発売から1年ちょっと経過したフィットに乗りライバルとの売れ方の違いを考えてみた
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一 266
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一 266
HOMEというのは5つあるグレードのひとつで、シンプルな内外装で、「BASIC(ベーシック)」に次いで廉価な仕様だ。他にシート、ステアリングホイール、ATセレクターレバーにレザーが使われる豪華仕様の「LUXE(リュクス)」、何が特徴なのかいまいちはっきりしない「NESS(ネス)」、それに他のホンダ車にも設定されるややオフローダーっぽい加飾が施された「CROSSTAR(クロスター)」がある。
販売台数における構成比はHOMEが半数を占めるという。タイヤ&ホイールが標準でBASICとHOMEは15インチ、その他は16インチというのが大きな違いで、それによって燃費もやや異なる。だんだん豪華になっていくようなグレード展開ではないのが新しいが、わかりにくくもあって、端的に言えば5つもいらない気がする。あくまで個人の感想だが。
ヤリスやノートと比べると乗り心地がソフトなのがフィットの長所だ。脱力系スタイリングから想像する通りの柔らかい乗り心地は好ましい。反対に車体剛性の高さを常に感じながらキビキビとした走行感覚を好むならオススメはヤリス、ノート、フィットの順になる。インテリアの質感はノート、ヤリス、フィットの順に高く、室内と荷室の広さはノート、フィット、ヤリスの順。先進運転支援システムについては、肝となるACCと車線中央維持支援に関して3モデルとも満足できる性能が備わっている。ただしヤリスのACCには停止保持はつかない(※ヤリスのACCは2021年5月のMCで全車速対応化)。
注目すべき違いは燃費性能だ。今回のフィットの試乗では、高速道、一般道を総合した燃費は25.7km/Lだった。ノートを試乗しても毎回同程度の燃費となる。ヤリスの燃費は明確に一歩リードしていて、毎回フィット、ノートの1割増しの28km/L前後を記録する(どれもハイブリッドのFWDでの比較)。ヤリスが一番売れている理由のひとつがこれだろう。
ノートとフィットの販売台数の差はさほど大きくはないので、後発のノートの新車効果が維持されているだけかもしれない。ただノートは他の2車種と違ってハイブリッド(e-POWER)しか設定していない。にもかかわらず台数でフィットを上回っている。
結局、3車種の売れ行きの差の理由を明確にはできないのだが、ヤリスは燃費がよく、ノートは100%モーター駆動であることを活かしたスムーズな挙動とアクセルオフである程度強い減速が得られるといった電動車感を味わうことができるのに対し、フィットにはひと言で説明できる飛び道具的な特徴がないのが理由ではないかと想像する。3車種に本質的な性能差はないが、わかりにくさが響いているのかもしれない。
発売されたばかりの「ヴェゼル」によって、コンパクトカテゴリー全体で巻き返しをはかることができるだろうか。まぁコンパクトカテゴリー全体という意味では、ホンダには販売台数No.1のNシリーズがあるからすでにNo.1と言えなくもないが。
【 ホンダ フィットのその他の情報 】
ホンダ フィットの買取相場
【 ホンダ フィットハイブリッドのその他の情報 】
ホンダ フィットハイブリッドの買取相場
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
フェラーリSF90 XX スパイダーへ試乗 胸が打たれるほど「公道」で素敵 HVの総合1030馬力!
ランボルギーニ本社がアート空間に!「Dreamaway 世界の目を通したランボルギーニ」は2025年初頭まで開催予定です
Next-Gen初代王者ロガーノが2度目の祭典制覇。ステンハウスJr.とブッシュは場外乱闘/NASCARオールスター
惜敗のランド・ノリス。序盤のピットストップは「守りの動きだった」とマクラーレンF1代表が説明
不安を残した初日から改善し、PP獲得&優勝。レッドブル代表は状況好転の理由に“ブエミの貢献”を挙げる/F1第7戦
小林可夢偉、“SF未経験エンジニア”新加入に好感触。松田次生アンバサダーは『10画面でSFgo』。増強止まぬKCMG
まさかの「ランボルギーニ“ミニバン”」! “V12”搭載&斬新「2列目1人乗り」仕様! ガルウィングも採用の「ジェネシス」とは
KGモーターズ、超小型モビリティの車名を『mibot』と発表
【祝20周年で20のトリビア】マクラーレン本社の知っていて自慢できるウンチクを紹介「設計コンセプトはNASAとディズニー!?」
「ルビコン」と「サハラ」は別用途 【ジープ新型ラングラーを早速試乗】 その違いとは?
俳優パトリック・デンプシーがレース復帰へ。マグヌッセンやダルジールらが出場する耐久シリーズに参戦決定
日産の新型「小さな高級車」公開! “大胆顔”「コンパクトSUV」のデザインに込められた意味とは? オシャ内装&タフ外装の「新キックス」米に登場へ
【若手も中堅も不足中】“クルマ離れ”はある意味ラッキー! 自動車メディアを目指す人必見の業界事情とは?
218万円の激安カローラクロス「G“X”」はアリかナシか? 装備をチェックしてみた!
【悲報?】販売好調の人気SUV「ヴェゼル」が商品改良で“大穴グレード”を落とした大人の事情
「シエンタ」が商品改良。変更点は少ないが、ハイブリッド7月、ガソリン8月と納期が大きく改善
イタリア語で「12気筒」を意味する新型フェラーリは「デイトナ」似。SDGs時代もV12は不滅?
【円安効果はごく一部!】国産自動車メーカー好調の理由は日本お得意の“着実な積み重ね”にあった
【今わかること比較】走りと後席の快適性は新型「フリード」優勢。「シエンタ」に勝る点、劣る点
【VIPの隠密仕様】アルヴェル4人乗り「スペーシャスラウンジ」準備中。目立ちすぎLMより本命
【装備充実】ミドルサイズSUV「F-PACE」にジャガー90周年特別仕様車を追加 917万円から