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スバルの新型フォレスター e-BOXER、進化のポイントは? コンベの2.5ℓBOXERとどっちを選ぶ?

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スバルの新型フォレスター e-BOXER、進化のポイントは? コンベの2.5ℓBOXERとどっちを選ぶ?

先行予約がスタートした新型フォレスター。パワートレーンは、2.5ℓ水平対向4気筒直噴エンジン(FB25DI)+リニアトロニックと、2.0ℓ水平対向4気筒直噴エンジン(FB20DI)+リニアトロニックとモーターの2種類をラインアップする。注目は後者だ。水平対向エンジンと電動技術の組み合わせを「e-BOXER」と名付けたわけだが、その中身はどうなっているのか?

使うモーターは先代XV HYBRIDからキャリーボーバーだが、電池はリチウムイオン電池に

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 新型フォレスターが搭載する「e-BOXER」は、スバルの水平対向エンジンと電動技術を組み合わせたパワートレーンの総称となったようだが、4月に行われた北京モーターショーでは、「INTELLIGENT BOXER」と呼ばれていた。中国(あるいは海外)と国内で呼称が異なるのだろうが、技術の中身は同じだと考えるのが自然だ。

 結論から言えば、e-BOXERは、先代XVハイブリッドが積んでいたパワートレーンの改良版だ。


 改良点を見ていこう。
 まずは、エンジンだ。
 先代XV HYBRIDのエンジンは、FB20型2.0ℓ水平対向4気筒直噴エンジンのPFI(ポート噴射)仕様であるのに対して新型はFB20型2.0ℓ水平対向4気筒直噴エンジンのDI(直噴)仕様となった。
ただし、パワースペックは、先代はコンベとHYBRIDで違いはなく(圧縮比が若干違う)最高出力:110kW(150ps)/6000rpm 最大トルク:196Nm/4200rpmだったのに対して、新型は最高出力:107kW(145ps)/6000rpm 最大トルク:188Nm/4000rpm。先代に対して出力を抑えている。ちなみに、コンベのFB20DI(XVが搭載)のスペックは113kW(154ps)/196Nmだから、パワーで9ps、トルクで8Nm出力を抑えている。これはモーターとの組み合わせ、SUVとしてのドライバビリティを考えて結果なのだろう。


 次はバッテリーだ
先代XV HYBRIDは、「ニッケル水素電池 個数:21個 接続方式:直列 容量:5.5Ah」だった。
新型フォレスターのe-BOXERは「リチウムイオン電池 個数:32個 接続方式:直列 容量:4.8Ah」へ変更になっている。ニッケル水素電池からリチウムイオン電池の変更は、当然の進化だろう。


 では、大きく変更されなかった部分はどこかといえば、それはモーターだ。

MA1型 3相交流同期モーター
最高出力:10kW(13.6ps)
最大トルク:65Nm

 という型式とスペックは、先代XV HYBRIDと新型フォレスターは同じ。つまり同じモーターを使う。スバルが設計し、先代XV HYBRIDではTOP社が製造を担当していた。新型のサプライヤーはいまのところわかっていない。


 このモーターがリニアトロニックCVTの後端につく構造は変わらない。
 リニアトロニックは、細かな改良が続けられ、レシオカバレッジが広がっているが、LuK製チェーンを使う機補的な構造は共通だ。


燃費はどうだ?

 さて、燃費の話である。
 先代XVの2.0i(FB20PFI+リニアトロニック)のJC08燃費は15.8km/ℓに対してXV HYBRID 2.0iは20.4km/ℓ。

 新型は、同じエンジンを積むコンベのモデルがないから比較できないが、

【新型フォレスター Advance(e-BOXER)】
JC08燃費:18.6m/ℓ
WLTC総合(社内測定値):14.0km/ℓ
WLTC市街地モード:11.2km/ℓ
WLTC郊外モード:14.2km/ℓ
WLTC高速道路モード:16.0km/ℓ


となっている。
これを2.5ℓのFB25DIを積むコンベのモデルの数値と比べてみよう。

【新型フォレスター Touring(FB25)】

JC08燃費:14.6m/ℓ
WLTC総合(社内測定値):13.2km/ℓ
WLTC市街地モード:9.6km/ℓ
WLTC郊外モード:14.6km/ℓ
WLTC高速道路モード:16.4km/ℓ

 となっている。
 JC08燃費こそe-BOXERの18.6km/ℓに対して2.5ℓが14.6km/ℓと大きく違うが、より実燃費に近い数字となるだろうと思われるWLTCの燃費データはかなり接近する。とくに郊外モード、高速道路モードではコンベの2.5ℓの方が良好だ。

 新型フォレスターのe-BOXERは、おそらく従来通り燃費志向よりも「電気ターボ的な」モーターアシスト。使用条件で市街地走行が多い人は燃費でも走りでもメリットがあるが、高速道路の走行が多い人は、その限りではないということだ。

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