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ニューモデル 2019.5.24

ポルシェ初の市販ミッドシップ「914」、50周年イベントでレアモデルを公開

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Porsche 914

ポルシェ 914

    ポルシェ初の市販ミッドシップ「914」、50周年イベントでレアモデルを公開

当時の開発陣が参加するパネルディスカッションを開催

初のドイツ製市販ミッドシップスポーツカー「ポルシェ914」が1969年の発売から50周年を迎える。

ポルシェ・ミュージアムは、6月2日に行われるティピカリー・ポルシェ・デイ(Typically Porsche Day)内で、「914」デビュー50周年を祝うスペシャルイベント“50 Years of the 914”を開催する。そしてこのイベントに120名の「914」オーナーを招待した。

当日は「914」にゆかりのある人物が数多くゲストとして登場する予定。開発・レーシングエンジニアのローランド・クスマウル、シャシー開発・レーシングドライバーのハンス・クラウゼッカー、エンジニア・レーシングドライバーのギュンター・シュテックケーニヒが、作家のヨルゲン・レヴァンドフスキとともに、「914」の起源や先進性ついてたっぷりと振り返る。

また、現役のポルシェ・エンジニア達が参加し、ポルシェのミッドシップ車両の起源やミッドシップの将来についてパネルディスカッションも行うという。

世界最初のセーフティカーとして製作された914

今回、ポルシェ・ミュージアムは「914」に関連する展示を企画して12台を公開。市販モデルはフォルクスワーゲン製4気筒エンジンを搭載した「914/4」と、ポルシェ製6気筒を搭載した「914/6」。開発段階において最初に製作された「914」、レースを戦った「914/6 GT」、8気筒エンジンを搭載したプロトタイプなども展示される。

目玉となるのは、1972年に製作された世界最初のセーフティカー仕様の「914」だろう(写真)。この「914」は政府支援によるサーキットセーフティチーム「ONS」が投入したもので、ポルシェ・ワークスのヘルベルト・リンゲがステアリングを握り、サーキットで何名ものクルーを救った。

アルブレヒト・ゲルツによるオリジナル仕様も

この他にも、個人オーナーが所有する928 GTSのV8エンジンを搭載した仕様や、911のフラット6を搭載して数台のみが製作された「916」。カーデザイナーのアルブレヒト・グラフ・フォン・ゲルツが、フランスのコーチビルダー「ユーリエ」ともに製作したオリジナルデザインの「914」も登場する(写真)。

このポルシェ・ミュージアムでの特別展は7月7日まで開催を予定している。

フォルクスワーゲンとポルシェのジョイントビジネス

1960年代半ば、ポルシェは911の下のセグメントで販路を拡大しようとしていた。しかし、当時のポルシェは会社の規模が小さく、1社で開発プロジェクトを立ち上げることができなかった。そこでパートナーに浮上したのがフォルクスワーゲンだった。

この頃、フォルクスワーゲンは陳腐化したスポーツクーペ カルマンギア(タイプ34)の後継モデルを探しており、フェリー・ポルシェとフォルクスワーゲン代表のハインリヒ・ノルトホフの意見が一致し、共同プロジェクトがスタートすることになった。

ところが、1968年にノルトホフが亡くなったことで、プロジェクトは危機的な状況に陥ってしまう。フェリー・ポルシェは、フォルクスワーゲンの新代表となったカート・ロッツと解決案を模索し、フォルクスワーゲン-ポルシェ・セールスカンパニーを立ち上げる。

4気筒の「914/4」と6気筒の「914/6」

この結果、フォルクスワーゲン製4気筒を搭載する「914/4」と、ポルシェ製6気筒を搭載する「914/6」が誕生。アメリカ市場では、どちらの仕様もポルシェのディーラーで販売された。

「914/4」に搭載されていたフォルクスワーゲン製1.7リッター水平対向4気筒エンジンの最高出力は80ps。0-100km/h加速は13秒、最高速度は177km/hを発揮した。一方、「914/6」には911Tに搭載されていた2.0リッター水平対向6気筒OHVエンジンが採用され、「914/4」よりもパワフルな最高出力110psというスペックを持っていた。乾燥重量は「914/4」が900kg、「914/6」が940kgと1トンを切っており、抜群のパワーウェイトレシオを誇っていたと言えるだろう。

リーズナブルな価格からヒット作となった「914/4」

2シーター、特徴的なタルガトップを備えた「914」は、主に若いユーザーをターゲットとしていた。ベーシック仕様の「914/4」は1万1955ドイツマルクに設定され、爆発的なヒットを記録する。1969年から1975年にかけて4気筒仕様の「914/4」は11万5631台も生産。一方、「914/6」はレアな仕様となり、1969年から1972年にかけて3338台のみの生産に留まっている。

ほとんどの車両がアメリカに輸出され、現地ではフォルクスワーゲンとのジョイントビジネスと関係なく、ポルシェのオリジナルモデルとして独占的に販売された。1970年には、アメリカにおいてインポートカー・オブ・ザ・イヤーにも輝いている。

レースではプライベーターに愛された914

「914」はモータースポーツの世界でも成功を収めた。中でも特筆すべき勝利は、ファクトリーチームで参戦した、1970年のマラソン・デ・ラ・ルートだろう。これ以外にも多くのプライベーターによって様々なレースに参戦。また、1970年のル・マン24時間レースでは、フランスのインポーターであるチーム・ソノートの「914/6 GT」が、GTクラスで勝利を飾っている。

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(GENROQ Web GENROQweb編集部)

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みんなのコメント

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  • c40*****|2019/05/24 19:04

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    スーパーカーブーム当時、「にせポルシェ」「エセ911」とか言われてた。「ワーゲンポルシェ」とも言われる914、まだまだガキのオレたちには「911ぽい安物」と見られてた。後にエンジン配置が911とは全然違うことに気づき、前後して新ボクスターが発表されたこともあって、急に好きになった。と言っても買えるワケじゃないけどw
    ちなみにブーム当時、「117クーペ」も「にせ911」とか言われてたw(だって似てるじゃんw)あと「スバル360」も「にせワーゲン(ビートル)」と呼ばれてた。今じゃ旧ビートルよりも希少なサブロク、けなしてごめんねw
  • k_k*****|2019/05/24 22:13

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    脱力系デザインとカラーリングの
    ミッドシップオープン

    光岡からマツダロードスターをベースで
    売り出したら爺いだけじゃなく
    若い人も興味を持ちそうだけどね。
  • rak*****|2019/05/24 21:55

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    ドアのキャラクターラインを境に、上下で面構成を変える手法や、テールエンドの台形切り落としに、『シルビア(初代)』にも通じる、ゲルツお得意の「クリスプカット」の片鱗が見て取れますね。

    (・・・・・といって、『シルビア』のオリジナルデザインは、あくまで木村一男氏の発想からであり、当時日産のデザイン顧問として雇われていたゲルツは、この車に対して、より直線的でシャープなラインをアドバイスしたに過ぎないというのが近年の定説なんで、関係ないっちゃ関係ないかもしれませんが?!)

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