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次世代SKYACTIVテクノロジーを採用した「マツダ3」は本当に次期アクセラなのか?

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次世代SKYACTIVテクノロジーを採用した「マツダ3」は本当に次期アクセラなのか?

2018年11月28日にプレスデーを迎えるロサンゼルスオートショー(一般公開:11月30日~12月9日)において、マツダの中核モデルである「Mazda 3」の新型モデルが世界初公開される。すでにアピアランスのチラ見せをして『深化した魂動デザイン』をアピールしている新型モデルだが、マツダの発表によれば、新世代車両構造技術「SKYACTIV-Vehicle Architecture(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」や最新の「SKYACTIVエンジン」などを搭載しているという。スタイリングだけでなく、クルマとしての基本性能が飛躍的に向上していることが期待できるのだ。

注目のSKYACTIVエンジンについては、すでに2017年の東京モーターショーなどでお披露目してきた新しい燃焼コンセプト「SPCCI(火花点火制御圧縮着火)」を採用することが既定路線といえるが、SPCCIを採用したエンジンには「SKYACTIV X」と名付けているはずなのに、マツダの発表では「SKYACTIVエンジン」という表記になっているのは気になるところだ。もっともSKYACTIV Xが東京モーターショーで展示された仕様だけだとすると、機械式スーパーチャージャーや大容量EGR、GPF(ガソリンパティキュレートフィルター)を備えるということになる。Mazda3の車格を考えると、こうした高コストなエンジン一本で展開するというのは考えづらい。イメージリーダーとなるグレードにSKYACTIV Xエンジンを与えつつ、量販グレードには進化したSKYACTIV-G(ガソリン)、SKYACTIV-D(ディーゼル)を載せることだろう。タイミング的には電動化技術の搭載もあり得る。最新のSKYACTIVエンジンという文言からは、そうした多様なパワートレインが想像できるのだ。

マツダがアクセラから導入する次世代ガソリンエンジンは何が違う

また、今回の発表において注目したいのは公式発表において「Mazda3(日本名:マツダ アクセラ)」という表記が使われていないことだ。

2013年6月にグローバルに現行アクセラが発表されたときのニュースリリースの冒頭を書き写せば、次のようになっていた。

“マツダ株式会社(以下、マツダ)は本日、新型「Mazda3(日本名:マツダ アクセラ)」のハッチバックモデルを発表しました。”

一方、今回の発表では次のように記されている。

“マツダ株式会社(以下、マツダ)は本日、2018年11月30日から12月9日まで開催されるロサンゼルス自動車ショーにおいて、新型「Mazda3」を世界初公開することを発表しました。”

つまり、マツダの公式発表は、ロサンゼルスオートショーで発表されるMazda3が「日本名:アクセラ」とならない可能性を示唆している。もちろん、車格としてはアクセラの後継になることは間違いないが、日本や中国で使用しているアクセラという名前を捨て去ることを予感させるというのは考えすぎだろうか。すでにSUVシリーズは基本的に「CX-#」という表記によりグローバル展開している。乗用系も同様に世界共通ネームに変えていくのかもしれない。

文:山本晋也
自動車コミュニケータ・コラムニスト

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