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ニューモデル 2019.7.12

字幕付き動画 スープラ vs BMW M2 vs 718ケイマンT vs アルピーヌA110 比較試乗

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もくじ

ー もっとも買いたいスポーツカー
ー ポルシェ718ケイマンTの印象
ー BMW M2コンペティションの印象
ー いよいよトヨタ・スープラに試乗
ー 結局、どのクルマを買いたいか

    新型トヨタ・スープラに、M3のエンジン搭載は「絶対にないとは言えない」 BMW M部門代表

もっとも買いたいスポーツカー



新型トヨタ・スープラは純粋なトヨタ製ではないが、万能なスポーツカーだ。そこで今回われわれは簡単なテストを企画した。スープラを主要なライバルと比較しよう。

今回用意したのは100%BMW製のM2コンペティション、逞しいFR車だ。次は軽量かつ繊細なアルピーヌA110。そして後ろに控えるのはポルシェ・ケイマンT。ミドエンジンの4気筒ターボだがハンドリングではベンチマーク的存在だ。これからそれぞれに試乗し、ベストな1台を選定しよう。

さて、まず最初はアルピーヌA110だ。今回の企画の特徴は4台それぞれが異なる良さを持つことだ。走りを楽しむという目的は共通だが、いずれも違うアプローチを取っている。

エンジン搭載位置の違いもあり、ニュアンスの違いもある。A110の良さは、アジリティだ。このクルマは非常に軽く、その車重は1000kgにも満たない。ミドに搭載されるエンジンは、たったの1.8ℓでそれに7速DCTが組み合わされる。世界最高ではないが、悪くはないものだ。

驚くほど積極的に向きが変わり、まさに旋回軸がクルマの中心にあるかのようだ。高速コーナーでの安定性はそれほど高くないが、非常に楽しめる。機敏かつ積極的に鼻先が向きを変える一方、ある程度の余裕もありそれなりのロールも感じられる。今時こんなクルマは多くはない。

しかし決して完璧ではない。車内の収納は少なく、普段使いは難しいだろう。カップホルダーはひとつしかなく、インフォテインメントシステムは使い物にならない。しかしこの類のクルマに妥協はつきものだ。

専用のアルミ製アーキテクチャは非常にコンパクトに設計され、横幅も狭い。ただし横置きエンジンはウィッシュボーンの間に搭載されている。フロントの燃料タンクも同様だ。その結果、この軽量かつユニークなクルマができあがったのだ。

これはレアグルーヴや難しく見えるドイツ喜劇のように、誰にでも合うわけではない。しかし一部の人には大ウケするだろう。例えばM2コンペティションなどとは違い、決して万能ではないが、他のどのクルマにもできないことがこのクルマならできるのだ。

これは慣性を最小限にした結果で、このクルマの魅力だろう。われわれがこの魅力を認めなければ、主要メーカーはこういうクルマ作りをやめるだろう。非常に残念なことだ。このクルマはハンドリングのベンチマークであり、非常にわたし好みだ。ここで私の友人であり同僚のジェームズと交代しよう。

次はポルシェ・ケイマンだ。

ポルシェ718ケイマンTの印象

ポルシェ・ケイマンは、外見も走りも、あらゆるメーカーが参考にするクルマだろう。スポーツカーを作りたいなら、ケイマンを目標にしなければならない。理由は簡単、最高のスポーツカーだからだ。

シャシーもミドエンジンも完璧に仕上がっている。今回試乗しているのは、最近登場したケイマンT。特に濃密なピュアさを追求したグレードだ。軽量化を意識しているが、布製のドアストラップにどの程度の効果があるかは疑問だ。

最小の2.0ℓエンジンを搭載し、300psを発生する。レブリミットは7000rpmに設定され、20mm低められたシャシーとトルクベクタリング付きLSDが特徴だ。

最もピュアな仕様で、濃密かつシャープでレスポンシブだ。シャシーはまさに至高。ステアリングは初期応答がややスローだが、徐々に重さを増し十分なフィードバックが得られる。遅めの挙動変化により、負荷の調節がしやすいだろう。

前後軸の動きも感じ取りやすく、素晴らしくバランスが取れているとしか表現のしようがない。あらゆるコーナーで遊べる。非常に楽しく、味わいのあるクルマだ。

ミドエンジンのおかげで、強力なグリップとトラクションが得られる。振り回すには相当のテクニックが必要だろう。公道でそれを試せば、保険会社との楽しいお話が待っているかもしれない。しかしサーキットなら存分にこのバランスの恩恵を実感できるだろう。

ここまで褒めて来たが、問題もある。お聞きの通りこのフラット4エンジンはわれわれが以前から批判している。ポルシェはWLTP適合のため微粒子フィルターを装着した。これによりサウンドが改善されたと言うが、わたしにはわからない。

しかし最大の問題は3000rpm以下でのトルク感がないことだ。最大トルクは2150rpmで得られるはずだが、そうは感じられない。アイドリング時のサウンドにスバルのような賑やかさはなく、空冷ビートルのようでスポーツカーらしいとは言えない。

しかしパフォーマンスは十分で、3000rpm超では回転上昇も早く機敏に走る。しかし低回転域ではもう少し頑張ってほしいところだ。ポルシェに求めるものがフラット6の雄叫びであれば期待はずれかもしれない。

しかしそれがない以上、シャシーを楽しむしかないだろう。本当に素晴らしく、一日中飽きない。有能なエンジニアがポルシェを参考にし、どうしたらこれに勝てるのかと頭を悩ませる意味がわかる。このクルマが心底気に入った。

次はフロントエンジンの2台だ。

BMW M2コンペティションの印象

まずはBMW M2コンペティション。すでに公道でもサーキットでも何度も試乗しており、動画もあがっているだろう。われわれが毎年行うハンドリングテストにも昨年このクルマが登場している。

まず触れたいのはこのエンジンの良さだ。昨年のある時、BMWはM2の生産をやめ、M3のエンジンをデチューンして搭載すると発表した。同じく3.0ℓ直6だが、BMW Mはエンジンの種類を減らしたかったのだろう。

WLTP適合を考えての判断とは言え、素晴らしいエンジンだ。アルピーヌを降りてからそれほど時間は経っていないため、エンジンがフロントにあることがはっきりわかる。重く大きいクルマでマッスルカーやホットロッドのようだ。

しかしコンペティションになってからその傾向が薄まり、スポーツカーらしい魅力が増している。以前よりも良くなったのは、よりパワフルかつ活発になったことだろう。これはアルピーヌにはない点だ。

そしてLSDや、フロントエンジンによる古典的なシャシーバランスも魅力である。ブレーキングを終えパワーを解放してやれば、猛然と加速する。しかし身のこなしは俊敏だ。これは初期型M2より改善された。

ステアリングは少しふにゃふにゃしている。しかしその重さや路面からのフィードバックは生々しいとは言えないものの、まずまずだ。

忘れてはならないことはこれがドイツ車であり、アウトバーンが開発の舞台だということだ。したがって、高速域での安定性が重視されている。フロントエンジンゆえの安定かつ暴力的なパワーと、コーナーでの楽しさを両立している。

BMWのエンジニアの努力の結果だろう。特に驚くことでもなく、彼らの得意分野だ。すべてが完璧ではないが、良い仕事をしている。次はお待ちかねの最後の1台、スープラに試乗し、評決を下したい。

さて、トヨタ・スープラだ。

いよいよトヨタ・スープラに試乗

トヨタ・スープラは鳴り物入りで登場したクルマだが、長らく待たされプロトタイプの試乗もした。ついに市販型を手に入れたので、どんなクルマか試してみよう。

このクルマには大げさな評価も目立ち、われわれの同業者は「期待通りだ」「素晴らしい」などと称賛している。しかし過去を振り返ってみればスープラらしさとはなんだろうか。

先代はクールなクルマだったが、完璧とは言えない。さらに前の型は野生的な男のためのクルマであった。ライバルはポンティアックやコルベットであり純粋なスポーツカーではなかったのだ。それを踏まえるとすべてが改善されたと言えるだろう。

搭載されるエンジンは、ご存知の通りBMW製。トヨタはシャシー開発を担当したようだ。すなわち86を作ったひとびとがこの素晴らしいシャシーを作り、BMWの直6を組み合わせた。

最高出力は340ps、最大トルクは50.9kg-m/1600rpmだ。直線で湧き上がるトルクが、どのギアでどの回転域でも感じられる。サウンドは若干人工的で、ゲームのようでもある。

ZF製の8速ATは優秀だが、ポルシェの6速MTの方が好みだ。シフトアップは素早いが、スポーツモードでのシフトダウンはやや乱暴で、バランスが崩れそうだ。スムーズなヒール&トーやPDKのブリッピングに慣れたひとは少し驚くだろう。

しかしその性能は十分で、元気良く走ってくれる。その他の部分は90点と言ったところだろう。公道での乗り心地はスポーツモードでもしなやかだ。しかしひとつ言いたいのはモードの種類が少ないということだ。最初はノーマルモードで、ボタンによりスポーツモードになり、ステアリングやスロットルやギアを個別に調節できる。しかしその他は非常にシンプルだ。

例えばBMWは複数のモードが用意され、気分が変わる。スポーツモードでも柔らかく、コントロールがしやすい。しかしペースを上げて行くと1500kgの車重が姿をあらわし振り回されがちだ。サスペンションが動きを抑えきれていない。

しかしそこまで行かなければ十分に楽しめる。軽そうな見た目とは裏腹に走らせてみると車重を感じる。限界付近では余裕のなさが伝わってくる。ケイマンの方がはるかに軽く感じるだろう。

しかしこの古典的な大排気量のFRスポーツカーらしさは魅力です。シャープではないがそこはGRMNの担当だろう。これは毎日使えるクルマで楽しく走ることもできるが、乗るたびに疲れ果てるようなクルマではない。リアを流すのも簡単だ。完璧とは言えないが、良くできたクルマだ。

ラップタイム計測に移ろうとしたところで、雨が降ってきた。コンディションの公平を期すため、今回は残念だがタイムでの比較は諦めよう。

結局、どのクルマを買いたいか

「このクルマどう思う?」

「僕は気に入ったよ」

「どれくらい?」

「すごく良いと思うけど、100%惚れ込んだとは言えない。良いクルマだけど、素晴らしいクルマではないかな」

「4台すべてに乗った上で、どれが一番良いと思う? 僕は乗っていないからね」

「ベストな1台は決められないよ」

「僕もそう思う」

「どのクルマも良い。だけどさっきも言った通り、欠点はある。他の3台にも。ポルシェのエンジンだったり、BMWの乗り心地や中途半端さは、他が素晴らしいだけにもったいないと思う」

「このクルマにも欠点は多い。でも細かいものばかりで我慢できると思う。これをもってベストとして良いのかわからないけどね」

「じゃあ例えば10年落ちのフォード・モンデオ・ワゴンを持っていたと仮定する。この4台から1台を選んでリースで買うことにした。スポーツカーを1台増車だ。3年間乗るんだよ。ファミリーワゴンが1台あって、ドライブ用にスポーツカーを買う。どのクルマを選ぶと思う?」

「ケイマンかな。いややっぱりケイマンじゃない」

「仮定にあるモンデオは実用的なファミリーカーで、毎日使えるクルマだ。スポーツカーに乗りたい時だけ乗れば良いんだよ」

「僕はスポーツカーに毎日乗りたいんだよね。そう考えると買い物にも行けて、高速での長距離移動もできて、街乗りもできて走りも楽しめるクルマが良い。スープラは乗り心地も良いよね。年寄りみたいな発言だけど」

「それでいて運動性能もスポイルされてない。だからおそらく、このクルマを選ぶよ」

「僕もだいたい同意見だね。もしM3を持っていたら、アルピーヌかケイマンを選ぶ。でも実用的で毎日使えるスポーツクーペを選ぶなら、君のいう通りだ」

「このクルマは4台の中で、最もエキサイティングでも、夢中になれるクルマでもないけど、致命的な欠点が少ない。少々派手だけどかっこいいしね」

「これを結論ということにしておこう。走りの良さで決めるなら、ケイマンをベースに、アルピーヌのアジリティとM2のエンジンとスープラの見た目と乗り心地。ギアボックスはケイマンのまま、なんていうクルマだね」

「簡単に言えば『気に入ったクルマを買おう』ということだ」

「でも5年前、大規模なスポーツカーのテストで、ポルシェ・ケイマンは勝者にならなかった。信じがたいことだけどね。でも少なくとも今回の4台はどれも同じくらい良かった。これが結論だね。普段はもう少しはっきりとした結論を出すけれど」

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(AUTOCAR JAPAN 編集部)

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