吉利汽車 ダイムラーの筆頭株主に？ 傘下にボルボ、ロータス

ジーリー　ダイムラー株　買い付けへ

ボルボを傘下に収めるジーリー（吉利汽車）が、今度はダイムラーの筆頭株主になる計画を持っている。

独メディアの報道によれば、メルセデス・ベンツ・ブランドを保有するダイムラーの6.8%以上の株式を取得すれば、筆頭株主になるという。

詳細は明らかになっていないが、クウェート投資庁が保有する6.8%の株式を上回る保有率になる可能性が高まっているようだ。

これまでの報道では、ジーリーは35億2000万ポンド（5348億円）を投入してダイムラー株3～5%を取得すると考えられていた。

しかしジーリーによる株式取得提案は、ダイムラー側が拒否したという。ロイターの報道では、今回はオープンマーケットで株を取得する可能性もあるようだ。



ボルボ、ロータス、テラフージア　次は？

今回の株式取得が完了すれば、クウェート投資庁が保有する6.8%、ルノー-日産-三菱が保有する3.1%を超えることにもなる。

なお、残りの9割のダイムラーの株式は現在、
機関投資家：70.7%
個人投資家：19.4%
という割合で保有されているという。


ジーリーの活動は非常に活発で、ヨーロッパでも注目を集めている。

・2010年：フォードからボルボ取得
・2012年：ロンドン・タクシー・カンパニー取得
・2016年：Lynk&Coブランド設立
・2017年：DRB-Hicomからロータスの過半数の株を取得

さらには、米国の空飛ぶ自動車のメーカー、テラフージアも買収し、2019年の実用化を目指している。