【BMWにも、ﾍﾞﾝﾂにも、セダンの4WD車が存在する】で、お願いします。当方は、個人の勝手な思い込みでBMWとﾍﾞﾝﾂには、2ﾄﾞｱｸｰﾍﾟ、4ﾄﾞｱｾﾀﾞﾝと言った、主に市街地をﾒｲﾝとした車両には、4WD車は無い

Question

、存在しないと思っていました。ところが、ｶｰｾﾝｻｰで検索すると、極少数ですが、存在する事を、先程知りましたが、これはｶｰｾﾝｻｰ側のミス、または当方の検索ミスと言ったものではなく、実際に存在する車両なのでしょうか？

Answer 1

現在、メルセデスもBMWも四駆モデルはかなりメジャーな存在です。

■ メルセデス･ベンツ

メルセデスは1907年、「デルンブルク・ヴァーゲン」によって、世界で初めて4WDを実用化したメーカーとされています。有名なモデルでは、農業用から派生した「ウニモグ」(1946年)や軍用車両より民生化した「ゲレンデヴァーゲン」(W460/1979年） などはメルセデスの四駆モデルとして評価されています。「ゲレンデヴァーゲン」は現在「Gクラス」と呼ばれていますが、最新型はW463ですが基本構造は当時のままの状態を継承しています。

＜4MATIC＞

乗用型4WD車ではW124/S124の「4MATIC」(1985年/スタンバイ式4WD)からとなります。この初代4MATICはメルセデスの歴史上、量産欠陥車としての汚名があります。というのも、フロントのドライブシャフトはスプリングの隙間を縫って装着されていますし、その肝心の4WDを担うトランスファーも約3万キロで寿命が訪れ、そのオーバーホールに都度60万円程度の費用を要しました。その後、 4MATICという名称は次期W210のEクラスに継承されましたが、基本的には初期型のスタンバイ式4WDではなく、FRベースの「センターデフ式フルタイム4WD」として発展していきました。現在ではメルセデスの4WDシステムの方式を問わず「4MATIC」という名称が使われています。

＜仕組み＞

基本的にエンジン縦置のFRベースのセンターデフ式フルタイム４ＷＤがメルセデスの本流です。仕組みとしては、エンジンのパワーは一度センターデフが受けて、そこからプラネタリーギアを介して後輪偏重トルクとし、前輪に33~44％、後輪に67~56％の比率でトルク配分します（車種の性質によって基本トルク配分の設定が異なります）。一方、エンジン横置FFベースのAクラスやCLAの4WDシステムにも4MATICはありますが、こちらはセンターデフ式フルタイム4WDではなく、トルクオンデマンド型のスタンバイ式4WDとなっています。こちらはエンジンのパワーは前輪が受け止め、普通の直進走行ではほぼFFで走ります。しかし前輪が空転したり、車両センサーが必要と感知した時には後輪にもトルク配分を行い4WDとなります。前後トルク配分は100:0~50:50まで変動します。現行モデルは、いずれも横滑防止装置と併せた制御を行っており、電子デバイスの働きにより可能な限り車輪の空転を防止する制御を行っています。現行モデルでは、2シーターのSL、SLC、GTとミニバンのVクラスを除いて、全ての車種に4MATICがラインナップされています。以下、日本仕様で購入できる4MATICのバリエーションです。

A250 4MATIC
A45 AMG 4MATIC
B250 4MATIC
C43 AMG 4MATIC
CLA250 4MATIC
CLA45 AMG 4MATIC
CLS63S AMG 4MATIC
E200 4MATIC
E400 4MATIC
E43 AMG 4MATIC
G-class 4MATIC
GLA250 4MATIC
GLA45 AMG 4MATIC
GLC-class 4MATIC
GLE-class 4MATIC
GLS-class 4MATIC
S550 4MATIC
S63 AMG 4MATIC

以下、メルセデスの四輪駆動の歴史です。併せてご参照ください。
http://mb-live.jp/academy/ac_4wd-pioneer_mercedes-suv_160527.html?csref=_email_mbs_424_02

■ BMW

BMWは長らくFRというレイアウトに拘ってきたメーカーで、かつ前輪対後輪の荷重配分=50:50を理想としてきました。従って、4WDに対する関心は1980年代に入るまで、あまり力を入れていませんでした。BMWの乗用型4WDとしては、1985年、2代目３シリーズであるE30型の325iXにて、初めてフルタイム4WDを採用しました。とはいえ、この4WDモデルはあまり人気モデルではなかったです。当時はBMWもセンターデフ式フルタイム4WDでした。その後、BMWが4WDに本気になるのは2000年に登場した初代「X5」からです。それからは「X3」「X1」等の登場は記憶に新しいところです。

＜xDrive>

BMWの4WDの歴史は浅いのですが、現在、BMWは「xDrive」と呼ばれる4WDシステムに注力しています。これはメルセデスの4MATICと同じく、BMWの4WDシステムの総称となっています。BMWは当初センターデフ式フルタイム4WDと書きましたが、この本格的なシステムでは前輪のドライブトレインが重くなり、折角軽くした前輪荷重が増えてしまいます。それを避けできる限り軽量に仕上げるため、BMWが選んだのは後輪駆動ベースの「スタンバイ式4WD」という仕組みでした。通常の直進走行ではＦＲに近い駆動配分で走行しています。各所にセンサーが備えられており、後輪が空転するなど予兆を感知すると前輪に多めのトルク配分を行います。具体的には、スロットルセンサーやＧセンサーや舵角センサーなど多様なセンサーが連携して、前:後=0:100～50:50の範囲で適正なトルク配分にコントロールします。通常は後輪駆動に近い配分なのですが、必要に応じて前輪の駆動系にクラッチをつないで駆動力を発生させます。例えば、コーナーを曲がっているときは前輪に駆動力を発生させます。コーナーリング中にハイパワーをかけるとドリフト状態、つまり後輪が進行方向とは異なる方向に流れますが、そこで前輪に駆動力が発生して進行方向に引っ張ることでクルマを前に進ませることができます。これはFRの素性のよさを持ち合わせたまま、FRの欠点を解消する仕組みで、より安定して速く走ることができます。
実はこの発想は1989年に登場した「スカイライン R32 GT-R」の「ATTESA E-TS」で普及したもので、できる限りFRで走行し、必要最小限に前輪がサポートするというもの。結果「センターデフ式フルタイム4WD」よりも、本格的なオフロードの走破性は劣るものの、軽量シンプルな装備でオンロードを重視した4WD化が可能というわけです。また、xDriveを含め、現在の多くの4WD車は横滑防止装置(DSC)とも連携しています。横滑防止装着とは、例えば、アンダーステアが出てコーナーで膨らんでしまった場合には、内輪に強めのブレーキをかけて強制的にアンダーステアを殺して車両を安定させる制御をします。この四輪独立ブレーキの機構を流用して、例えば、アクセルオンで右後輪が滑ったら、右後輪だけにブレーキ(ブレーキLSDといいます)をかけてしまいます。すると左後輪のトラクションが生かせるとともに前輪にもトルク配分しますので、滑りやすい右後輪を除く3輪駆動でその場を抜け出します。こんな制御を行うようになっています。一方で、FRベースのxDriveは、前輪の駆動系は弱い機構で、もしも後輪がカットされて前輪だけで走行したらすぐに壊れてしまうでしょう。今や世の中はFF車が多いですが、FFベースの「スタンバイ式4WD」は、上記の駆動系を前後ひっくり返したものです。こちらも軽量安価に4WD化が可能なため、世の中の4WDの多くは「スタンバイ式4WD」となっています。新型のBMW X1もFFベースのxDriveです。
xDriveのラインナップは限られており、やはりBMWは2WDが基本のメーカーです。以下のラインナップは現行モデルでxDriveがあるモデルです。

225i xDrive アクティブ ツアラー
320i xDrive
320i xDrive ツーリング
420i xDrive グラン クーペ
M760Li xDrive
X1シリーズ
X3シリーズ
X4シリーズ
X5シリーズ
X6シリーズ

以下、BMWの公式サイトでのxDriveの説明です。併せてご覧ください。
http://m.bmw.jp/jp/ja/general/xdrive/about/

長くなり失礼いたしました。その他、ご不明な点がございましたら追加でご質問ください。

Answer 2

日本向けにも４WDが最近は出ています。
需要と供給の問題かな。
たいして売れない右ハンドルの４WDを作っても・・・。
しかし・・・以前に比べて価格も安いモデルがありますので、それなりに日本でもドイツ車が売れてきています。
結果、販売戦略もあり、右ハンドルの４WDが出てきました。
個人的に残念なのは、Vクラスの４WDが本国ではあるのに、なぜか日本では販売されていない。
なぜなんだろう？
これも需要の問題なのかな？
売れると思うんだけど・・・

Answer 3

BMW3シリーズセダン、7シリーズセダンに4WDはあります。
xDriveと名付けられた物。
http://www.bmw.co.jp/ja/all-models/3-series/sedan/2015/pricelist.html
http://www.bmw.co.jp/ja/all-models/7-series/sedan/2015/pricelist.html