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テスラ初のSUV、モデルXに試乗。常識破りの思想と圧倒的な加速

新世代の選択肢

それは“ファルコンウィング”と呼ばれるリアドアを採用したユニークな構造だろう。これは、単純なガルウィングとは違う構造を持っており、屋根の部分に1つ、そしてルーフ面とサイドウインドー面の間に1つ“関節”が与えられる。

それゆえに、ガルウィングのクルマだと開閉できない可能性がある30cmの間でも、ファルコンウィングドアなら開閉が可能。リモコンキーでも操作可能だし、当然センサーが搭載されていて、障害物や天井が低いところなどを検知して適度なところで停止する仕組みだ。

しかも、その動作が美しすぎる。まさに知性を持つ生き物が羽を広げるような感じを受けるのだ。そしてこれも今までのクルマからは感じたことのない、新たな面白さ。それがモデルXには強く感じられるのだ。

さらにテスラといえば、将来の自動運転につながる技術を用いた運転支援システムを豊富に用意している。この分野において、機能的にはメルセデス・ベンツのEクラスがもっとも進んでいるが、それに迫る内容のアシスタンスを備えており、高速でウインカー操作をすると車線変更する仕組みは既にモデルSから採用している。また、逐一アップデートがクラウドを介して行われるのも特徴で、今回もOSがバージョン8.0にアップデートされ、さらに知的な判断を行うロジックが盛り込まれた。これによって追従時などは2台先の動きまで見て制御を行っているという。そしてこの機能は当然、今後もクラウド経由でどんどんアップデートされていくわけだ。

こうしてみてくると、走る喜び、操る楽しさ、精緻な作り、渾身の造形……そうした20世紀の自動車において、“価値”とされてきた要素をある意味で色褪せさせる感覚が、テスラのプロダクトにはあると思う。

もちろん、これまでの自動車の価値観に沿った優れたクルマにも僕は魅力を感じるが、テスラにはそれとは全く別のベクトルや次元で、価値や魅力を存分に感じている。これまでのクルマからは感じられなかったものだけに、とても新鮮で余計に興味深く感じるのだ。

そしておそらく、こういうところに自動車の未来(の一部)があると思える。全てがこちらの方向にはならないだろうけれど、今後は必ずやテスラのような新たなベクトルや次元を持ったクルマが次々に登場して、我々にとって新世代の選択肢を与えてくれるはずである。そう、自動車というものに新たな感覚のチョイスをもたらすのが、テスラなのである。

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