現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ノート アクア ハリアー… 長く愛される理由は何? 息の長~い人気車たち

ここから本文です

ノート アクア ハリアー… 長く愛される理由は何? 息の長~い人気車たち

掲載 更新 15
ノート アクア ハリアー… 長く愛される理由は何? 息の長~い人気車たち

 登場後、年数経っても売れ続ける「賞味期限のなが~い意外なクルマ」がある。売れ続けるそのワケは何じゃろか? 年数が経つのに売れている国産現行モデルについて、今年(2020年)2月の販売台数順に分析してみよう!

●【画像ギャラリー】シエンタ ヴェゼル ランクルプラド デリカ…息の長い「愛されモデル」たちをギャラリーでチェック!!!

【1位は「シビックよ、どこへゆく?」】 まとめてチェック! 先週の人気記事ランキング(2020.5.3-5.9)

※本稿は2020年4月のものです。すべて台数は今年2月の販売台数です
文:清水草一/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年5月10日号

■日産 ノート(9913台 ※e-POWER含む/2012年登場)

8割ほどがe-POWERとはいえ、モデルそのものは8年目。それでこの月販台数、凄いなぁ~

 ノート、がんばってるよなぁ。不振の日産にあって、登場からもう8年も経つってのに! これについては、2016年にe-POWERが追加されたことが8割、と言ってよかろうと存じます。

 e-POWERのワンペダルドライブは、確かにとっても新鮮だった。実際に試乗して購入を決める人が多かったと聞いておりますが、あの感覚はトヨタのハイブリッドカーにはナイ!

 ノート自体はごく平凡なコンパクトカーだけど、登場当初から売れゆきは悪くなかったわけで、こういう当たり障りのない雰囲気を求める人はとても多いのでしょう。私にはわかりませんが。

 そこに新鮮な驚きをもたらすe-POWERという武器が組み合わさって、ロングヒットになっていると思われまする。内装、メチャダサいけどね……。

■トヨタ アクア(8433台/2011年登場)

トヨタのハイブリッド、「これでいいや」と思わせる安心感とぬるま湯的な魅力で売れ続けている(写真はアクアクロスオーバー)

 アクアが登場したのは2011年。忘れもしない、東日本大震災の直前だった。予約開始日には私もディーラーに並びましたから! 並んだのオレだけだったけど。

 あれからもう9年。アクアはいまだに売れ続けている。いったいナゼ?

 実際愛車にしていた人間からすると、アクアは乗れば乗るほど心地いい湯(ぬるま湯)で、「これでいいや……」と思わせてくれた。燃費はいいし、重心が低くてハンドリングもいい。

 大きさもちょうどいい。後席やラゲッジはそんなに広くはないけど、決して狭くもない。私としてはデザインや内装は落第だったけど、その適度なダサさがまたぬるま湯だった。

 でも、それは買ってみてわかること。登場から9年もたった今、アクアを買う人がこんなにいるのはナゼなんだ!?

 それは、「トヨタで売ってる比較的お安いハイブリッドカーだから」ということに尽きるんじゃないか。クルマにこだわらない人にすれば、別に新しいモデルじゃなくてもいいわけだし。

 トヨタのハイブリッドカーってのは適度に先進的なイメージだし、安心安全の極致! ヤリスが出てからも、居住性はアクアのほうがかなりいいので、この先も、それなりに売れるでしょう。

 アクアの場合、マイチェンで自動ブレーキが付いたので、同じアクアからの乗り換えもけっこう多いとか。しかも前と同じ色、同じ希望ナンバーにする人がいるんだって! 買い換えたことをご近所に知られたくないんだと! まさに一度浸かったら抜けられないぬるま湯!

■トヨタ シエンタ(8266台/2015年登場)

パッケージングがいい。「これ買っときゃ間違いない」でヒット中

 これまたオレが乗ってたクルマやんけ! 半年で売っちゃったけど。

 2015年に登場したシエンタのよさ。それは、トヨタで売っているコンパクトミニバンで、安心安全なトヨタのハイブリッドもあり、室内の広さもちょうどよく、これ1台あればすべてオッケーな完璧なファミリーカーだから! ということになるだろう。

 デザインも適度にアグレッシブで印象に残る。近年、ミニバン系のデザインは、ちょっとエグいくらいのほうがユーザーを振り向かせる傾向がハッキリしております。

 私が買ったのはガソリンモデルで、発進時のアクセルガバチョが我慢できなくなってすぐ売ったけど、一般の皆様にはまったく問題ない様子。ハイブリッドならガバチョもない。それ以外はすべてオッケー!

 パッケージングのすばらしさにはほとほと感心する。デザインもシトロエンみたいでステキだし内装もいい感じだし、まったくスキがない! これ、買っときゃ間違いない!

■ダイハツ ムーヴ(5420台/2014年登場)&ムーヴキャンバス(6150台/2016年登場)

6年目と4年目の両モデル、売れゆき堅調。特にキャンバスのヒット、予測できましたか?

 ムーヴが2014年、ムーヴキャンバスが2016年の登場。ムーヴなんてもう存在感ほとんどないけど、ちゃんと売れている。

 これはまぁ、「軽だから」ってのが最大の要因だ。軽を買う人は、わりとなんでもいいって人が多いので。ホントに。

 一方、ムーヴキャンバスのほうは、あのカワイイ系のレトロデザインが不滅の輝きを放っているのだと断言します。

 あのデザインは時代を超えて人を惹き付ける! オッサンのオレでも惹き付けられる! キャンバスが似合うオッサンになりたい! マジで。

カワイイ系は長い賞味期限になる傾向!?

■ホンダ ヴェゼル(3540台/2013年登場)

デザイン的にソコソコで、なんとなくスタイリッシュ。それでいて目立たない。それが強み。恐るべきSUV

 2013年登場ながら、SUV販売の上位に踏みとどまっている。ナゼ?

 最大の理由は、ライバルに比べてそこそこお安いことではないか。車格はやや上ながら、C-HRに比べると20万円前後安い!

 デザイン的にも、可もなく不可もなくという感じで、なんとなく都会的でスタイリッシュ! それでいてC-HRみたいに目立ちはしない。このちょうどよさが賞味期限の長さにつながっていると思われます。

■トヨタ ハリアー(2179台/2013年登場)

実像よりかなり盛り、ゴージャスに仕立てているのが奏功し(!?)、7年目でもこの数字

 2013年登場のハリアーが、いまだにかなり売れている! 一度は消滅までしたってのに!

 ハリアーって、悪く言うと「盛り」のSUVだと思うのですよ。実像よりかなり盛って、ゴージャスに仕立てている。こういうゴージャス系のSUVって、国産車にはほかにない! つまりオンリーワン! そういうことだよね!

■トヨタ ランドクルーザープラド(1840台/2009年登場)

11年目なのにこの月販台数。ランクル200よりお手軽だし、国産ライバルなし…なので、賞味期限長し

 2009年登場なのですでに11年目! スゲエ! でも考えてみりゃ、ランクルって完全に時代を超越してるわけで、逆に古いほうがイイって人も多いくらいだし、古くてもカンケーない! 

 プラドは200に比べると断然お安くてお求めやすいわけですし。ディーゼルもあって燃費も悪くない。それで超本格派のクロカン4WDが買える。スバラシイじゃないですか!

 パジェロもサファリも消滅した今、この分野はランクルのほぼ独壇場!

■三菱 デリカD:5(1091台/2007年登場)

昨年大幅マイチェンしたけどモデルとしては13年目。この個性だもの、もっと売れていいはず……

 昨年(2019年)、ダイナミックシールド顔に大変身して大復活! っていう印象だったけど、ドカンと売れたのは最初だけで、その後は1000台ちょいで安定しております。

 もうちょっと売れてもよさそうなもんだが、ベースモデルの古さ(2007年登場)と、三菱の販売力の限界でしょうか? まだまだ頑張っていただきたい。ミニバンのなかでは“一番くらい”に好きです!

■トヨタ カローラフィールダー(1090台/2012年登場)

5ナンバーサイズ強し?! 併売中の先代モデルだが健闘中の月販台数。ちなみにカローラツーリングの2月台数は4560台

 現行のカローラツーリングじゃなく、先代が継続販売されてるフィールダーのほうだヨ! 先代モデルがこれだけ売れているのはスゲエ! さすが営業車需要&5ナンバー需要底堅し。

■トヨタプレミオ/アリオン(合計で958台/2007年登場)

「ミニクラウン」と清水氏が指摘するプレミオ。……うむ、なるほどそう見えてきた

 この2台、登場は2007年。もはや死に体と思いきや、まだここで踏ん張っている! 信じられん! 

 見た目は、正直死にたくなるような平凡な中型セダンから始まり、見るだけで赤面のミニクラウン、そしてミニパサートへとプチ変身しつつ生きながらえている。

 これは、まるでゾンビといっていいのではないでしょうか! 超高齢化社会ニッポン、侮れず! なんだか目頭が熱くなる。

こちらはアリオン。両車ともヒット中ではないが生きながらえる様を讃え、特別枠で登場。意外といいじゃないとも思える…

●【画像ギャラリー】シエンタ ヴェゼル ランクルプラド デリカ…息の長い「愛されモデル」たちをギャラリーでチェック!!!

こんな記事も読まれています

【ホンダ】バイクミーティングイベント「HondaGO BIKE MEETING 2024」をモビリティリゾートもてぎで6/2に開催!
【ホンダ】バイクミーティングイベント「HondaGO BIKE MEETING 2024」をモビリティリゾートもてぎで6/2に開催!
バイクブロス
ガガガガ、ズサーッ 島内最長トンネル貫通の瞬間 2年遅れも洲本バイパス全通へ向け
ガガガガ、ズサーッ 島内最長トンネル貫通の瞬間 2年遅れも洲本バイパス全通へ向け
乗りものニュース
メルセデスベンツ GLCクーペ、PHEVモデルを追加…EV走行距離118km
メルセデスベンツ GLCクーペ、PHEVモデルを追加…EV走行距離118km
レスポンス
新しくもどこか懐かしい? 「愉しむためのBEV、時代が変わる予感」 ヒョンデ・アイオニック5N
新しくもどこか懐かしい? 「愉しむためのBEV、時代が変わる予感」 ヒョンデ・アイオニック5N
AUTOCAR JAPAN
フェルスタッペン陣営との交渉を仄めかすメルセデスF1に対し、レッドブル代表は不満「チームのことに時間を費やすべき」
フェルスタッペン陣営との交渉を仄めかすメルセデスF1に対し、レッドブル代表は不満「チームのことに時間を費やすべき」
AUTOSPORT web
ポルシェ964型「911」が2億円オーバー!!「シンガー」が手掛けたレストモッドは「911カレラRS 2.7」のオマージュでした
ポルシェ964型「911」が2億円オーバー!!「シンガー」が手掛けたレストモッドは「911カレラRS 2.7」のオマージュでした
Auto Messe Web
ホンダ オデッセイ【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
ホンダ オデッセイ【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
GAERNE/ガエルネのオフロードブーツ「Gアドベンチャー」がジャペックスから発売!
GAERNE/ガエルネのオフロードブーツ「Gアドベンチャー」がジャペックスから発売!
バイクブロス
アジアン・ル・マン・シリーズの2024/25年カレンダーが発表。3カ国で計6レースを開催へ
アジアン・ル・マン・シリーズの2024/25年カレンダーが発表。3カ国で計6レースを開催へ
AUTOSPORT web
悪天候のNZ初開催地で地元の英雄ハイムガートナーが初勝利。ブラウンも僚友を撃破/RSC第3戦
悪天候のNZ初開催地で地元の英雄ハイムガートナーが初勝利。ブラウンも僚友を撃破/RSC第3戦
AUTOSPORT web
メルセデスF1、2026年のフェルスタッペン獲得を計画か。マネージメント陣との交渉を示唆
メルセデスF1、2026年のフェルスタッペン獲得を計画か。マネージメント陣との交渉を示唆
AUTOSPORT web
アプリ売りのオジさん彷徨記 Vol.34 お宝発見ツアーIN群馬編 Part3
アプリ売りのオジさん彷徨記 Vol.34 お宝発見ツアーIN群馬編 Part3
AutoBild Japan
キジマからレブル 250/S/500(’17~)用の「リーチタイプシート プレーン」が発売!
キジマからレブル 250/S/500(’17~)用の「リーチタイプシート プレーン」が発売!
バイクブロス
日本展開もイイんじゃない? 三菱欧州向けコンパクトSUV「ASX」デザイン変更 MTもDCTグレードも
日本展開もイイんじゃない? 三菱欧州向けコンパクトSUV「ASX」デザイン変更 MTもDCTグレードも
AUTOCAR JAPAN
トーヨータイヤが耐摩耗性能と低燃費性能を両立した小型トラック用リブタイヤ「DELVEX M135」を発売
トーヨータイヤが耐摩耗性能と低燃費性能を両立した小型トラック用リブタイヤ「DELVEX M135」を発売
レスポンス
F1、24時間年中無休の“無料”ストリーミングチャンネルをアメリカで設置。過去レースやドキュメンタリーも放送
F1、24時間年中無休の“無料”ストリーミングチャンネルをアメリカで設置。過去レースやドキュメンタリーも放送
motorsport.com 日本版
トヨタ新型「クーペSUV」世界初公開! 鮮烈「赤内装」が超豪華! 流麗ボディ&最新サメ顔がカッコイイ新型「bZ3C」北京で発表
トヨタ新型「クーペSUV」世界初公開! 鮮烈「赤内装」が超豪華! 流麗ボディ&最新サメ顔がカッコイイ新型「bZ3C」北京で発表
くるまのニュース
人中心の「生きる歓び」を届け!マツダが新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-80」を欧州向けに発表
人中心の「生きる歓び」を届け!マツダが新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-80」を欧州向けに発表
バイクのニュース

みんなのコメント

15件
  • 逆に、ノートがいまだに売れ続けているのが不思議でならない。
  • 長く愛されているというよりも、あくまでメーカーの都合でモデルチェンジが出来ず、仕方なく長期間売り続けているのを、ユーザー側も他に選択肢があまりない中、選ばざるを得ないだけでしょう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

144.8268.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.8309.0万円

中古車を検索
ノートの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

144.8268.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4.8309.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村