レクサスUXはハッチバックのようなSUV。ブランドを引っ張る強い個性と味がある
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之 22
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パワートレーンはハイブリッド(250h)と自然吸気(200)の2種類。いずれも世界最高レベルの熱効率を誇る新開発の2L直 4で、200は発進用メカニカルギアを備えた世界初のCVT「Direct Shift-CVT」を組み合わせる。詳細は省くが、燃費とドライブフィールを高いレベルで両立することを狙ったCVTだ。
250hと200の価格差は35万円ほど。しかしエコカー減税を含めて考えれば実質的な価格差はもっと小さい。実際、現状でのモデルミックスは8:2で250hが多いという。しかし200も捨てたもんじゃない。まず、250hより80kgほど軽いため身のこなしが軽快だ。エンジンも軽快に回るし、僕が嫌いなラバーバンドフィールをほとんど感じさせないCVTの出来映えもいい。燃費面でも、高速道路7割、郊外路2割、山岳路1割のコースをドライブして14km/Lをマークした。同じルートでの250hの燃費は17km/L。道路状況によって変化はするが、200もなかなかの健闘ぶりと言っていいだろう。
とはいえ、僕だったら250hを選ぶ。C-HRやカローラスポーツのハイブリッドが1.8Lであるのに対しUXは2L。わずか200ccの排気量の差が走りの気持ちよさ、とくに加速時のフィーリングに大きな影響をもたらしているからだ。常用域ではさほど大きな違いはないものの、1.8Lハイブリッドは加速時にエンジンがブーンと回って頑張ってる感が伝わってくるケースが多々ある。その点、UXの2Lハイブリッドはエンジンに余裕がある分、エンジンが頑張らない。エンジンとモーターがいい具合に力を出し合った気持ちのいい加速フィールを味わえる。もちろん、アクセルを深く踏み込めばエンジン音は大きくなるが、音質が軽快でこもった成分も少ないから不快じゃないのだ。ここぞというときの加速も250hに軍配があがる。もっとも、モータージャーナリストの間でも好みは半々に割れている。双方に試乗してから決めることをおすすめする。
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