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日本ではレガシィが消えてアウトバックのみ? この完成度ならありえる

掲載 更新 93
日本ではレガシィが消えてアウトバックのみ? この完成度ならありえる

昨年秋、日本を含む世界のどの市場よりも早く、北米で新型スバル・アウトバックが発売された。

アウトバックは昨年度、スバルオブアメリカのモデル中フォレスターを抑え販売台数ナンバーワンになった文字通り北米のスバルの主役モデルだ。プラットフォームとエンジンを一新した6代目はアメリカスバルの顔に相応しい走りと内外装の質感の高さに磨き上げている。

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「スバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)」をさらに進化させ、シャシー部分だけでなくボディ全体を一体化する「フルインナーフレーム構造」を採用。ボディ剛性が70%上がっただけでなく、軽量化と室内空間の拡大している。NVHが抑えられたことで室内の静粛性も高くなり、もともと評価の高い乗り味は文句なく快適なレベルに仕上げられている。

エクステリアデザインは「ダイナミック×ソリッド」のキープコンセプトに「アクティブ×タフ」を加え、先代より直線的でシャープな印象が強まっている。ブラックの無塗装プロテクターはバンパー下部の面積を増やしてフェンダーアーチ部分まで広げて実際よりも車高を高くみせつつ、よりオフロードテイストを強調。とはいえスペックとしての車高は従来と変わらず、ドアの乗り降りの高さも変わりはない。

搭載されるエンジンは182馬力を発揮する2.5L水平対向直噴ガソリンと260馬力を発揮する2.4L水平対向ターボの2種類。ターボモデルにはグレード名に「XT」が付く。どちらにも8速マニュアルモード付きのCVT「リニアトロニック」が組み合わされる。こちらも従来の油圧システムが刷新され、駆動力の伝達効率を高め、レスポンスを含めた走行性能と燃費の向上が図られている。

今回試乗したXTオニキス・エディションはターボモデルで、先代の6気筒モデルに比べても、低回転からレスポンス良く吹け上がり、パワー、トルクともに申し分ない威力を発揮してくれた。ボディ剛性アップとの相性もよい。クルマの性格上ワインディングを攻めることはしなかったが、アクティブトルクベクタリングのアシストもあり、4輪がしっかりと路面をつかむ感覚は安心感につながる。特に印象的だったのは室内の静粛性。ハイウェイでの数値では3デシベル低くなっているとのことだが、直進安定性も含めストレスなくゆったりと長距離クルージングを堪能できた。

「オニキス・エディション」グレードは、18インチアルミホイールやグリル、エンブレム類をブラックアウト化し、スポーティーなアウトドアを強調したエクステリアに仕立て上げられている。インテリアもステッチ入りの防滴シート素材の「スターテックス」が採用され、アウトドアでの実用性もバッチリの仕様だ。ユーザーのお好みによっては、高級感を求められるのならばツーリンググレードに採用されたスバル初となるナッパレザーのシートも表皮のタッチもよくお勧めだ。室内はダッシュパネルからドアパネルに至るまで細部にクッションパッドの入ったソフトタッチ素材が用いられ、これが質感の高さとともに安心感をもたらしている。上級グレードにはこれまでの前後シートヒーターに加え、フロントシートに冷風ベンチレーション機能を持たせているのもありがたい。

そして室内最大の注目点は、ことさらに注目しなくても目に留まる縦型タブレット風の大きな11.6インチ、フルHDディスプレイだ。その大きさはスバル最大で、ベースモデル以外に標準装備。Apple CarPlayやAndroid Autoなどを介しシームレスにスマートフォンなどのモバイル端末との連携が可能だ。また、空調とオーディオのメインの操作はディスプレイ脇の物理スイッチで操作でき、ブランドタッチがしやすいあたりもすばらしい。

オフロード走行で威力を発揮するX-MODEの「スノー・ダート」と「ディープスノー・マッド」の2モード切り替えは従来のダイヤル式ではなく、この大型ディスプレイのタッチパネルで行うようになった。センターコンソール部分が整理されているのも印象的だ。

フロントビューモニターは180度カメラでドライバーからボンネットの死角で見えないフロント下部を大型モニターに映し出してくれる。こちらも駐車時の安全確認や、オフロード走行での視覚による情報収集に寄与するうれしい装備だ。

SGPの採用で、ボディ外寸はそのままに前後シートの肩部分を7mm、腰部分を30mm、それぞれ横方向に広げられ、リヤトレッドを広げると同時にリヤのオーバーハングを30mm延長、そのおかげでリヤシートのレッグルームは15mm広がり、体感的にゆとりある居住空間となった。ラゲッジスペースは前後方向に25mm、横に10mm拡大。テールゲートの開口部もより広く取られているので、使い勝手はかなりよくなっている。

さらに上級グレードの電動テールゲートには、スバル初のハンズフリーオープナー機能を追加。スマートキーを携帯してリヤのスバルエムブレムに体を近づけるだけで自動でテールゲートが開く。これは子供を抱えていたり両手が塞がった状態での荷物の積み込みが楽になる機能だ。

〈文と写真=ケニー中嶋〉

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みんなのコメント

93件
  • 最早完全にアメリカのクルマですね。かの国で売れるならそれはそれで良いと思います。
  • 最近のスバルはフルモデルチェンジ感が無いのは旧車乗りにはうれしいのかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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