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スバル フォレスター試乗記 SUVでありながらの運転のしやすさがスバルらしさだ

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スバル フォレスター試乗記 SUVでありながらの運転のしやすさがスバルらしさだ

新型フォレスターは2018年3月のニューヨークモーターショーでワールドプレミアされ、国内発表は6月20日に行なわれている。これまでautoproveでもプロトタイプの試乗や市街地での試乗の機会があり、レポートをしてきたが、今回は走り慣れている箱根で試乗してきた。


その箱根を走り、改めて新型フォレスターの実力を実感した。プロトタイプの試乗はナンバー登録がないため限定的なテストコースでの試乗であったし、市街地ではハイブリッドモーターのメリットを感じるような試乗コースだった。だが、箱根のワインディングエリアはリアルワールドのテストフィールドとして、走り込んだエリアでもある。そのため、過去の経験値を踏まえて比較しやすいということがあった。

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そこで感じた実力とは、スバルはハンドリング・メーカーだという側面を強く感じたことだ。もともと操安性能には強くこだわりのあるメーカーだったが、そうした長年の積み重ねによってイメージどおりに製品に反映されてきていると感じる。



スバルはSGPというスバル グローバル プラットフォームを新規開発し、現行のインプレッサから導入している。このSGPを採用したフォレスターは、ダイナミック性能において素晴らしくいい仕事をしているということだ。


具体的に言えば、意のままにクルマが動くということで、オーバースピード気味でのコーナリングや旋回ブレーキ的な操作をしたときでも、クルマは常に舵の方向に動き、アンダーステアやオーバーステアにならない。ましてスピンモードにもならず安定して走行する。もちろんデバイスの存在もあるわけでESCが作動しているのかもしれないが、ドライバーには全く分からないし、経験的に言えばデバイスによるものではなく、シャシー性能でコーナリングしている。

そしてボディ剛性の向上も、こうしたシチュエーションだと明確に感じることができる。ボディの性能アップがあるからこそ、サスペンションが本来の仕事ができ、そして静粛性ということにもメリットを産んでいる。


試乗したモデルは2.5Lの自然吸気とハイブリッド。NAはベースグレードを選択し、ハイブリッドはアドバンスを試乗した。どちらもハンドリング・メーカーをアピールしているダイナミック性能を感じさせ、走り好きには満足度は高い。

スバルはAWDも得意であり、また水平対向エンジンという特徴を持っている。今回のフォレスターはその特徴を使ったモデルであり、まさにスバルらしいのだが、水平対向エンジンを活かしたとは少し言いにくい。ユーザーが期待するボクサーエンジンにはやはりサウンドがあるだろう。そのサウンドは、今回敢えて静粛性を高めるために抑えているからだ。

また、エンジンのことはよくわからない、関係ない、あるいは燃費と安全性が良ければというユーザーにはボクサー型である必要性はない。もっとも今のスバルにとってリソース不足ということもあるわけで、ボクサー型ですべてをフォローした結果ということになる。

しかし、そうしたユーザーでも、実際にハンドルを握り、運転してみると運転がしやすいと感じるはずだ。そこにはAWDや水平対向エンジンは関係ないとしても、思った通りにクルマが反応することの気持ちよさや、運転がうまくなったと感じることへの高揚感は得られると思う。

新型フォレスターはプレミアムクラスに匹敵する乗り心地と静粛性をもち、SUVでありながらワインディングも得意とするスポーティSUVでもあるのだ。あとは、装備類やデザインの好みがあり、スイッチ類の操作の複雑さ、煩雑さ、スタイリッシュにするか無骨さを武器にするか、といったあたりに課題はありそうだ。ただ、間違いなく運転していて楽しいSUVであり、同乗者も満足する静かさと乗り心地をもっていることは間違いない。<レポート:高橋明/Akira Takahashi>価格

 
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