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ニューモデル 2019.3.14

ミニ・クーパーSE EVミニに初試乗 不変のハンドリング

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もくじ

ー クーパーSと同等スペック
ー i3と共通部分多し
ー 各所に見えるEVらしさ
ー ミニらしさは維持
ー ミニ・クーパーSEのスペック

    ミニ・ブランド初の量産EV 2019年に公開か 性能、クーパーSと同等に

クーパーSと同等スペック

10年の時を経て、ようやく電動ミニの発売が見えてきた。今回のプロトタイプ試乗は、今年末の発売を見据えてのものだ。ミニ・クーパーSEと名付けられたこのクルマは、192psのクーパーSと同等のEVだということだ。184ps、27.5kg-mというスペックはクーパーSの30.6kg-mよりは若干劣るが、ほぼ同等といえる。

2013年にも電動ミニのコンセプトが登場したが、500台が実際に販売されたのだ2009年のミニEプロジェクトはより先鋭的なものであった。今回の量販型ミニEVは2009年のミニEに近いものだ。瞬時に湧き出すトルクによる加速、そしてアクセルオフでの回生ブレーキなどが特徴だ。

しかし、以前とは異なる点もある。以前のミニEではバッテリー搭載のため排除されたリアシートや荷室がきちんと確保されているだけではない。このモデルのバッテリーはもともと燃料タンクが搭載されていた場所に設置されているため、そのボディにはほとんど変更が加えられていないのだ。

しかし、親会社のBMWはバッテリーのエネルギー密度の進化はそれほど早く進まないと考えているようだ。実際に搭載されるバッテリーはBMW i3の94Ahよりもやや小さい92Ahとなる。そして乗車位置は若干引き上げられることになるようだ。ただし、SEの重心高はクーパーSよりも低く、シャープなハンドリングは不変だ。

i3と共通部分多し

サスペンションの基本構造こそ標準仕様と同じだが、スプリングとダンパーのセッティングが変更され、重量増や重量配分の変化に対応している。さらに細かな違いでいえば、ホイールアーチが拡大されるとともに、クーパーSよりもホイールの選択肢が縮小されて16インチまたは17インチのみが用意される。

SEのハードウェアの大半は2013年に登場したi3と変わらない。ただし、ミニはボンネット下に搭載されたモーターによる前輪駆動なのに対し、i3は後方のモーターによる後輪駆動という違いがある。

ミニの構造材はカーボンファイバーではなくスティールを使用しているため、i3よりも80kg程度重い。ガソリン仕様のクーパーSとの比較では130kgの増加となるが、EVとしては悪くない数値だろう。前後重量配分は標準仕様の60:40からより好ましい54:46へと後ろよりになっている。

BMWによれば、クーパーSEに搭載されるモーターによる0-100km/h加速は「7秒から8秒のあいだ」とのことだ。最高速度は150km/h前後となるようだが、正確な数値は公開されていない。航続距離は現実世界での使用ではスタンダードなi3の258kmと同等になるだろう。つまり、ジャガーIペース、ヒュンダイ・コナ、キア eニロなどと並ぶほどではない。

しかし、ミニはこれらのどれよりも小型であり、近距離使用が中心となるクルマだろう。以前のミニEの航続距離が145km程度であったことからもわかるとおり、それほど不便をしいられる数値ではない。

各所に見えるEVらしさ

動力源については大きな進化を遂げているが、その実用性は損なわれていないようだ。乗り込んだ時の感覚も同様であり、未完成のメーターパネル類やハンドブレーキが無くなったことに気づく程度だ。

スターターボタンは今まで同様のトグルスイッチだが、一方で走り出しは変化が見られた。電源が入ったことを示すサウンドを聞いてから「D」に入れて走り出す。聞こえるのはタイヤが発するロードノイズのみだ。

他のEVと同様、瞬発力は高い。また回生モードを最強にした時はアクセルオフで0.19Gの減速を行う。それほど強くは感じないかもしれないが、これは市街地ではほとんどブレーキペダルが必要のないレベルだ。

ダッシュボードに取りつけられたトグルスイッチにより、これを0.11Gまで落とすこともできる。i3の回生ブレーキはこの中間であった。ただし、このトグルがセンターコンソールの他のスイッチ類と並んで配置されており、わかりにくいのが難点だ。

さて、このミニの走りはどうか。BMW傘下に入ってからを含むこの60年間に登場したミニの大半は、コーナーに飛び込んでいくのが楽しい楽天的なハンドリングを持っていた。そしてそのボディロールは非常に小さいのだ。これはこのEVバージョンでも変わっていない。

ミニらしさは維持

テストトラックで試してみると、複数のギアと官能的なエグゾーストMT仕様のミニに匹敵する楽しさが得られた。

またトラクションコントロールの制御は若干変更されているようだ。ウェット路面でアクセルを踏み込んでみても、一切のホイールスピンやスポットブレーキの兆候を見せることなく鋭い加速が得られた。

これはこのシステムがブレーキ制御ではなく直接モーターのパワーを絞っていることに由来する。発進加速時にもコーナーからの立ち上がり時にもエネルギーの無駄が少ない方法だ。

ひとつ残念だったのは、ステアリングのフィールが乏しい点だ。これは要改善といえる。これを除けば重量増にも関わらずミニらしいハンドリングは保たれている。クーパーSよりも若干贅沢な装備が奢られた上で3万ポンド(441万円)程度の値がつけられ、今年後半に発売されるだろう。

英国での納車は2020年3月に予定されている。これはミニの60周年と重なる年であり、同社初のEVとして注目を集めるだろう。

ミニ・クーパーSEのスペック

■価格 2万9000ポンド(427万円)~3万ポンド(441万円)
■全長×全幅×全高 ー
■最高速度 153km/h
■0-100km/h加速 7.5秒
■航続距離 不明
■CO2排出量 0g/km
■乾燥重量 1350kg
■パワートレイン 電動モーター
■使用燃料 ー
■最高出力 183ps
■最大トルク 27.5kg-m
■ギアボックス シングルスピード

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(AUTOCAR JAPAN 編集部)

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