【LA報告】スバルWRX、ホンダ燃料電池車…
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:川端 由美
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そんな中、ロサンゼルスで日本関連のモデルが注目されていたのは嬉しい驚きだった。最大の注目株は、スバル「WRX」だ。記者発表を前に人々で埋め尽くされたブースは、人で埋め尽くされていた。年産70万台程度の小さな日本車メーカーの発表にこれだけの記者が集まるのを目のあたりにすると、スバルのアメリカでのブランド力の高さを感じる。
これまでアメリカ市場において、「WRX」はMT仕様のみの導入だったにもかかわらず、カルトなファンの指示を受けてきた。最高出力268ps/最大トルク350Nmを発揮する2リッター水平対向4気筒・直噴ターボ付きユニットを積むにもかかわらず、2万5995ドルと破格のプライスタグを付けていたことも人気を後押ししていた。今回はMTが5速から6速に多段化するとともに、「リニアトロニック」なるシーケンシャル変速付きCVTを持ち込んで、より幅広い層へ訴えようとしている。新型の価格は未定だが、上級モデルのフォレスターやレガシーの価格帯から、2万6000~3万ドルの設定と想像される。
一部の報道では「北米仕様」との噂がささやかれているが、スバルは日本に「WRX」や「WRX STi」を導入しないと名言していない。特に「WRX STi」に関しては、国内でも同社のイメージリーダーであり、このモデルに憧れて販売店を訪れる人が多いのも事実だ。ただし、時を同じくして東京モーターショーで発表された「レヴォーグ」をぼやかせたくないという戦略が見え隠れする。
「WRX」が北米仕様と呼ばれる理由は、日本では「WRX STi」のみの展開だが、アメリカでは「WRX」と「WRX STi」を並行して展開しているからだ。従来、「WRX」には最高出力265ps/最大トルク330Nmを生む2リッター水平対向4気筒・直噴ターボ付きユニットが、「STi」には最高出力305ps/最大トルク393Nmを発揮する2.5リッター水平対向4気筒ユニットがそれぞれ搭載されていた。新型「WRX」では、最高出力が+3psの268ps/5600rpmとなり、最大トルクが+20Nmの350Nmへとスープアップが施された。
ただし、北米では5段MTのみの組み合わせだったが、今回のモデルチェンジに伴って、MTは6段化されたことに加えて、「スポーツリニアトロニック」なるCVTとの組み合わせも新規に導入される。通常、Dモードで走るときは無段階変速だが、「S#」に切り替えると、8段でシーケンシャルに変速できる。ボディ剛性の向上に加えて、足周りの最適化や17インチホイールを高剛性・軽量化したこととあわせて、走行性能や走行フィールの向上も高められたと目される。
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