エアーナビ×ゴリラ×ナブ・ユー、3機種で試走
掲載 更新 carview! 文:高山 正寛/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:高山 正寛/写真:篠原 晃一
テストの最後はみなとみらいから東京タワーまでの復路である。首都高速の上りのネックは、往路と同じ浜崎橋JCT。出発前に渋滞情報をチェックすると、予想通りの大渋滞だった(泣)。
ここで注目を集めたのがエアーナビ。みなとみらいランプからではなく東神奈川ランプから高速へ、一気に浜崎橋JCTまで案内した。ここではたしかに渋滞はしていたが、出発前より緩和されていてノロノロ程度。あとは芝公園ランプ出口で降ろすだけ…と思っていたら、予想を裏切って案内したのは飯倉ランプ出口。思わず何故?と思いながらもあっけないほどスムーズに東京タワーへ到着した。
ちなみに最寄りの各出口からの東京タワーまでの実走距離は、芝浦ランプ出口から3.07km、飯倉ランプ出口から980m、芝公園ランプ出口から890mと、距離的には芝公園ランプが近い。しかし遠回りをして、さらに芝浦ランプ出口と比較して100mほど多く走ったエアーナビが38分と最も所要時間が短かったのは、スマートループがリアルタイムに渋滞をチェックし適切なルートを案内してくれたからだろう。
今回のテストの主眼である「渋滞を回避しつつ、目的地まで案内する」ことに関しては、“刻々と変化する渋滞に対応できる機能”を持つPNDが有利であるとあらためて実証できた。一方で、ナビがいくら高性能であったとしてもナビの基本機能がしっかりとしていなければその“ハイテク”は「宝の持ち腐れ」になってしまう。
ではその基本機能とは何か、それはズバリ地図データの精度であろう。もう少し砕いて言えば地図がどれだけ新しいか、なのである。地図の見やすさや操作性などでは各モデルとも特徴もあるし、個人の好みで分かれる部分もあるだろう。しかしカーナビである以上、実際の風景と地図データが異なっていては意味がないのである。
そう言った点でも地図を毎月更新できるエアーナビのアドバンテージは相当なものだ。“マップチャージ”と呼ばれるこの機能は全データの書き換えが年2回、道路データなどは毎月というから驚きだ。PNDを含めた従来のカーナビが年1回で万単位の費用がかかっていたことを考えると、コストパフォーマンスの高さも極めて高い。ナブ・ユー、ゴリラともそれぞれが魅力的な機能を持っているのも事実だが、今回の結果を考えるとエアーナビが“いま選ぶべきPND”の最有力に見えてくる。
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