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「川畑GRスープラがV型8気筒の3UZにエンジン変更!」FIA IDCのプレスカンファレンスで初お披露目!

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「川畑GRスープラがV型8気筒の3UZにエンジン変更!」FIA IDCのプレスカンファレンスで初お披露目!

2JZ全盛のハイパワー戦線に新風を吹き込む意欲作!

VR38DETTを超える超絶トルクの最強エンジンを3UZ-FEで目指す!

「川畑GRスープラがV型8気筒の3UZにエンジン変更!」FIA IDCのプレスカンファレンスで初お披露目!

東京モーターショー2019のプレスデー2日目となる10月24日(木)、南3ホールの東京オートサロン2020のPRブースに設置されたステージにて、FIAインターコンチネンタルドリフティングカップ2019(通称:FIA IDC = エフアイエー アイディーシー)のプレスカンファレンスが実施された。

茨城県の筑波サーキットにて、今年の11月30日(土)・12月1日(日)に開催されるFIAインターコンチネンタルドリフティングカップ2019の概要や競技方式などがおもに説明されていくなかで、初年度となる2017年の同イベントで総合優勝を飾ったチームトーヨータイヤドリフトの川畑真人選手が登壇。大会に向けての抱負を語った他、愛機であるGRスープラの大幅な仕様変更をお披露目したのだ。

川畑選手が自ら、そしてチーフメカニックとして制作に携わったゼウスの倉川さんが協力し、詰め掛けたプレスの前でGRスープラのエンジンルームにかけられていた覆いをアンベールした。

トヨタのセルシオやレクサスのGSといった車種に純正採用されている排気量4.3LのV型8気筒エンジンの3UZ-FEに乗せ替えられた。2JZ-GTEで高出力を出すとどうしてもパワーバンドが狭くなってしまうが、3UZ-FEはベースとなる排気量が違うため、低回転域からVR38DETTのようなトルクフルな特性になる。

タービンは2JZに組み合わされていたボルグワーナーのEFR9174タービンを流用。制御はHKSのF-CON Vプロで、まだそれほどブーストをかけているわけではないそうだが、それでも最高出力は1000psを超え、トルクも低回転域から立ち上がるという。

当初はツインターボ化も検討されていたそうだが、エンジン搭載にともなう補機類の取りまわしやエンジン載せ替え計画の前倒しによってシングルターボ化が決定された。

エンジン本体にはオーバーサイズピストンが組まれており「4.4Lにまではいかないくらいの排気量アップ」とのこと。3UZへの載せ替えは、D1グランプリシリーズの途中で来シーズンからの投入が計画されていたが、ロシアで実施予定だったD1プリムリンググランプリが中止となって時間的な余裕が生まれたことで、前倒しで実行されたのだそうだ。

エンジンセッティングやパーツチョイスはチューニングショップ“ドゥーラック”の伊藤代表が担当し、マシンに搭載したり作り物を製作したのはゼウスの倉川さんが担当。クラッチはフライホイールをワンオフし、クラッチディスクやカバーは2JZ用がそのまま使えるようになっており、ミッションはこれまで通りサムソナスのシーケンシャルを使う。

FIAインターコンチネンタルドリフティングカップ2019のプレスカンファレンスでは、多くのプレスが詰め掛けた。

まずは、主催する株式会社サンプロスの代表取締役の齋田氏から、FIAインターコンチネンタルドリフティングカップの開催経緯や歴史、そして今大会の概要などが説明された。先日公式ウェブサイトにて発表された通り、今回は4大陸、17の国と地域から25名の選手たちが参加する。

プレスカンファレンスの司会進行はD1グランプリシリーズのMCでお馴染み“マナピー”こと鈴木学氏が担当。今年はソロランのあとに敗者復活戦を挟み、その後は2台で走行するバトルトーナメントという競技進行となる。

今年からFIAにて設立されたFIAドリフト委員会。そしてその委員長に、これまでFIAインターコンチネンタルドリフティングカップにレースディレクターとして携わっていた飯田章氏が、日本人として、アジア地区としてもはじめて就任。「ドリフト委員会の委員長として初の大会となりますが、まずはそれを成功させ、ドリフトの発展に貢献できるようにしたい」と意欲を語った。

また、FIAのカテゴリーマネージャーでドリフト担当となるスチュアート・ムレイ氏との中継も繋げられた。FIAドリフト委員会は、各国のASN(自動車連盟)から派遣された約20名で構成されており、ここでいろいろなことが話し合われ、WMSC(世界モータースポーツ評議会)に持ち寄られて決議されることとなる。

FIAインターコンチネンタルドリフティングカップ初年度の総合優勝者として登壇したチームトーヨータイヤドリフトの川畑真人選手。今シーズンはチーム体制を一新し、トヨタGRスープラでD1グランプリシリーズに参戦しているものの、まだ結果を出せていないということから大幅な仕様変更を決行。「世界ではじめてであろうV8を搭載してさらなるパワーアップをはかり、無敵な状態で筑波サーキットの乗り込みたい。日本代表としてはじない走りをするために全力で取り組みます!」と意気込む。

チームトーヨータイヤドリフトGRスープラの東京モーターショーでの展示は10月27日までとなっており、以降はチームトーヨータイヤ180SXに入れ替えられる。GRスープラは10月28日に走行テストを実施し、11月2日(土)・3日(日)にAUTOPOLIS DRIFTとして開催されるD1グランプリシリーズ最終戦に向けて最終調整される予定だ。

つまり、FIAインターコンチネンタルドリフティングカップ2019にさきがけ、D1グランプリシリーズ最終戦で3UZ搭載GRスープラの勇士が見られるということだ。11月30日(土)・12月1日(日)に開催されるインターコンチネンタルドリフティングカップ2019も楽しみだけど、11月2日(土)・3日(日)のAUTOPOLIS DRIFTもぜひ注目してほしいと思う。

TEXT&PHOTO:Daisuke YAMAMOTO

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