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旧オーナー伏木悦郎が 新旧プリウスで哲学!

プリウスらしいプリウスIII

プリウスIIIはプリウスIIのバージョンアップにすぎない。そんな評価が下るのは当然だ。コンセプトは簡単に言うとキャリーオーバー。差異はいたるところで指摘できるが、それらはどれも従来比で確実に上回ることが前提。レーダーチャートの大型化が開発テーマだったというその分析はあながち的外れではないだろう。

プリウスIIは、排気量を含むハイブリッドの基本構成はそのままに(THS=トヨタハイブリッドシステム=はシナジードライブのTHSIIにアップグレードされたけど)、パッケージングが3ボックスセダンから5ドアハッチバックへと大きく変わった。

それに比べるとプリウスIIIはコンサバだ。プロポーション、パッケージングともに継承なので一見違いが分かりにくい。20mm幅広く、15mm長くなったが、見た目は完全にカブる。空力と居住性を追求するとデザインの自由度はなくなる。無理からぬ話だが、今回のモデルチェンジでデザイン陣は、トライアングルシルエットをプリウスの“エコアイコン”と規定し、積極的に似る仕立てを選んでいる。

ところが、である。いざ新旧の比較検討を始めると、何ひとつとして同じものがない。変っていないようで変っている、のだ。

プリウスIIIは、誰が見てもプリウスだと分かる形に仕上がった。プリウスらしさとは、世界的なヒットとなったプリウスIIが定着させたものだが、オリジナリティを活かしながら新しさを表現するという非常に難しいテーマは、バイブラントクラリティ(トヨタブランドに共通するデザインフィロソフィー)の思想によって克服されたという。

注目はルーフライン。トライアングルの頂点が後方に移され、Aピラーが25mm前出しされた。課題のリアシートのヘッドルームを改善し、空力性能とスムーズなプロポーションとフロントシートの開放感を求める。なるほどそうなっている。プリウスII乗りとしてはプリウスIIIの進化は率直に認めるが、どちらが好ましいかということになると、必ずしも新型とはならない。ここは常に新旧プリウスについてまわる重要なポイントだろう。

「上屋」の造形でプリウスらしさは表現する“エコアイコン”化は簡単だったという。新旧の印象を大きく分けるのは、ベルトライン下の作り込み。ヘッドライトからリアコンビランプまでビシッとキャラクターラインを走らせて、上下で陽陰がはっきりするハイライトを演出。青磁/白磁にみられる陶器質感を追求したという面質は、プレーンでほんわか優しいプリウスIIとはニュアンスがまったく異なるものになっている。

さらにボディ四隅の造形が印象的。エアロコーナーと名づけられた角張ったパンパー形状は、新旧を際立たせているもうひとつのポイントだ。これは空力理論に基づく“エアーマネージメント”という考え方から採用された機能造形。一見武骨だが、整流効果は折り紙付きであるという。

安定感のある土台にトライアングルルーフが乗っているように見せる。プリウスIIIを見ると自然にキャラクターラインに目が行くが、これはデザイナーが意図したもの。サイドビューにはどことなく最近のBMWテイストも漂うが、空気抵抗係数Cd=0.25を達成した力量は正当に評価されていい。プリウスIIの0.26から0.01ポイントのジャンプだが、その70%はデザインが稼ぎ出したものだという。

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