新型5シリーズセダン、“効率化”の最新版!
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
サスペンションは7シリーズと基本構成を共有し、前がダブル・ウイッシュボーン式、後がインテグラルVアーム式を採用する。さらに、試乗車の535iはダンパーの減衰力とスタビライザーの効きを連続可変制御するアダプティブ・ドライブ、速度に応じてステアリングのギア比を連続可変制御し後輪も操舵するインテグラル・アクティブ・ステアリングもオプションで装備していた。
535iは走行モードをノーマルからコンフォートに切り替えると、ビジネスセダンとして時に大切な人を後席でもてなすのに好都合な落ち着きのある最高級サルーンカー的乗り心地をもたらす。しかも、ボディ骨格がスチール製(前部のサスペンションタワー上部はアルミニウム製)になったため、路面段差などの大きな衝撃を拾ったときの振動がスムーズに収まり、前部がアルミニウム製となる現行モデル独特の突っ張り感(後期型はやや改善された)とは無縁でいられる。ランフラットタイヤの履き心地は、もはや一般的なタイヤとまったく変わらなくなっていた。
だが、最先端のビジネスを展開するエリートだからこそ、行動的でなければならないはずだ。最新モデルの5シリーズは、そのためのビジネスセダンとしての役割を完ぺきに果たす。コンフォートでは、欧州の速域で高速道路を走ったときに路面のうねりを拾うと振動の収まりに遅れを感じることがあるが、走行モードをノーマルに切り替えればフラットな乗り味を取り戻す。速度を上げて時間を稼ぐ走りが安心してこなせる。インテグラル・アクティブ・ステアリングは高速域になるほどギア比がスローになり、後輪も前輪と同位相側に操舵されるので安定感の高さも際立ってくる。電動パワーステアリングで気になりがちな切り始めの抵抗感がなく、スムーズそのものの操舵感が得られる。手応えは、中速域から重めになるが負担を感じるほどではなかった。
さらに、走行モードをスポーツに切り替えるとインテグラル・アクティブ・ステアリングのギア比がクイックな状態に保たれる速域が中速域まで拡大するので、まるで3シリーズを走らせているような一体感のある操縦性が実感できる。ダンパーの減衰力も高めの状態が維持され、スタビライザーの効きも強くなるのでコーナリング中はボディのムダな動きが気になることがない。それでいて、スプリングを硬くしているわけではないのでサスペンションのストローク感が損なわれず、4輪がしたたかに路面をつかむ実感が得られた。
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