2011年12月
■2011年12月
2010年にフルモデルチェンジを受けたコンチネンタルGTに続き、2011年12月にはカブリオレのGTCもフルモデルチェンジを受けた。初代GTCがエレガントな外観デザインを採用したのに対し、二代目モデルはシャープなボディラインによって力強さと存在感を表現している。外観デザインは丸型ヘッドライトやメッシュのフロントグリルなどがベントレーらしさを表現している。ホイールは20インチが標準で、21インチがオプション設定されている。ルーフは遮音性に優れた多層ファブリックで、8色が用意されて25秒で開閉可能。開閉動作の美しさもベントレーならではだ。防音ガラスを採用したほか、ボディ下やホイールアーチに吸音パネルを採用することで、クーペ並みの静かな室内空間が作られている。インテリアは本革や木目パネルなどの自然素材がふんだんに使われるとともに、それぞれ豊富なカラーや種類が用意され、オーナーの好みに合わせてカスタマイズが可能だ。インパネに8インチのタッチスクリーン液晶パネルとカーナビがps装備される。搭載エンジンはフォルクスワーゲングループの持つW型12気筒6.0リッターツインターボで、423kW(575ps)/700N・mの動力性能を発揮する。6速のクイックシフトトランスミッションとの組み合わせで0-100km/hを4.8秒で駆け抜け、最高速は314km/hに達する。駆動方式は強大なパワー&トルクを余すところなく路面に伝えるフルタイム4WDだ。なお、2011年12月の発表時に、2012年にはアウディとの共同開発によるV型8気筒エンジン搭載車を追加することが同時に発表された。
■2012年1月
ベントレージャパンは、コンチネンタルGTCにV8エンジンを搭載したモデルの追加ラインナップを発表した。通常のコンチネンタルGTCのW12エンジンをダウンサイジングさせた形となる。
V8エンジンはアウディと共同開発した4リッター直噴ツインターボであり、ベントレー独自のチューニングが施されている。アウディS8も同様のエンジンを搭載しているが、パワーではアウディS8エンジンが13PS上回り、トルクではコンチネンタルGT V8が10Nm上回る数値となる。
その他、通常GTCと異なる点として、高性能モデルのGTスピードで採用されたクロスレシオ8速オートマチックのギアボックスを搭載。先述のエンジンとこのギアボックスの組み合わせで0-100km/hは5.0秒、最高速度301km/hをマークする。
インテリアは通常GTCとほぼ変わらないが、エクステリアはマトリックスグリルをブラックアウトにし、より精悍なデザインとした。また、ベントレーのエンブレムも通常の黒から赤に変更となっている。