2014年8月に登場した現行型WRX STI&S4。同じボディを持ちながら、異なるエンジン(EJ20ターボ&FA20ターボ)とトランスミッション(6速MT&スポーツリニアトロニックCVT)を与えられたスポーツセダン。
昨年末のWRX STI EJ20搭載の最終仕様「ファイナルエディション」、カタログモデル(タイプS)を巡る狂想曲も記憶に新しいところだが、スバリストならずとも気になるのは次期型モデルがどのようになるのか、だろう。
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関係者の証言をもとに、今わかっていることをお伝えする。
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※本稿は2020年1月のものです
文・写真・予想CG:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年2月26日号
■伝統のEJ20ターボは現行型で終わり、次期型STIは直噴のFA20ターボか?
まず、WRX STIについてだが、スバル関係者に聞くと、「次期型も当然(開発は)やっていますのでご安心ください」というものの、その詳細についてはまだ伝わってこない。
ミッションは6MTを継続採用し、パワートレーンについては直噴の2L FAターボに切り替わり、320ps/45.0kgmあたりのスペックを狙ってきているとベストカーでは以前からお伝えしている。
現行インプレッサから始まったスバルグローバルプラットフォーム(SGP)を採用する。インプレッサやフォレスターなどの上質な走りでも証明されているとおり、SGPの実力と性能の余裕は相当なもの。走りのクオリティは大きくアップするはずで、これは大きな武器になるだろう。
だが、これもまだ最終確定ではないようで、北米WRX STI向けのEJ25ターボがまだ生産継続中というのもまた歯痒いところ……。
基本は「ヴィジブパフォーマンスSTIコンセプト」を踏襲。現行型はSTIでのニュル24時間レース参戦を前提としていたが、次期型ではそれが崩れる可能性も!?(画像はベストカー予想CG)
東京オートサロン2018に出展された「ヴィジブパフォーマンスSTIコンセプト」
■WRX S4はどうなる?
さらに気になるのは、もう1台のWRXである次期型S4の存在だ。
こちらは現行型が300ps/40.8kgmのFA20ターボを積むが、北米のアセントに設定される2.4Lターボをパワー志向にして採用する可能性がある。
つまり、新型レヴォーグの2Lターボ後継車にこのエンジンを積み、それと同じタイミングでS4もデビューする。
スバルの“不文律”として「旧型よりもスペックは落とさないこと」が、レガシィ・インプレッサWRX時代から守られてきている。
いずれにしてもどちらも現行インプレッサから採用されたスバルグローバルプラットフォームを得て、飛躍的にその走りを進化させることは間違いない。
WRXの新しい柱として成長したS4。その次期型もレヴォーグ上級グレードのセダン仕様という位置づけは変わらない(画像はベストカー予想CG)
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