ボルボ新型XC40は兄貴分たちに劣らない乗り味とユーティリティが魅力
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:ボルボ・カー・ジャパン
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:ボルボ・カー・ジャパン
90/60シリーズのプラットフォームはSPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)だったが、40シリーズには新たにCMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)を仕立ててきた。フロントアクスルからAピラー付け根あたりまではフィックス(共通化)とし、それ以外はモデルごとにフレキシブルにするというコンセプトは同様。SPAのモデルはフロントサスペンションがダブルウィッシュボーンでリアのマルチリンクにはリーフスプリングを採用していたが、CMAはフロントがマクファーソンストラット、リアはマルチリンクだが一般的なコイルスプリングとなる。エア・サスペンションの設定はないが可変ダンパーのFour-Cはオプションで用意される。
現在のボルボのエンジンはすべてを直列4気筒2.0L以下に集約するというDrive-Eコンセプト。ガソリンはターボにスーパーチャージャー、電気モーターなどを組み合わせることによってパフォーマンス違いを用意。ディーゼルは1種類となる。まずラインアップされたのはガソリン・ターボのT5(最高出力247PS/5500rpm、最大トルク350Nm/1800-4800rpm)とディーゼル・ターボのD4(同190PS/4000rpm、同400Nm/1750-2500rpm)の2種類となっている。
いまのボルボの強みの一つであるインテリアは、兄貴分たちと同様にスカンジナビアン・デザインを感じさせてくれる。センターコンソールを運転席側へやや傾けたり、ステアリングの握りが太くなっているなどドライバーオリエンテッドな面がXC40の特徴。面白いのは、ティッシュボックスがすっぽりと収まるグローブボックス、ドア内蔵のスピーカーを通常の位置からずらして大容量としたドアポケットなどユーティリティに大いに気を使っていることだ。ラゲッジルームも使いやすくフックまで付いている。まるで日本のミニバンや軽ハイトワゴンのようだが、ここにも若者が開発の中心を担った効果が表れている。
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