してきたりします…。申し訳ないですが、上記の状態を体験して直ぐに解除してしまう様な残念な機能でした。(この辺は日本の法整備が遅れている気がします)
 対してi4のハンズオフは60㎞/h以下でのみ作動するので、主に渋滞中のみ使う「渋滞時運転支援」となり、流れている時はハンドルを持って気持ちよくドライブし、渋滞等の運転がつまらない時だけ自動運転…と言う様にしっかり住み分けられています。
→ここが一番感動しますが、実際に高速道路を自動運転で乗ってみると、自動運転の加減速、ステアリング操作がとても優秀で、下手な人間よりも酔いにくいです。国産の某パイロットや某センシングも使いましたが、「あれらはこれがやりたかったのか」と思えるクオリティです。これは体験する価値あります。
乗り心地

5

・サスペンション
→乗り心地はアクティブサスが付いており、100km/hまでならコンフォート/エコがちょうどいいフワフワ感で「王道の高級車」という乗り心地で、同乗者から「やっぱりBMWは乗り心地がいいね」と何人にも言われました。逆に、スポーツは結構固めでゴツゴツ感を感じる…なんて他レビューを見ましたが、そりゃ80㎞/程度で走ったらそう感じるに決まってますし、サスペンションの減衰と速度についてしっかり勉強してから喋って欲しいです。話は逸れましたが、1*0㎞/以上で走ると社外のレーシング系車高調の「ザックス」や「KWクラブスポーツ」の様に「ビターッ」と地面に吸い付く「これぞドイツ車」の乗り心地です。

・シート関係
→後部座席も大人が乗っても窮屈を感じる事は無く、長距離ドライブも楽々です。
→動画レビュー等で「床が高く、太ももがシートから浮いて疲れる」と言うのを見ましたが、確かに足を90度に曲げて座れば太ももがシートから浮いてしまいますが、足を延ばせばしっかりシートに足を預ける事が出来ますし、そもそもそのレビュー動画ではソールの厚い革靴やハイヒールを履いていたので「そりゃそうだよ」と言う感想でした。
→サイサポートを伸ばしてリクライニングした助手席は、長いコンソールボックスやドアパネルのアームレストの位置がしっかり考慮されており、ファーストクラスの様な快適性で同乗者から大好評です。
→オプションのヴァーネスカレザーの質感がとても良く、これまでの硬いダコタレザーとはハッキリ違いが分かります。デザインも標準シートとは全然違うので、満足度がとても高いOPです。
積載性

4

・ユーティリティ
→あえて他ガソリンモデルでも採用されている「MyBMW」アプリで出来るリモートカメラやカードキーエントリー等の詳細説明は省きますが、最高に令和の最新自動車を感じます。使う度にコネクティッドカーこそ自動車の未来だと痛感します。
→無線のApple carPlayが純正採用で、乗り込んだら自動で繋がる素晴らしさ。他の車では毎回携帯をポケットから出して線を繋いでカープレイを使っていましたが、線を繋ぐのが如何に面倒だったかを思い知らされました。いい意味で人間をダメにする車です。(笑)
→カープレイのGoogle/ヤフーナビがゴミの様に思える純正ナビのクオリティで、高速のインターの立体CGの中をアイコンが進んでいくのは凄いの一言です。ヘッドアップディスプレイの表示項目も多彩で、ID8恐るべし…と言う感じです。
→奥行方向に長いトランクは、買い物や旅行で「荷物の上に他の荷物を載せる」必要が無く、使い勝手がとても良いです。
→トノカバーは車両側とテールゲート側に分割される形で付けられており、車両側で女性や子供でも「荷物の高さはここまで」が可視的に解り易く、荷物の積み降ろしに邪魔になるトノカバーはゲートに付いたまま開く為、非常に使い勝手が良いです。(外から荷室が完全に見えないのもゴルフクラブ等の貴重品を積みっぱなしに出来るので◎)
→M50では標準装備(4eではオプション)のハーマンカードンサウンドシステムが素晴らしく、ロジック7のサラウンド感も相まって音楽を聴きながらのドライブが捗ります。EVと上質なカーオーディオとの相性は抜群です。
→携帯アプリ「MyBMW」が使えるのは勿論ですが、ガソリン車では出来ない無音での「エアコンON/OFF」が出来ます。エンジンではなく、内蔵のヒートポンプでエアコンを動作させる為、早朝や夜間のアイドリングが近所迷惑になったり、アイドリングが望ましくない人気のない駐車場等でも気にせずリモート操作でエアコンを起動できます。これは一番便利と言っても過言ではない機能で、毎朝車に乗り込む度に寒い思いをせずに済みますし、旅行先で数時間観光などをした後でも、車に戻ったら暖かい…家族も大喜びで買って良かったと思う瞬間です。
→純正オーディオソースがスポティファイで、月数百円で音楽が聴き放題、アイドライブのHDDにCDやUSBから音楽を保存させていた事が馬鹿らしく思えます。(勿論カープレイ対応なのでAmazonmusic等も使えます)
→有機ELディスプレイ特有の「黒」の表現が素晴らしく、2枚のディスプレイなのですが、1枚の板の様に綺麗に映る他、夜間はギラも無く非常に見やすいです。これに慣れると、これまで普通に感じていたカーナビ等の液晶バックライトがギラついて鬱陶しく感じる様になります。
燃費

4

・電費
→満充電&街乗りで400km前後で、特に不満無いレベルです。一般的な50kW急速充電すると30分で20%程回復するので、大体80㎞走ります。なので充電環境の無い僻地へ行く場合は少し注意が必要です。(とは言え昨今自動車ディーラーにはほぼ100%急速充電器が有るので問題有りませんが)余談ですが、この車で何度か出先のBMWは勿論、日産やMB等のディーラーで急速充電をしましたが、今の所100%セールスの方が「良ければ店内へどうぞ」と声を掛けてくれます。店内でコーヒーを飲みながら「良いお車ですね」なんて少し雑談して他社のEVを見せて貰ったりして暇つぶしできます。
価格

5

・コストパフォーマンス
→新車乗り出し価格1100万円+αは中々勇気のいる価格ですが、見合った価値はあると思います。納期(現段階だと約1年待ちらしい)を考えても中古車なら950万円位からほぼ新車が買えるので中古も全然ありかなと言った所。(新車乗り出し価格約1200万円に対して1年落ちで950万円前後の中古車が定率法で一般的な範囲で減価償却された車だと思うのでこの辺が狙い目かも…。それ以上安い車は少し何か訳アリ…?(素人推測)
→全体的な母数が少ないので今後も中古車市場はそんなに暴落はしなさそう(特にM50は少ない)
→私の車はギリギリセーフでしたが、半導体不足の影響で
 ・ヘッドアップディスプレイ
 ・コンフォートアクセス
 ・パーキングアシスト
 ・シートランバーサポート(助手席)
 の4点が装着できなくなっているとの事。逐次状況は変わるそうですが、欲しい人は要注意です。
・オプション比較
→4eとM50で比較すると、新車価格で約290万円ですが、M50には標準装備のOPを4eに付けていくと、差額は190万円位になります。また、OP設定できないアダプティブレーザーライトやMミラー、専用グリルが有り、これにフロントのモーターがセット…と考えるとお買い得感はあります。
故障経験
当然ながら故障はありません。
壊れないBMWは最高です!

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