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EVのスマート・フォーツー・カブリオレ、2.5時間の充電と航続距離150km超えで「使えるクルマ」に

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EVのスマート・フォーツー・カブリオレ、2.5時間の充電と航続距離150km超えで「使えるクルマ」に

■どんなクルマ?

「使えるEV」になった?

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2世代目にバトンパスしたスマート・フォーツー・カブリオレ・エレクトリック・ドライブ(以下、ED)が誕生したことにより、メルセデスのピュアエレクトリックモデルのトリオが出揃った。

出揃った? ほかに何かあったっけ? とお思いのあなた。フォーツーEDとフォーフォーEDが現在ラインナップされている。

航続可能距離は約153kmで遠乗りには心許ない。これは気になるポイントだが、乗ってしまえばそれ以上に活発な走りと操作性の良さに目が行くことだろう。

充電の問題も、日常生活なら週イチの充電で事足りてしまうはずだ。

フォーツー・カブリオレEDは、3段階のシンクロノスユニットで、81ps/16.3kg-mのトルクを発生させるが、これはボッシュ製モーターを使った先代よりも5ps、約3kg-mのパワーアップを実現している。

あらたな動力源となるモーターは、リチウムイオン電池の強化がなされていて、その電池をシート下に収めることで低重心とし、後方の荷室スペースも狭めないような工夫が施されている。

これまでと同じく、キャパシティは17.6kWhだが、エネルギー密度の改善があったため航続可能距離が延びている。また、急速充電を利用することで、約2.5時間でフル充電が可能だ。


■どんな感じ?

体感は「かなり速い」

一見すると外観はガソリンモデルと同じようだが、先代と比べると飛躍的に楽しいクルマになっている。

ちょっと大きくなったことで、インテリアは広く感じる。事実、先代からは110mmワイドになっていて、そこに視認性良好なダッシュボードが組み合わさっている。

さらに使われている素材の品質の良さも感じとれる。トムトム製インフォテインメントシステムが装備されていて、7.0インチのタッチスクリーンで操作する仕様だ。

最新の電子スロットルシステムは、かつてのモデルより正確でレスポンスが良い。また、ひとたびアクセルを踏むと、後ろから蹴っ飛ばされるようなトルクを体感できる。

モーターの制御は大変スムーズだ。継ぎ目がなく静粛そのもの。停止状態からの加速でもストレスがない。ガソリンモデルを選ぶよりも魅力的なのではないだろうか。

0-100km/h加速は11.8秒というのがメーカーの公称値だが、実のところそれよりも速いのでは? と思わせる走りだ。

フルパワーを必要としていない状況のときは、シフトレバーのすぐ近くに設置されたボタンでエコモードを選択すればよい。電子制御がスロットルへ介入し、トップスピードを制限するようになる。


成熟したところ多数

アクセルをオフにした際のエンジンブレーキ効果は、電力として再びバッテリーに蓄電されるが、この機構には賢い探知センサーが装備されているので、先を見越した制御をしてくれるようになっている。

交通状況をずっと分析しているため、エンジンブレーキ効果での蓄電を最適にセッティングを可能にしているのもウリ。

バッテリーが車体の低い位置にマウントされたことで、ガソリンモデルよりも低重心。スプリングとダンパーもリファインが加わっていて、結果それらがクルマの挙動を低速時でさえわかりやすくしている。

ただし、極めて軽いステアリングから伝わってくるのは、現実味のないフィードバックに限られる。

いっぽう、シャシーの改良、ボディロールへの取り組み、これらだけ見ても先代よりも成熟しているというのは間違いない。

取り回しの良さはわれわれの期待通り。2695mmという全長は6.95mの円のなかでクルクル回ることを可能とした。ちなみに6.95mという数字、これは現在ラインナップされているクルマの中で一番小さい。

電動の幌は、ボタンを押すだけで後方の荷室スペースに収納される。したがってオープンにして走っている際、急な雨に降られても何ら心配は要らない。


■「買い」か?

れっきとした現代のシティコミューター

フォーツー・カブリオレEDはいくつかの制限はあるものの、そんな制限など気にさせない、れっきとした現代のシティコミューターである。

市街地特有の限られた速度域での取り回し、パフォーマンスはオープンモデルでないフォーツーEDも含めて、最強であると言っていいだろう。都市部に暮らすひとの夢のカタチ、それがこのクルマだ。

気になる点があるとすれば、バッテリーの充電スポット。それと2シーターゆえの積載量だが、「そんなの大して気にならないね」という方はガソリンモデルよりもこちらのほうが絶対にオススメだ。

スマート・フォーツー・カブリオレ・エレクトリック・ドライブ

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