2013年10月
■2013年10月
アウディジャパンは爽快なオープンエアの走りと豪快な走りのパフォーマンスを合わせ持つRS5カブリオレを2013年10月8日に発売した。RSモデルは、アウディのスポーツモデルの開発・生産部門であるクワトロGmbHが究極の高性能車として手がけている。
RS5は柔らかなサイドラインなどによって流麗な構成されるプロポーションと、シャープなディティールがエレガントな雰囲気を醸しだしている。フロントにはRS5のロゴが配置されたスポーティなハニカムパターンのシングルフレームグリルをマットアルミ仕上げのフレームが囲んでいる。アウディらしさの中に新鮮さを折り込んだデザインだ。
軽量のソフトトップは乗員の頭上に柔らかいカーブを描いたドームのように広がっていて、ルーフ内に配された吸音材によってオープンカーでありながら、高い静粛性が保たれている。このルーフは時速50km以下であれば、走行中でも開閉操作が可能だ。
開放したルーフはトランク内に格納されるが、これによって影響を受けるトランク容量は380リッターのうち80リッターで、オープン時にも実用的なトランク容量が確保される。分割可倒式のリヤシートバックを倒せばさらに大きな容量となる。
オープンボディの剛性を確保するためにボディの補強が行われたが、同時にフェンダーをアルミ化するなどによって重量増を抑えている。
搭載エンジンはV型8気筒4.2リッターの自然吸気DOHCで、アウディらしく直噴仕様のFSIエンジンとされている。このエンジンは高回転型のエンジンで、331kW(450ps)の最高出力を発生する回転数は8250回転とされている。最大トルクは430N・mを4000回転から6000回転で発生する。
排気量1リッター当たりのパワーは79.5kW(108.1ps)で、パワーウエイトレシオはわずか4.267kg/ps。DレンジとSレンジを備え、パドルシフトによる操作も可能な7速のSトロニックとの組み合わせによって0-100km/hの加速性能は4.9秒だ。
駆動方式はクワトロ4WDで、通常運転では前後40:60に駆動力が配分される。走行状態に応じて前輪は最大70%、後輪は最大で85%まで駆動力が配分される。リヤにはスポーツディファレンシャルが標準装備され、左右のリヤホイール間のトルクを最適配分する仕組みも備えている。
上級モデルのカブリオレらしく、快適装備の充実度は高く、またアダプティブ・クルーズコントロールなどの運転支援装備も充実している。