■慣れていないクルマで戸惑う「給油方法」
運転に不慣れな人にとって、苦手意識を持ちやすいのが「駐車」と「給油」だとされています。
駐車場は時間をかければ何とか枠内に収められますが、ガソリンスタンドでいざ給油するというタイミングで、給油口がどっち側にあるのか、フタはどうやって開ければ良いのかなど、戸惑うことも多いでしょう。
【画像】「えっ…!」これが「給油口の位置」を瞬時に見分ける方法です!画像で見る
とくにレンタカーやカーシェアを利用するとき、初めて乗る車種だった場合に操作方法などがわからず、給油する段階になって慌ててしまうのです。
苦手な給油を克服するにはどうしたら良いのでしょうか。
給油に慌てないポイントとしておすすめしたいのが、乗るクルマをスマホで撮影することです。
レンタカーやカーシェアで借り出すクルマの場合、キズの有無で後々揉めることもあります。現状を押さえておいたり、ナンバーを控える意味でも、また給油口がどちらにあるかを把握するためにも数カット撮影しておけば、のちのち見返すことができます。
そしてクルマを側面から撮影しておけば給油口がどちら側にあるかが分かりますが、撮影しそびれたとしても問題ありません。
実はたいていのクルマには、インパネの燃料計インジケータ付近に三角マーク(▲)が表記されており、これは▲の山が向いている側に給油口があることを示しています。
つまり、ガソリンスタンドに入る直前であっても、どちらの側に給油口があるか把握できるようになっているのです。
給油時にもうひとつ気になるのは、高速などを使っての長距離移動では「どのタイミングで給油するか」ということです。
たいていのクルマは満タン給油であれば、400km~600kmは走行が可能です。ただし、これはあくまでも「順調に」走れればの話で、GWやお盆、年末年始など交通量が増加する時期は、長時間にわたって渋滞に巻き込まれる可能性もあります。
燃料計の目盛りがゼロを指しているという事態を避けたければ、半分以下になったら給油することをお勧めします。
レンタカーでは満タン給油で返却することが原則となります(給油していない分は差額を支払う必要あり)。
そのため、どこかで必ず給油しておく必要があり、返却直前の1回で給油しても問題はないのですが、たとえば遠方に出かけた先で給油しておけば、帰りに渋滞にはまったとしても燃料の残量を心配する必要がなくなるでしょう。
ちなみに、高速道路のサービスエリアに併設されているガソリンスタンドは、運送費や場所代が含まれていることもあって価格が高めに設定されています。
少しでも安く済ませたいなら、高速に乗る前のガソリンスタンドで給油しておくほうがお得です。
■セルフ式GSで上手に給油するには?
以前のガソリンスタンドは、スタッフが誘導や給油してくれるフルサービス式(有人式)がメインでしたが、最近はドライバー自らが給油をおこなう「セルフ式」が増えています。
都内のガソリンスタンドのH店長に「給油で慌てないポイント」について聞いてみました。
「給油口(マークで確認)とは逆側に給油ホースがある『計量機(給油ホースがついている機械)』しか空いていなくても大丈夫です。
給油ホースは反対側に給油口があっても十分届く長さになっていますので、慌てずに空いている給油スペースに停めてください」
ちなみに給油口の開けかたは、運転席の右足元付近にあるレバーを引っ張る、またはハンドル右下あたりにあるスイッチで開けるタイプのほかに、直接外側から給油リッド(フタ)を開けるタイプがあります。
直接外側から開けるタイプは車両のロックと連動していることが多く、給油スペースにクルマを寄せてエンジンを停止したあと、オートロックがされている場合は解除する必要があります。
「燃料の違いも問題になることがあります。セルフ式の場合、給油ノズルはレギュラーが『赤色』、ハイオクが『黄色』、軽油は『緑色』と定められています。
ディーゼル車なのかガソリン車なのか、ガソリン車だったらハイオク仕様かレギュラー仕様かを事前に確認しておくと安心です。
ガソリン車の場合はハイオクでもレギュラーでもどちらを給油してもあまり心配はいりませんが、間違ってもディーゼル車にガソリン、ガソリン車に軽油を使用しないこと。
エンジンが壊れてしまいますので、間違って給油した場合は速やかにスタッフを呼び、事情を説明して指示を仰いでください」(ガソリンスタンド H店長)
※ ※ ※
セルフ式ではガソリンを「最後のちょい足し」する人がいるかもしれませんが、これは噴きこぼれるリスクのほうが高く、あと数滴多く入れるメリットはありません。
もし万が一、給油後に燃料計が満タンを指していないようなら、ちょい足しするのではなく、改めてのちほど給油したほうが安全です。
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車乗っている人なら常識。
記事にすることでは無い。