2023年10月
■2023年10月
ステランティスジャパンは、アバルトブランド初となる電気自動車(EV)「アバルト500e カブリオレ」を導入するとともに、特別仕様車「Scorpionissima(スコーピオニッシマ)」を設定して、2023年10月11日に発表、同年10月28日に発売した。
今回導入された「アバルト500e カブリオレ」は、同社の電動化戦略において中核を担うモデルとしてブランドDNAを継承しながらも、次世代のアバルトを象徴すると謳うモデルだ。アバルトの象徴ともいえるレコードモンツァのエキゾーストノートを忠実に再現した独自のサウンドシステム「サウンドジェネレーター」を装備して、EVでありながらもアバルトのガソリンエンジンを忠実に再現したという。
エクステリアは、フィアット500e カブリオレと共有する全長3.6mのコンパクトな車体に、18インチアルミホイールを備えている。さらに、車体の随所にブランドアイデンティティであるサソリのパーツをイメージした新デザインのモチーフをあしらう。例えば18インチアルミホイールやフロントバンパー、ステアリングホイールにはサソリの爪、リップスポイラーにはサソリの足を施し、サイドのリアフェンダー上部には、電気自動車のアバルトを特徴づけるEV専用のロゴがつく。
インテリアはブラックを基調として、シックでスポーティな印象に仕上げている。またインストルメントパネルやステアリング、ヘッドレスト一体型スポーツシートなどには、アルカンタラ素材をふんだんに採用した。ヘッドレストには「Abarth 500e」専用のロゴをあしらい、一体型のスポーツシートにはブルーとイエローのステッチ、ステアリングホイールにはブルーのトップマークを施している。
安全装備については、衝突被害軽減ブレーキやレーンキーピングアシスト、トラフィックサインレコグニション、ブラインドスポットモニターをアバルトとして初めて採用した。
グレード構成は「ツーリスモ」のみとなり、最高出力114kW(155PS)、最大トルク235Nmを発生する駆動用モーターをフロントアクスルに搭載。リチウムイオンバッテリーの容量は42kWhで、WLTCモードによる一充電走行距離は294km、0-100km/h加速のタイムはアバルト695とほぼ同等の7秒とアナウンスされている。また20-40km/hと40-60km/hの中間加速は、それぞれ695よりも約1秒速いとされている。
ボディカラーは、アンチドーテホワイト、ベノムブラック、アドレナリンレッド、アシッドグリーンの全4色をラインナップした。
また同時発売された特別仕様車「スコーピオニッシマ」は、「アバルト500e」の日本導入を記念したローンチエディションの限定車だ。ブランドの誕生年にちなんで全世界で1949台が発売され、うち200台(カブリオレは50台)が日本で発売される。専用のサイドデカールやデジタルサーティフィケーション、ウェアラブルキーを特別に備えている。ボディカラーは、限定車専用色のポイズンブルーのほか、アシッドグリーンの2色を設定した。