全てに慣れが必要だが...
オランダでVolkswagen Passat 1.8Tを所有し、社用車はMercedes E320 CDIとAudi A6
2009.6.14
- 総評
- 全てに慣れが必要だが...
オランダでVolkswagen Passat 1.8Tを所有し、社用車はMercedes E320 CDIとAudi A6 3.0 TDIを乗っていた。5月に日本に帰国し、C200 CompressorとA4 Avant 1.8Tに絞って交渉し、最終的にA4 Avant 1.8Tを購入。納車してから1ヶ月経ったので、報告する。
1 1825mmの車幅は特に問題なし。都内と周辺の生活道路を走行したが、最初こそ気を遣ったが、慣れると問題なし。
2 CVTの発進に慣れが必要。トルコンを使用していないので使い勝手が違う。湿式クラッチが繋がるのにタイムラグがあり、その間を読む必要あり。繋がる最中にもたつくと感じて、アクセルを踏むと太いトルクで勢いよく飛び出してしまうので要注意。 発進は軽くアクセルに触れるだけでスムースに出来る。この発進に慣れると快適。Mercedes C200はアクセルを踏み込み、ジワーと発進する感覚なので、全くキャラが違うと言える。
3 MMIはロジックを覚えると手元を見なくとも操作出来る。DVDナビだが必要にして十分。DVDを差し替えるだけで地図がUpdateできるのはMercedesのHDDよりも簡単だろう。iPodの接続も標準でできる。
4 運転席側左足下の膨らみも慣れると問題ない。ミッションの構造上、膨らみがあり、左足の置き場が狭くなっている。これは英国仕様車で同様なので右ハンドル車の宿命だ。試乗時にMercedes C200と比べると明らかにA4の方が狭く、購入に当たって一番気になった。ところが、慣れてしまうと全く気にならなくなった。
総評として言えることは、A4は慣れることが必要な車。慣れれば、非常に快適な車である。
- 満足している点
- 1 流麗な外観。AvantはA4セダンよりも格好いいと思う。LEDのライトは注目を浴びる。高速では先行車が道を譲ってくれる。
2 街中から高速まで素晴らしい足回り。Passatよりもなめらかでありながら、高速でのハンドリングは極めて安楽。ボディの堅牢さがしなやかなサスセッティングを可能にしたのだろう。
3 CVTのなめらかさ。発進こそ慣れが必要だが、走り始めるとトルコン使用しないことのメリットが享受できる。無論、トルコンの空回りもないし、ロックアップのショックもない。100km/hは1800rpmでこなす。
4 フラットで太いトルクのエンジン。日本車のターボといえば、ハイパワーを目指す為に使用されるが、欧州車は排気量を減らして、太いトルクで経済的に走る為に使用される。CVTでもS-Tronic(DSG)でも早めにシフトアップして経済的に運転できるし、200km/hの高速でも余裕でこなせる。
5 優れた燃費。 1000km走ったところで、街中で8km/L、高速は14km/L程度。長距離を経済運転すればもっと燃費が伸びるだろう。今時はもっと燃費の良い車があるので、比較すると見劣りするかもしれないが、1.5トンを超える車でこの数値は良いと思う。
6 内装の作り込みが素晴らしい。 素のA4でパッケージ等は無いが、それでも、材質や工作精度はMercedes C200よりも良いと感じた。シートの出来は抜群である。大きくたっぷりとしたサイズは国産車にはない。
- 不満な点
- 1 総評で記載した内容は慣れるまでは短所と言える。乗る人が慣れようと思わなかったら、苦痛になるだろう。
2 5年後のメンテナンスの心配。 Passat、E320、A6、いずれもメンテナンスに金のかかる車だった。日本車は壊れないというのは事実。欧州車は壊れると修理・交換することでその性能を維持する様になっている。これを受け入れらない人は欧州車に乗るべきではない。言うまでもなく新車時に延長保証に入った。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験