もくじ
ー 次期ゾエ 現行よりも競合性高める
ー プラットフォームは先代リーフがベース
ー デザインのアップデートは軽微なものに
ー ルノーEVの今後の計画は
電気自動車(EV)3台対決 日産リーフ vs VW e-ゴルフ vs ルノー・ゾエ
次期ゾエ 現行よりも競合性高める
第2世代目のゾエは初代よりもより競争率の高い市場に投入され、ライバル車種に対してより競争性を高めなければならない。
ルノーのデザイン部門トップ、ローレンス・ヴァン・デン・アッカーは「ゾエが投入される2020年には、地位を確立するための競争は激化するでしょう」と語る。
今回のアップデートには内装の刷新も含まれ、これは新型クリオのものからインスピレーションを受けたものになる。
また、持続可能な素材も使用されるとのこと。ヴァン・デン・アッカーはこれらの使用に関して、「EVはより環境に優しくあるべきというわたしたちの理念に沿ったもの」としている。
プラットフォームは先代リーフがベース
新たなゾエはルノー・三菱・日産アライアンスの下で共有される専用プラットフォームを採用する。現行の日産・リーフとプラットフォームをシェアするよりも、2011年の初代リーフが採用するプラットフォームを改良したものになる。
今後登場が予定されているミッドサイズEVにも採用が期待される専用プラットフォームは、WLTP下で400km以上の航続距離を目指す大容量バッテリーの搭載が可能となる。これは現行ゾエR110が旧NEDC基準でテストされた305kmという航続距離を大きく上回る。
だが、次期ゾエはヒュンダイ・コナ・エレクトリックが持つ469kmの航続距離には達しないだろう。ルノーの欧州部門トップ、ジャン・クリストファー・クグラーは「航続距離において大きな転換点となるのは300kmです。この目標はゾエにとって難しいものではなく、現在のものでも十分に消費者の需要に見合ったものだと認識しています」とAUTOCARに語った。
デザインのアップデートは軽微なものに
最初に撮影されたスパイショットはカモフラージュ姿のゾエがテスト走行を行なっている様子を写している。だが、ボディ全体のデザインは劇的に変化しないことがここからわかる。
現行クリオに近いフロントデザインや、LEDヘッドライト、よりカーブしたデザインとなったリアのデザインなどが主な変更点だろう。ルーフには大きめの突起などが見られるが、これもカモフラージュの一部だろう。
ゾエの価格が判明するのももう少し先になるだろうが、ルノーは市場での競合性を高めるためにも価格は現行のものとさほど変わらないものになるだろう。
出力や航続距離、装備の違いによる様々なグレードが用意される。これにより、ルノーは価格を据え置きながらも、消費者に対してより上位のグレードを売り込んでいくことが可能だ。
ルノーEVの今後の計画は
ルノーは未だに2つ目の電気自動車を投入していないが、今後も既存から派生するという形よりも、EV専用に設計された車種に注力していくとヴァン・デン・アッカーは明かした。
「2つのアプローチの仕方があります。電気専用のモデルを作るか、既存の派生を作るか。わたしたちは専用のモデルを作りたいと考えます。アライアンスによって生まれた経済性もあります。専用設計を用いることで、特に室内空間などをより自由に作ることができます」と語った。
「次のEVたちはゾエの延長線上にあるものです。披露するのが待ち遠しいです」と付け加えた。
これ以上の詳細は判明していないが、ルノーはゾエを含む8つの電気自動車を2022年までに投入することを目指している。
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