中国・吉利汽車(ジーリー)グループの『Lynk&Co』ブランドが、2019年の投入を目指して開発を進めるLynk&Co 03 TCRがスウェーデンとポルトガルで初テストを行った。
ボルボの筆頭株主でもあるジーリー・グループは展開中のLynk&CoブランドでTCRマシンの製作を進めており、中国系ブランドとして初めてWTCR世界ツーリングカーカップ参戦も予定している。
WTCC戦ったシアン・レーシングが2019年WTCR復活。ボルボ筆頭株主の吉利汽車と新型TCR開発
参戦に際しては、WTCC世界ツーリングカー選手権でボルボとともにタイトルを獲得したシアン・レーシングとジョイント。ドライバーにはWTCC時代、シアン・レーシングに所属していたテッド・ビョークとイバン・ミューラーのふたりを起用する計画だ。
そんな新興チームがスウェーデンのマントロップ、ポルトガルのエストリルで開発中のマシンを初テストした。ドライブしたのはビョークとミューラーのふたりだ。
ビョークは「新型マシンをドライブするのはいつだって最高の気分だし、このLynk&Co 03 TCRは僕の期待を裏切らなかった」とテストの感触を語っている。
「マシン開発に関して、ジーリー・グループ・モータースポーツはいまのところ素晴らしい仕事をしているね」
「このマシンとともに、史上もっともタフな戦いになるであろう2019年シーズンに挑むのが待ち遠しいよ」
ジーリー・グループ・モータースポーツを束ねるアレクサンダー・ムルドゼフスキー・シェドビンは「今のところ開発は順調に進んでいるし、初回のテストからマシンはしっかりとした信頼性を発揮した」と述べている。
「マシンの評価プログラムは計画どおりに進んでいるし、カスタマーチームに競争力あるマシンを提供するべく、今後数カ月は忙殺されることになるだろうね」
ジーリー・グループ・モータースポーツは4月の2019年WTCR開幕に向けて、冬の間もテストを重ねる計画。そのうえで、開幕直前には第1号モデルのデリバリーを行う計画だという。
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