■ベースとなる「1.5TFSI」は2万8900ユーロ(約350万円)から
アウディは2020年3月3日、ドイツ本国で新型「A3スポーツバック」を発表した。
【画像】4代目に進化した新型アウディ「A3スポーツバック」を画像で見る(10枚)
4代目となる新型A3スポーツバックは、先代モデルと比較して全長と全幅がそれぞれ約30mm拡大され、全長4340mm×全幅1820mm×全高1430mmとなる。ホイールベースは2640mmで、全高およびホイールベースは先代と変更はない。
荷室容量は380リッターから1200リッターを確保、積載フロアは異なる高さに設定が可能で、オプションでバンパー下に足を入れて抜く動作をすることで自動開閉する機能を持つ電動式テールゲートを設定している。
搭載エンジンは、ヨーロッパ発売時には3種類を用意。150馬力を発生する1.5リッターガソリンターボの「1.5TFSI」、116馬力の2リッターディーゼルターボ「2.0TDI」、150馬力の「2.0TDI」で、6速MTまたは7速Sトロニック(DCT)と組み合わされる。導入当初はFFモデルのみとなる。
150馬力エンジン用の4リンクリアアクスルは、快適な乗り心地とダイナミクスを兼ね備えたバランスの取れたサスペンションとなる。オプションでアダプティブダンパーコントロールも搭載可能で、これを装備すると車高が10mm下げられる。
デザインはワイドなシングルフレームとフロントエンドの大型エアインテークがダイナミックなキャラクターを際立たせている。ショルダーラインから下のボディパネルには、アウディの新しいデザインエレメントが採用され、ホイールアーチをより強調する凹面形状になっている。
特徴的なのはマトリクスLEDヘッドライトのデジタルデイタイムランニングライト。3×5配列のLEDセグメントで構成され、新型A3スポーツバックであることを主張している。
インテリアでは新形状のシフトレバー、印象的なドアオープナー、ブラックパネル調のインパネなどスポーティで洗練されたデザインを採用。またシート地は、今回はじめてペットボトルのリサイクル素材が使われている。
上級モデルでもおなじみの10.1インチタッチディスプレイを標準装備。このディスプレイはインパネ中央に一体化しており、手書き文字入力にも対応。また日常会話に対応したボイスコントロールで操作することも可能だ。
オプションのバーチャルコックピットプラスのディスプレイサイズは12.3インチで、スポーティなグラフィックを含む3種類のビューを提供。ヘッドアップディスプレイもオプション設定される。
※ ※ ※
新型A3スポーツバックは、2020年3月からヨーロッパ諸国で先行販売が開始され、5月初旬から納車される予定となる。
車両価格は、150馬力を発生する「1.5TFSI」のベースモデルで2万8900ユーロ(日本円で約350万円)から。市場導入時には「エディション1」と呼ばれる特別仕様車も発売される。
日本への導入時期や価格は未定だ。
A3は、1996年に初代が発売されたアウディのCセグメントハッチバック。VW「ゴルフ」とプラットフォームを共通としている。2003年には2代目、2013年に3代目が登場、今回発表された新型モデルで4代目となる。
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